【2020年3月26日】震災前の姿を後世に伝える ジオラマ展示

ジオラマを眺めて言葉を交わす住民らの様子

東日本大震災前の原釜・尾浜地区の街並みを再現したジオラマの展示は3月26日、相馬市伝承鎮魂祈念館で行われ、地区住民ら約50人が訪れました。

ジオラマ制作は、東日本大震災で600戸以上の家屋が全壊した原釜・尾浜地区を再現し、震災の記憶を伝承するため、同地区で被災した方により立ち上げられた東部再起の会、相馬双葉漁業協同組合、東部区長会が市へ連名で要望。

昨年の秋ごろから10回程度のワークショップを開催し、住民の意見を取り入れながら制作が実現しました。

完成したジオラマは縦2メートル、横1メートルの大きさで、施設の場所などを示すプレートの設置や一部の屋根の色染め、船や家屋などの模型設置は地域住民によって行われました。

ジオラマ披露に先立って行われた除幕式で、宇佐見清市企画政策部長があいさつし、安達利郎東部再起の会会長は「震災前の街並みをジオラマとして再現したことで、震災前の記憶をつないでいきたい。子どもたちなど多くの皆さんにジオラマを見てもらい、未来への教訓と減災につながってほしい」と述べました。

安達会長ら4人が除幕を行ってジオラマが披露され、訪れた方は自分が暮らしていたころの街並みを眺め、懐かしそうな表情を浮かべていました。

また、市観光協会による復興視察ツアーで語り部活動を行っている齋川一朗さんが除幕式に併せて講話を行い、講話を聴いた市民らは当時の記憶をより鮮明に思い出していました。

(補足)ジオラマは、同日より市伝承鎮魂祈念館で一般公開しています。

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更新日:2020年03月27日