【2020年7月7日】熊野神社奉納和歌と相馬恕胤遺品 新たな文化財指定

冬日詠熊野奉納百種和歌

市教育委員会は7月7日、八幡神社が所有する熊野神社奉納和歌と相馬恕胤(もろたね)遺品の2種類を有形文化財に指定しました。

熊野神社奉納和歌は、当時の相馬中村藩主と藩士などが和歌を神社に奉納する習慣があったことを示す資料で、同神社が所有する「熊野社法楽三首詠」「春日同詠熊野法楽和歌」「熊野御法楽」「奉納十種和歌」「納奉詠三首和歌玄盛上」「冬日詠熊野奉納百種和歌」の6点のうち、100首の和歌を巻紙にしたためた「冬日詠熊野奉納百種和歌」です。残りの5点は未解読のため、解読後改めて指定の可否を検討します。

相馬恕胤遺品

相馬恕胤遺品は、相馬中村藩8代藩主相馬恕胤に関わる木箱入りの奉納遺品で、相馬恕胤の御名乗「恕胤」の文字記載の折り紙や御召初御装束(おめしぞめごしょうぞく)など全9件であり、特に留袖は当時の色彩が鮮やかに残されている貴重な資料です。

文化財の指定は平成22年9月以来約10年ぶりです。

福地憲司教育長は「市指定文化財として市の貴重な文化財の散逸を防ぎ、市の魅力の発信につなげたい」と述べました。

(補足)

  • 写真上:冬日詠熊野奉納百種和歌
  • 写真下:相馬恕胤遺品
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更新日:2020年07月27日