平成26年度事務事業外部評価結果

学識経験者と市民公募者で構成する相馬市外部評価委員会(委員7名)は、行政経営システムの中で取り組みを行っている事務事業のうち72の重点施策を評価し、12月15日、市長に評価結果を報告しました。
評価に際しては、担当課のヒアリングを始め、現地視察調査を行うなど5回の委員会を開催し、各事務事業の取り組み状況について検証を行いました。
市では、評価結果を最大限尊重し、今後の事務事業の改革・改善に反映していきます。

委員全体のコメント

評価としては、事務事業「72」のうち、「A評価」が「63」、「B評価」が「9」の結果となりました。
一部において、事務事業の終期の目標の検討や、発展的解消に向け見直しが迫られている事務事業が見受けられました。

総評

  • 市民の安全安心のため、放射能対策は今後も万全を期し取り組んでください。特に、子供たちに対するきめ細やかな対応をお願いします 。
  • 相馬市が教育都市となるよう市独自の事業のさらなる充実を求めます 。
  • 市内の各施設などを活用し、観光資源の再開発やスポーツツーリズムの積極的なPRと事業の推進をお願いします 。

評価結果

72の事務事業について「A」「B」「C」「D」の4段階評価を行った結果は、次のとおりです。

評価結果一覧
評価 事務事業数
A = さらに推進することが妥当 63
B = 現状のまま継続することが妥当 9
C = 一部修正・再検討が必要 0
D = 見直し・休止・廃止の検討が必要 0
合計 72

報告を受けて 立谷市長

それぞれの事項で良かったところは継続して行い、指摘があった事項は次年度の業務について適切に対応していきます。
また、工業団地への企業誘致や放射能に対する健康対策の検証、エル・システマジャパンによる支援の成果など対外的に発信できるものはPRしていきたいと考えています。

外部評価委員から

梶田浩二氏(外部評価委員会 委員長)

復興から相馬の未来へと続く事務事業が増えていく中、外部評価委員会も各々の委員が活発な意見を出し合い、今年度も良い評価結果を報告できたものと思っております。
残りの任期も目線を変えずに評価しようと考えております。

荒孝夫氏

大震災の復興事業も他の市町村に比較して進んでいることは昨年度同様に高く評価できます。これも職員が一丸となって業務遂行に当たられた結果と思われます。
しかし、財政面など残された課題も多く、それらはこれまで以上に困難な問題が発生することが十分に予想されます。
英知を集約して「相馬方式」として他の市町村の範となるよう業務の計画遂行を希望いたします。

大矢巌氏

大震災から早、4年が経過しようとしています。今年度も復興関連を中心に72の事務事業を委員会として検証してきました。
各担当部署のヒアリングや現場の視察を行ったところ、ほぼ計画通り進んでおり、日常業務にも支障なく他の市町村より効率的かつスピード感をもって遂行されており、大いに評価されるところです。
次年度もより効率的に復興・復旧をさらに推進されることを期待します。

杉本田鶴子氏

72事業の一つ一つを繋ぎピラミッドのように積み上げれば、復興後のあるべき全体像が鮮明に浮かび上がって来るはずです。しかしその全体像が弱いように思います。
目に見えるハコモノの充実は進んでいるが、これを利用する人々の嬉々とした姿が感じられません。老若男女一人一人がいきいきと生活し、少しでも喜びの多い人生を過ごせる事、相馬に住んで良かったと思えるような復興の全体像であって欲しいです。
個々の事業を進めながらも全体を俯瞰する視点は、車の両輪のようであるべきだと今回の評価、会議を通して強く感じました。

須貝俊二氏

震災直後からの復旧事業が、東北地方の中でも随一のスピードで成し遂げられている相馬市外部評価委員会委員の一人として、今年も参加させていただいたこと、大変栄誉なことと思っております。
また、相馬市役所の方々が真摯に事業達成に向けて取り組まれているお姿を拝見し、大変心強く感じております。
復興事業はまだ道半ば、これから真の意味の復興事業が展開されていく事になろうかと思いますが、今後も相馬市のリーダーシップに期待をしています。

田中俊英氏

震災復興に関わる事業評価項目が多く、ほとんどがA評価で、震災以降市職員の真摯な取り組みを高く評価するものですが、震災後まもなく4年が経過する中で、状況の変化に伴う事業の見直しや、発展的に解消すべき点も出てきています。
これらの変化に合わせて柔軟に、市民の声を十分に汲み取り、より良い事業を行っていただきたいと思います。

松本好彦氏

初めての外部評価委員会という事もあり、当初は解らない事だらけでした。
しかし毎回、各資料を丁寧に作って頂いていたという事もあり、後半は少しずつ理解する事が出来たと共に多くの事を学ばせて頂き、相馬市の様々な事業への取り組みや流れ、想いなどを詳しく知る事が出来ました。
そしてどの事業も震災後のこの相馬市を復興させる為に一生懸命されている事も分かりました。
委員として参加する事で、より相馬市の事を考えさせていただく機会を頂き誠に有難うございました。

この記事に関するお問い合わせ先
企画政策課 企画政策係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2132
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更新日:2019年06月12日