KM-51 相馬港のはなし

男の子のイラスト

相馬にある港(みなと)は国際港(こくさいこう)です。

外国から石炭(せきたん)や液化天然ガス(えきかてんねんがす)などが輸入(ゆにゅう)され、金属くず(きんぞくくず)などが輸出(ゆしゅつ)されています。


日本と外国とをつなぐ「海の玄関(うみのげんかん)」のような役割(やくわり)をもっています。

港の役割

日本はまわりを海にかこまれた島国です。
そんな日本にとって、海上輸送(かいじょうゆそう)はたいへん重要(じゅうよう)な役割をもっています。

そして、その海上輸送にかかせない基地(きち)が「港」です。
港ではわたしたちのくらしに必要(ひつよう)なエネルギー(石炭、ガスなど)や食料品(しょくりょうひん)などが輸入されています。外国貿易量(がいこくぼうえきりょう)の99.8パーセントは港をとおして輸入されます。

相馬港(そうまこう)の役割

相馬市ととなりの新地町にある港が相馬港です。
相馬港は国内外貨物(こくないがいかもつ)をとりあつかっています。

外国から輸入される貨物(かもつ)のほとんどが石炭です。輸出は金属(きんぞく)くずやタイヤチップがあります。

国内の港から相馬港に貨物が入ることを移入(いにゅう)といいます。移入されているものはセメントや金属製品(きんぞくせいひん)などです。
また、相馬港から国内の相馬港以外の港へ貨物を出すことを移出(いしゅつ)といいます。移出されているものには非金属鉱物(ひきんぞくこうぶつ)や重油(じゅうゆ)、砂(すな)、米などがあります。 

市内の工場などで生産(せいさん)されたものが、相馬港をとおして貨物となり、ほかの港へ輸移出(ゆいしゅつ)されたり、ほかの港から相馬港へ輸移入(ゆいにゅう)されたりしています。こうした貨物が製品(せいひん)や食料品として、わたしたちの家庭にはいり、くらしをささえています。

このように、相馬港はわたしたちの生活にかかすことのできない輸送の基地になっています。

また、港というと貨物がつみあがっている場所というイメージがありますが、相馬港では緑地(りょくち)などの環境整備(かんきょうせいび)をすすめ、みなさんにしたしまれる港づくりをめざしています。

相馬港の歴史(れきし)

江戸時代(えどじだい)

「原釜港(はらがまこう)」とよばれ、藩祖米(はんそまい)や塩(しお)の積出港(つみだしこう)としてさかえました。

明治時代(めいじじだい)~戦前(せんぜん)

漁港(ぎょこう)として利用されました。

戦後(せんご)~現在(げんざい)

昭和35年に地方港湾(ちほうこうわん)の指定(してい)をうけ、原釜港から相馬港に名前が変更(へんこう)されました。
昭和49年には重要港湾(じゅうようこうわん)の指定をうけ、ふとうや防波堤(ぼうはてい)などが整備(せいび)されました。
昭和56年には全国初のエネルギー港湾の指定をうけ、相馬地域総合開発(そうまちいきそうごうかいはつ)とあわせた整備がすすみました。
平成23年におきた東日本大震災(ひがしにほんだいしんさい)では津波(つなみ)で大きな被害(ひがい)をうけましたが、災害に強いふとうの整備など計画的に復興(ふっこう)がすすめられています。
平成25年に大型荷役機械(おおがたにやくきかい)を新設(しんせつ)、平成26年には被災(ひさい)した公共岸壁(こうきょうがんぺき)がすべて復旧(ふっきゅう)しました。
平成29年に4号ふ頭地区に液化天然ガス(えきかてんねんガス)の基地が完成しました。
平成31年ににぎわい創出(そうしゅつ)の場として、5号ふ頭の新地町海釣り(うみつり)公園が拡張(かくちょう)し、再オープンしました。

まめ知識

海の上にも道がある

広くて大きい海の上で、船はどこをとおってもいいというわけではありません。
陸(りく)の上に自動車や自転車が通行する道路があって交通ルールがあるように、海の上にも道があり、港則法(こうそくほう)などの交通ルールがあります。

この海の道を「航路(こうろ)」または「海路(かいろ)」といいます。
航路には道路とおなじように標識(ひょうしき)があり、船どうしが衝突(しょうとつ)しないように海上交通の安全をまもっています。

日本の船の名前には「丸」がつくものが多い

10世紀(せいき)ごろの平安時代(へいあんじだい)から、すでに「丸」のついた船名(せんめい)が多くつかわれていたようです。

江戸時代(えどじだい)に、はじめてアメリカにわたった幕府(ばくふ)の軍艦(ぐんかん)の名前も「かいりん丸」といいました。

明治時代(めいじじだい)にできた船の法律(ほうりつ)で、なるべく「丸」をつけるようにすすめられたこともあり、「丸」のつく名前が定着(ていちゃく)していきました。

現在でも、「日本丸(にっぽんまる)」、「氷川丸(ひかわまる)」など有名(ゆうめい)な船があります。

海外では、女性の名前がつけられることが多いそうです。

この記事に関するお問い合わせ先
商工観光課 地域振興係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎2階
電話番号:0244-37-2134
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更新日:2022年03月18日