平成30年度事務事業外部評価結果
学識経験者と市民公募者で構成する相馬市外部評価委員会(委員8人)は、行政経営システムの中で取り組みを行っている事務事業のうち23の重点施策を評価し、12月27日、市長に評価結果を報告しました。
評価にあたっては、全6回の委員会を開催し、担当課のヒアリングや現地調査などを行い、各事務事業の取り組み状況について検証を行いました。
市では、この評価結果を今後の事務事業の改革・改善に反映していきます。
委員全体のコメント
評価としては、事務事業「23」のうち、A評価が「22」、B評価が「1」の結果となりました。
総評
- 地域の課題を市民と共有し、互いが持つ役割と機能を最大限に活用しながら、地域の魅力や 特性を活かしたまちづくりを推進してください。
- 教育・文化都市を目指して、消えゆく相馬古来の歴史伝統文化に対する畏敬の念を市民全体で共有し、関係団体と連携しながら歴史伝統文化の保存や伝統芸能の普及・継承、担い手の育成に努めてください。
- 市勢発展のため、財政的な見通しを十分に見極めながら、市民の要望に応えるべく社会資本の整備を進め、各施設の運営が有効かつ効率的に行われるようソフト面の充実を図ってください。
- 原子力災害の風評払拭のために、正しい情報の発信や交流人口の拡大及び地産地消の取り組みなど、放射能対策など関連事業の弛まない推進をお願いいたします。
評価結果
23の事務事業について【A】【B】【C】【D】の4段階評価を行った結果は、次のとおりです。
評価 | 事務事業数 |
---|---|
A = 事業は必要かつ有効であり推進することが妥当 | 22 |
B = 現状のまま継続することが妥当 | 1 |
C = 事業の一部修正・再検討(事業内容・手法・規模・事業主体等)が必要 | 0 |
D = 事業の見直し・休止・廃止について検討が必要 | 0 |
合計 | 23 |
各事務事業の評価集計表 (PDFファイル: 165.8KB)
外部評価委員から
梶田浩二委員長
今年度は、対象事業を23事業に絞り込み、より深く様々な方向から評価できたものと考えています。
あの震災から8年経つ今も残る風評被害の払拭、少子高齢化に向けての出産育児、介護の支援、見守りの構築など、将来に向けて事業展開が多様化する中、担当職員の方々の努力はヒアリングからも感じられ頭の下がる思いです。
私たち市民も自治体関係団体と共通の意識をもって、参画できる事業には積極的に参画し、成長から成熟へと発想を転換しながら各事業の推移を見守っていかなければならないものと考えます。
本年度の事業を終えるにあたり、タイトなスケジュールの中で事業評価をして頂いた委員の皆さまに感謝いたします。
小畑強子委員
どんな地域に住みたいか?自分達の住んでいる所はどんな地域か?委員になって、 再度考えさせられました。委員一人ひとりの様々な考えが各事業に少しでも反映される事 を願っています。
伊東千恵子委員
今年度は、23事業の評価でしたが、良い評価結果となりました。
復興は確実に見える姿になりましたが、少子高齢化による社会保障費の増加、税収の減少、若者の減少と困難な時期が到来します。
今より少しでも暮らしやすい、より良い相馬市になるよう委員の方々と知恵を出し合い、来年度も評価してまいります。
樫村竜也委員
今年度は、23事業に絞った評価をさせていただいたので、担当の皆さんからのご説明、質疑応答、現地視察、評価のまとめと内容の濃い評価が出来たと思います。
今後とも市民と課題を共有し、A評価の事業は内容をより良くより早く、B評価の事業は質を高めて確実に事業を進め、明るく健やかな市民生活が営めるよう市政を進めてください。
土屋大典委員
今年度は、市が行う事業の中から23事業について評価をさせていただき、22事業においてA評価となりました。これは、今出来る事、優先しなければいけない事を的確に遂行している相馬市の取り組みを表しているものと感じました。
今後も各事業において、市民、行政がお互いのニーズを把握し、取り組みを共有・連携しながら、市勢発展のため進んでいくことを期待しております。
管野貴拓委員
外部評価委員として初めて評価させていただきました。評価を行うにあたり、現地視察や各課の方から丁寧な説明を受け、有効性や妥当性などを考慮しながら事業の評価ができたのではないかと思います。
今後も相馬の魅力を最大限に活かし、市民がこの相馬に住んでいることを誇れるよう、各事業を推進して頂きたいと思います。
鉾建千佳子委員
財源に限りがある中で様々な要望を受け、課題に取り組む市職員のご苦労を今年もあらためて感じました。その中でも各事業が確実に進んでいることは大変ありがたいことと思います。
今後も「より良い相馬市」を目指した事業の推進を望むとともに、私も一市民として「共助」の精神で小さなことから実践していきたいと思います。
三國実加委員
今年度は、評価対象が23事業と昨年度よりも絞り込まれ、より踏み込んで評価することが出来たと思います。
前年度からの継続事業については、前年度の評価が活かされた内容となっており、市職員の方々の地道な努力によって確実に改善されていると思います。
来年度は新しい元号となります。本市も市民・行政が一体となって、心も新たに事業を推進するよう願っています。
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更新日:2019年03月29日