令和3年度事務事業外部評価結果

学識経験者と市民公募者で構成する相馬市外部評価委員会(委員8人)は、行政経営システムの中で取り組みを行っている事務事業のうち20事業と新型コロナウイルス感染症対策として「ワクチンの集団接種」の1事業を含めた合計21事業の重点施策を評価し、令和3年12月9日、市長に評価結果を報告しました。 

評価に当たっては、全6回の委員会を開催し、担当課のヒアリングや現地調査などを行い、各事務事業の取り組み状況について検証を行いました。 

市は、この評価結果を今後の事務事業の改革・改善に反映していきます。

委員全体のコメント

評価は、事務事業「21」のうち、A評価が「20」、B評価が「1」の結果となりました。

総評

  • 相馬に在住している市民が年齢、性別、障がいの有無、国籍を超えて多様性を持って共生社会を意識して、市が実施するさまざまな施策の意義や問題点を共有しながら、より多くの市民が参画・実行することで、伝統ある地域を後世に残してゆけるよう計画立案してください。
  • 相馬市の将来において、観光産業の発展は不可欠なものと考えます。既存の環境や施設を大いに活用し、観光客のリピーターを増やすためにニーズの把握や新たな食文化の開拓、そして体験型の観光メニューの開発に取り組み、関係各種団体との連携を図り、SNSや広報を通じた積極的な情報発信をして交流人口の拡大を図ってください。
  • 近年、大雨や地震などの自然災害への備えが自治体のみならず、市民生活においても注視されています。そこで、防災意識の向上や災害への備えの重要性が高まっているので、市民への平常時における避難訓練や避難経路の点検など、日常生活に密着した形での啓発と自主防災組織の構築・連携を含めた防災体制の強化に努めてください。
  • 市で取り組んでいる「預かり保育」や「放課後児童クラブ」といった支援は充足しつつあるものの、妊娠期から高校卒業までの切れ目のない子育て期間を対象とした経済的な支援の充実や児童、生徒の豊かな心の育成と学力向上のための取組みをお願いいたします。

評価結果

20の事務事業についてA、B、C、Dの4段階評価を行った結果は、次のとおりです。

評価結果一覧
評価 事務事業数
A = 事業は必要かつ有効であり推進することが妥当 20
B = 現状のまま継続することが妥当 1
C = 事業の一部修正・再検討(事業内容・手法・規模・事業主体など)が必要 0
D = 事業の見直し・休止・廃止について検討が必要 0
合計 21

評価の詳細は、下記を確認ください。

外部評価委員から

梶田浩二委員長

2期目に当たり、それぞれ委員が21事業を担当各課からの資料を基に現地視察とヒアリングを行い精査した結果、A評価20事業、B評価1事業という判定に至りました。総評にも書きましたが、私たち市民が自治体と共同で行う事業も多数あることから互いに共通の認識を持って事業を行い、持続可能な共生社会を目指し、相馬市のためにがんばっていけるように双方が努力しなければならないものと思います。そして、この2年間外部評価委員会に数多くの詳細な資料を提供していただいた各課担当の皆さんに深く感謝申し上げます。

小畑強子委員

東日本大震災後の子どもたちの心のケア、コロナ禍の環境の変化に伴ったDVやネグレクトの多発、地球温暖化による自然環境の変化など不安は尽きないところです。自分のできることを身近なところから(SDGsの考え方で)明日を描いて前に進むしかないと考えております。今年度も市民目線での評価ができたのではないかと思っております。

伊東千恵子委員

今期も21の事業を評価し、良い結果を得ることができました。コロナ対策で多忙の中での担当者の資料提供と努力に感謝します。人口減少が進み、財政が困難と思われますが、資源豊かな相馬の特徴を活かす施策を考え、高齢者も若者も全ての市民が「相馬に住んで良かった」と思う事業を展開してください。

高橋良二委員

自然災害やコロナ禍が市民生活に影響を及ぼす環境下ですが、今年も市が取り組む21事業について内容を伺い、議論し、評価させていただきました。眼下の問題もさることながら、将来、相馬が元気でいられるための事業に取り組まれていることが確認できました。これらの事業により得られた成果で市民生活が豊かになることを期待しています。

高橋勲委員

今年度、外部評価委員会に参加させていただき、市では、市民に寄り添ったさまざまな施策に取り組んでいることを知ることができました。引き続き、市民一人一人に目を向け、安心して暮らせる相馬市、そして子どもたちが、夢や希望を持って成長できる相馬市にしていただきたいと思います。

西村昌也委員

行政は「安心・安全に最低限の生活基準を確保すること」を基に動いていることを先輩委員や担当職員の皆さんに教えていただきながら、評価してまいりました。各課へのヒアリングを通して、今の相馬がどういった働きをしているのか感じることができ、「連携すること」の重要性、市役所内の複数の課での連携、関係各種団体との連携がこれから持続可能な相馬市をつくるために必要と感じました。自分事として、市民一人一人が行政活動に意識をすることで、相馬市は持続すると思います。私自身は、この2年間の評価委員としての経験を糧として、身近なところから地域活性化活動を行いたいと心が動きました。

荒孝夫委員

今年度の外部評価の結果はおおむね高い評価となりました。これはひとえに職員の常日ごろから業務に真摯に取り組んだ結果の表れであると敬意を表したいと思います。外部評価の中で話題になったものが、その後の市行政に反映されて施策に取り入れられ、実行に移された事業が少なからずあったことは委員として嬉しく思うとともに、感謝申し上げます。しかし、ほかの市町村に無い相馬独自の目新しい事業の展開を見ることができなかったことは残念に思うところです。今後は、新しい視点からの事業の推進をすることを願っております。

高田美奈委員

自主防災組織の訓練、交通事故対策など、身近に起きる可能性がある災害や事故への対策ついて、課題などへの取り組みを説明していただき、私たち市民に何ができるのか再度、考えさせられました。ほかの事業も含め、私たち市民が相馬市で幸せを感じて生活していけるよう、市民からの情報を活用し、対策を講じ、より一層住み良い相馬市になっていくよう期待しています。

この記事に関するお問い合わせ先
企画政策課 企画政策係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2132
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更新日:2022年02月01日