令和4年度事務事業外部評価結果

学識経験者と市民公募者で構成する市外部評価委員会(委員8人)は、本市が相馬市総合計画「マスタープラン2017」に基づき、令和4年度の重点施策実行計画として定めた55施策の中から、19の事務事業を選定して評価を行い、令和4年12月16日、市長に評価結果を報告しました。

評価に当たっては、全6回の委員会を開催し、担当課へのヒアリングや現地視察などを行い、各事務事業の取り組み状況の検証を行いました。

市では、この評価結果を今後の事務事業の改革・改善に反映していきます。

委員全体のコメント

評価は、事務事業「19」のうち、A評価が「14」、B評価が「5」の結果となりました。

総評

  • 相馬市に住んでいるあらゆる人の要望や、それぞれの地域の課題はますます多様化し複雑化してきています。各世代やいろいろな立場の市民から幅広く意見を聴取し、柔軟な発想と対応により質の高い行政サービスを提供できる体制を構築するよう努め、その職責を担う市職員の資質向上のための人材育成にも力を入れてください。
  • 少子化問題や、コロナ禍による経済不安が顕在化している昨今、安心して子育てができる環境づくりは、子を持つ親の社会進出を後押しし、相馬市が活性化するための最重要課題の一つです。地域社会や民間の取り組みにも細心の注意を払い、また、経験豊かな高齢者と子どもたちの交流の場を拡充するなど、自治体と市民の力を集めるよう努力して、次世代を担う子どもたちの心身のサポートや豊かな心の育成に取り組んでください。
  • 相馬の長い歴史が培ってきた伝統文化、自然環境、遺構、そしてこれまでに整備してきた文化・スポーツ施設は、私たち市民の大切な共有財産です。これらの財産をまちづくりに活かして、市民が歴史・文化に触れ心豊かな生活を営むことができ、交流人口の拡大にも活かせるように、文化財の管理保存および公開と、既存施設の幅広い活用に努めてください。
  • 行政のデジタル化は避けられない現実となっています。行政のデジタル化により、市民への行政サービスの向上が図れるなどのメリットを、市民に分かりやすく説明して意識の共有を図り、市民目線で利用しやすい便利な行政サービスを構築できるよう取り組みを推進してください。推進にあたっては、取り残される市民が生まれないよう、丁寧な対応をお願いします。

評価結果

19の事務事業についてA、B、C、Dの4段階評価を行った結果は、次のとおりです。

評価結果一覧
評価 事務事業数
A=事業は必要かつ有効であり推進することが妥当 14
B=改善を図りながら継続することが妥当 5
C=事業の一部修正・再検討(事業内容・手法・規模・事業主体など)が必要 0
D=事業の見直し・休止・廃止について検討が必要 0
合計 19

評価の詳細は、下記を確認ください。

外部評価委員から

梶田浩二委員長

今期は新委員を3名迎え、より新たな視点からヒアリングと現地視察を繰り返し行い、A評価14、B評価5の結果を報告しました。
本年度もコロナ対策に翻弄される中、各々の事務事業に対する担当課の職員の方々の真摯な対応や考え方は高く評価されるべきものであり我々市民の側もより多くの事業に積極的に参画し、共通の意識を持って事業執行を見守る必要があるものと考えます。
今回も詳細な資料提供をして頂いた担当課職員の方々に深く感謝申し上げます。

荒孝夫委員

コロナ・地震・水害と多難な中で停滞することなく遂行された19事業について評価を行いました。過去に評価の対象となった事業もありましたが、全体的に改善が見られたことは評価する側としてうれしく思います。ヒアリング時には厳しい意見もありましたが、それらを今後どのように生かしていくかが課題として残っていると思います。以前にも述べましたが、「相馬らしさ」を創生することがますます必要になってくるのではないでしょうか。この外部評価がその一助となることを願っております。
事務局と評価対象となった課の事前準備の労苦に感謝いたします。

伊東千恵子委員

「災害は忘れた頃にやって来る」とのことわざがありますが、一昨年と昨年3月にも続けて大地震に見舞われた相馬市、一昨年の修理も終えないまま、また多くの世帯が被災を受け家屋を修理中です。
1日も早い復旧を願い心よりお見舞い申し上げます。
市の職員の皆様には、評価された事業内容を精査し、市民の皆様が安心して心豊かに生活が出来る様に事業を進めて下さるようにお願いいたします。

小幡広宣委員

今年度から外部評価委員に任命され、窓口の外からでは見られない職員の方々の業務内容と、それに熱心に取り組む姿を拝見させていただきました。
一方で、行政と民間の発想・感覚の違いを感じた場面も幾度かありました。
市長はじめ市職員の方々の高い行政運営能力を最大限に発揮してもらうためにも、来期も引き続きしっかりとその役割を果たしていきたいと思います。

木幡洋平委員

「自助」と「共助」と「公助」。外部評価委員会でたびたび出てきた言葉で、防災危機管理上大変重要なポイントです。自然災害が毎年連続して発生している相馬市にとって、今後いかに地域のコミュニティがまとまり、災害弱者を作らない環境をどのように整備していくのか。
今回委員になり、相馬市が抱えている問題や、将来に向けての構想をもとに評価いたしましたが、相馬市が抱えている問題や課題を共に解決できるよう、我々市民一人一人が市政に参画し、日々心掛けて行動することが、今後いかに大切かということを改めて考えさせられました。

高橋勲委員

市民生活の向上のため、市は幅広い分野で、さまざまな施策を実施していることが分かりました。また、市民・民間企業が積極的に街づくりに参画していくことも不可欠だと感じました。引き続き、子供から大人まで希望に満ちた相馬のため、市民目線に立った行政サービスの提供をお願いいたします。

田北圭一委員

私は今回初めて外部評価に参加させていただきましたが、市が現状どのような問題を抱えており、どのような取り組みがなされているかを知ることができ、有意義でした。いずれの事業も難題を抱えているものの、担当されている皆さんの真摯な取り組みにより着実に前に進んでいることを感じました。引き続き豊かな相馬市を目指して頑張ってください。

高田美奈委員

私達市民が住み良い生活が送れるよう、市は広報誌やSNSなどを通し情報発信している事で、イベントに参加してみようかな、交通安全に気をつけよう、ゴミの分別再確認など、私達は多種多様な情報を得ることができ、また、参加・啓発・協力している市民が増えている事と思います。これからも相馬市民の声を政策に生かし、共に協力し、さらに住み良い市になるよう期待しています。

この記事に関するお問い合わせ先
企画政策課 企画政策係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2132
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更新日:2023年02月01日