KM-21 文化財

赤い橋の写真

わたしたちの相馬市には、たくさんの文化財(ぶんかざい)があります。

そのなかの主な文化財を紹介(しょうかい)します。

文化財ってなあに?

文化財とは、「長い歴史(れきし)のなかで生まれ、育てられ、今日の世代に守り伝えられてきた貴重(きちょう)な市民の財産(ざいさん)」です。
神社や寺、仏像(ぶつぞう)、絵画、祭り、遺跡(いせき)、貴重な動物や植物などのいろいろな種類(しゅるい)があります。

これらの文化財を未来へ守り伝え、相馬の伝統的(でんとうてき)な文化を発展(はってん)させていくのは、市民のみなさんです。

文化財の種類

文化財は、有形文化財(ゆうけいぶんかざい)、無形文化財(むけいぶんかざい)、民俗文化財(みんぞくぶんかざい)、記念物(きねんぶつ)、埋蔵文化財(まいぞうぶんかざい)にわけられ、国や県、市が指定して保護(ほご)しています。

1.有形文化財(ゆうけいぶんかざい)

建造物(けんぞうぶつ)

お寺・神社・古民家(こみんか)など

美術工芸品(びじゅつこうげいひん)

仏像・絵画・古文書(こもんじょ)など

2.無形文化財(むけいぶんかざい)

演劇(えんげき)・音楽・工芸技術(こうげいぎじゅつ)など

3.民俗文化財(みんぞくぶんかざい)

有形民俗文化財

無形民俗文化財でつかう衣装(いしょう)・器具(きぐ)・家屋(かおく)など

無形民俗文化財

衣食住(いしょくじゅう)・信仰(しんこう)・年中行事などにかかわる風俗習慣(ふうぞくしゅうかん)、民俗芸能(みんぞくげいのう)

4.記念物

史跡(しせき)

貝塚(かいづか)、古墳(こふん)、城跡(しろあと)、旧宅(きゅうたく)など

名勝(めいしょう)

庭園(ていえん)、峡谷(きょうこく)、海浜(かいひん)、山岳(さんがく)など

天然記念物(てんねんきねんぶつ)

動物、植物、地質鉱物(ちしつこうぶつ)

5.埋蔵文化財(まいぞうぶんかざい)

土にうめられている文化財

国の指定文化財

霊山(りょうぜん)

霊山の写真

南北朝時代(なんぼくちょうじだい 1336年~1392年)のはじめ、陸奥国司(むつこくし)鎮守府将軍(ちんじゅふしょうぐん)の北畠顕家(きたばたけあきいえ)は南朝の義良親王(のりよししんのう ・のちの後村上天皇)につかえていました。そのとき、この山にたてこもって北朝と戦い、東北地方(とうほくちほう)をおさめました。

山のふもとには北畠顕家や北畠親房(きたばたけちかふさ)など四氏をまつる霊山神社(りょうぜんじんじゃ)があります。

山の高さは825メートルで、形のめずらしい岩があちこちに散らばっています。その広々としたながめと、青葉、紅葉(こうよう)のころのうつくしい景色(けしき)が有名です。

山頂(さんちょう)には霊山城跡(りょうぜんじょうあと)、国司館跡(こくしやかたあと)、霊山寺跡(りょうぜんじあと)などがあります。

相馬野馬追(そうまのまおい)

相馬野馬追の写真

言い伝えでは、相馬氏の先祖(そせん)平将門(たいらのまさかど)が下総国小金原(しもふさのくにこがねがはら・現在の千葉県流山市付近)に野馬をはなち、敵(てき)に見立ててこれを追い、武芸(ぶげい)の練習をしたことがはじまりといわれています。

現在は、相馬妙見三社(そうまみょうけんさんしゃ)合同のお祭りとなっています。相馬妙見三社は相馬市の相馬中村神社、南相馬市原町区の太田神社、南相馬市小高区の小高神社です。

相馬野馬追は昭和53年に国の無形民俗文化財に指定されました。

 

もっとくわしくしりたいときは、KM-22相馬野馬追のページをみてね。

相馬中村神社本殿(ほんでん)・幣殿(へいでん)・拝殿(はいでん)

相馬中村神社の写真

相馬中村神社は、相馬妙見三社のひとつで、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)をまつっています。
1611年(慶長16年・けいちょう16ねん)、相馬利胤(そうまとしたね)が中村城をつくったとき、鎮守妙見宮(ちんじゅみょうけんぐう)を城内にまつったのがはじまりと伝えられています。

現在の社殿(しゃでん)は、1643年(寛永20年・かんえい20ねん)につくられました。その後、ほぼ20年ごとに修理(しゅうり)をしています。平成元年から4年にかけて大きな修理がおこなわれ、屋根も創建当時(そうけんとうじ)のものにつくりなおされました。その屋根を「こけら葺(こけらぶき)」といいます。

2011年(平成23)にも大きな修理が行われる予定でしたが、その年の3月に東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)が発生。5年おくれの2016年(平成28)から社殿のこけら葺のふきかえなどが進められ、2018年(平成30)6月にご神体(ごしんたい)を本殿に安置(あんち)する遷宮祭(せんぐうさい)が行われました。

社殿は、本殿・幣殿・拝殿からなる権現造(ごんげんづくり)の複合社殿(ふくごうしゃでん)となっています。本殿には、もともとは透漆塗り(すきうりしぬり)がほどこされていました。

建物は全体的に簡単で質素(しっそ)ですが、漆塗り(うるしぬり)、彩色(さいしょく)、飾金具(かざりかなぐ)でかざられています。

これは寛永建立(かんえいこんりゅう)の正統的(せいとうてき)なもので、相馬地方を代表する建築(けんちく)です。

この記事に関するお問い合わせ先
生涯学習課 文化係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎1階
電話番号:0244-37-2278
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更新日:2020年01月14日