平成28年度事務事業外部評価結果

学識経験者と市民公募者で構成する相馬市外部評価委員会(委員8名)は、行政経営システムの中で取り組みを行っている事務事業のうち57の重点施策を評価し、12月15日、市長に評価結果を報告しました。
評価に際しては、全6回の委員会を開催し、担当課のヒアリングや現地視察調査などを行い、各事務事業の取り組み状況について検証を行いました。
市では、この評価結果を最大限尊重し、今後の事務事業の改革・改善に反映していきます。

委員全体のコメント

評価としては、事務事業「57」のうち、「A評価」が「52」、「B評価」が「5」の結果となりました。ただし、事業番号2,8,12,25,31,32,36,39,47,50,54の各事業については、各委員の評価において3点に満たない厳しい評価があったことを申し添えます。

総評

  • 相馬独自の伝統文化の継承を含めた、教育都市を目指して事業を展開してください。
  • 東日本大震災被害のハード面の復旧・復興は一段落したので、各施設の運営ソフト面の充実をお願いします。
  • 原子力災害による風評被害の払しょくを図り、相馬市の市勢発展のため、あらゆる資源を動員して事業の推進をお願いします。

評価結果

58の事務事業について「A」「B」「C」「D」の4段階評価を行った結果は、次のとおりです。

評価結果一覧
評価 事務事業数
A = さらに推進することが妥当 52
B = 現状のまま継続することが妥当 5
C = 一部修正・再検討が必要 0
D = 見直し・休止・廃止の検討が必要 0
合計 57

外部評価委員から

梶田浩二氏(外部評価委員会 委員長)

本年度は改選により5名が新委員になり、内3名が女性委員となりました。相馬市の事務事業が復興から新しいステージに入るこの時期に、女性の目線が取り入れられた事は評価する上でも有意義であったものと思っております。また、今年度の評価も各々の委員の努力により適正なものになったと思っております。次期もより一層努力をしながら行っていきたいと思っております。

荒孝夫氏

東日本大震災の災害復興事業は、一部の事業を除きおおむね終了しつつあるのは、市職員の努力の結果であり、その努力に敬意を表したいと思います。評価対象となった事業にも改善の跡が見られることも委員としてうれしく思っております。しかし、来年度以降は、復興事業がない場合のことを考えて、一段の行財政改革と「新総合計画」の各事業の実現により一層の尽力くださることを願っております。まさに相馬の力が試される年の始まりであると思っております。

鈴木和彦氏

本委員会を通して、相馬市が震災から5年間で着実に復興へのインフラ整備を進めてきている一方で、風評被害、教育面などまだまだソフト面において課題が多いことも実感できました。市の事業が地方創生の流れの中で、市勢発展のため残された課題を克服し、効果的に推進されるように希望するとともに、一市民としても見守っていきたいと思います。

土屋大典氏

震災より6年、復興関連の事業が遂行され終わりの見える状況がある一方、風評被害による影響はまだまだ先の見えないところです。相馬市を構成する事業は多岐にわたり、各部署における職員の皆様のご努力を外部評価委員として感じ取ることができました。創生期間をむかえ、より良い相馬市になる様、情報開示、市民参画をさらに進め、事業遂行に努めていただきたいと思います。

伊東千恵子氏

女性の立場から本委員会に参加させていただきました。災害関連事業等は、他の市町村の模範になっていると思います。今後は市の職員の皆様方の活動内容等を見聞きしながら、更なる復興の進展が確実に認められる様に取り組んでいきます。

菊地基文氏

先輩委員と市職員のスムーズな協議進行のおかげもあり、滞りなく市長に評価結果を報告することができたと思います。
まもなく震災から6年になりますが、市の重点施策も被災地域の復旧工事や生活再建支援などから、基幹産業の復興支援や医療・福祉・教育の充実へと局面が移ってきたことを感じました。各分野で取り巻く課題は多いと思いますが、市民と行政が肝胆相照らす関係を以って解決することを期待しています。

鉾建千佳子氏

相馬市の様々な事業について、現地視察も含め丁寧に説明していただきました。いろいろと制約もある中で、相馬市の未来を見据えながら、真摯に事業に取り組んでいる様子を肌で感じることが出来ました。今後も「さらに魅力ある相馬市」を目指して、各事業を推進していただければと思います。

三國実加氏

初めて本委員会に参加させていただきました。震災から5年が経過した市の事業は、多岐にわたっていることを知りました。市職員の方々の努力もあり、復興関連の進み具合はそれぞれですが、着実に前に進んでおり、今後の相馬市が抱える問題にも真剣に取り組んでいることがわかりました。これからも市民に寄り添い、暮らしやすく活気のある相馬市になるような事業に取り組んでいただきたいと思います。

この記事に関するお問い合わせ先
企画政策課 企画政策係

〒976-8601
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電話番号:0244-37-2132
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更新日:2019年03月29日