KM-62 下水道のはたらき

相馬市内の道路で見ることができるマンホールの蓋の写真

右の写真はマンホールの蓋(ふた)の写真です。
相馬市内の道路でみることができます。
わたしたちがお風呂やトイレでつかった水は、下水処理場(げすいしょりじょう)できれいにされ川へとかえっていきます。

下水道がどんなはたらきをしているのか、みていきましょう。

下水道はなぜ必要(ひつよう)なの?

わたしたちは快適(かいてき)な生活をおくるために、むかしにくらべてたくさんの水をつかっています。
また、会社や工場でもたくさんの水をつかって、わたしたちの生活をささえています。
しかし、このようにつかわれる水の量(りょう)がふえると、すてられる水の量もふえていきます。
この水をそのまますてると、よごれた水が家のまわりにたまってくさいにおいを放ったり、ハエやカなどが発生したりして、生活環境(せいかつかんきょう)がわるくなります。
さらに、よごれた水がそのまま川や海にながれると、松川浦や海水浴場(かいすいよくじょう)もよごれ、わたしたちのくらしにさまざまなわるい影響(えいきょう)をあたえます。

下水道はこのようなことをなくし、わたしたちが快適で衛生的(えいせいてき)な生活ができるようにしています。

市の下水道の歴史(れきし)

なぜ下水道をつくることにしたの?

昭和33年に台風22号による大水害(だいすいがい)がありました。
そのあとから、相馬駅前から荒井町にかけて、大雨がふるたびに水害がおきるようになりました。
この地域(ちいき)の方々から「一日も早い改修(かいしゅう)をしてほしい」という強い要望(ようぼう)があり、市は市街地中心部(しがいちちゅうしんぶ)の都市排水(としはいすい)の基本計画(きほんけいかく)をたてました。

市は「分流方式(ぶんりゅうほうしき)」を採用(さいよう)しています。
分流方式は、雨水は都市下水路で、汚水(おすい)は公共下水道(こうきょうげすいどう)で排除(はいじょ)する方法です。

昭和45年から雨による浸水被害(しんすいひがい)をふせぐための都市下水路事業、昭和49年から汚水を処理(しょり)するための公共下水道事業がはじまりました。

普及(ふきゅう)していくまでの道のり

普及していくまでの道のりの詳細
年月 内容

昭和49年8月

建設省(けんせつしょう・現在の国土交通省)から公共下水道建設(けんせつ)の認可(にんか)をうける

昭和49年12月

公共下水道第1回目の工事がはじまる

昭和52年11月

2号下水路ポンプ場の建設がはじまる

昭和53年11月

市でもっとも太い下水道管(げすいどうかん)「1号幹線(いちごうかんせん)」のトンネル工法が完成(かんせい)する

昭和55年3月

2号下水路ポンプ場のポンプ施設(しせつ)4台が完成

昭和61年12月

下水処理場の建設がはじまる

昭和62年12月

下水道管が小泉川(こいずみかわ)の下を横断(おうだん)する工事が完了(かんりょう)する

平成元年11月

すべての下水道管が下水処理場(げすいしょりじょう)までつながるようになる

平成2年4月

相馬市下水処理場の運転がはじまる

下水道の工事

みなさんがとおっている道路には、数十メートル間隔(かんかく)で鋳鉄製(ちゅうてつせい)のマンホールの蓋がありますが、その道路の下には下水道の管(くだ)が埋設(まいせつ)されています。

下水道管の埋設工事の方法には、開削工法(かいさくこうほう)と推進工法(すいしんこうほう)があります。

ほかとくらべて浅いところにうめられる枝管(しかん)には、開削工法がつかわれます。
枝管の汚水をあつめてながす本管は深いところにうめられるため、推進工法が多く採用(さいよう)されています。

 

工事の様子

開削工法の写真

〈開削工法〉

道路を上からほり、管をうめていく方法

推進工法の写真

〈推進工法〉

まず深い穴(あな)をほり、その穴から管を横へ地中におしこんでいく方法

埋設された管の写真

〈埋設された管〉

マンホールの設置の写真

〈マンホールの設置〉

水がきれいになるまで

家庭や工場から出されたよごれた水は、下水道管により処理場までみちびかれ、処理場で一括処理(いっかつしょり)されます。

市の下水処理方式は、標準活性汚泥法(ひょうじゅんかっせいおでいほう)という方法をとっています。これは微生物(びせいぶつ)を利用して、生物学的に有機性物質(ゆうきせいぶっしつ)をとりのぞく方法です。

処理場での工程(こうてい)

処理場での工程図のイラスト

下水道の正しい使い方

下水道が整備(せいび)されたからといって、家庭から出るものをなんでも下水道にながしてはいけません。
たとえば、トイレで水にとけるやわらかい紙以外のものをながしたり、台所でゴミや油をながしたりすると、下水管や中間のマンホールポンプがつまって水がながれなくなったり、下水処理場のスクリーンとよばれる網(あみ)にゴミがひっかかったりして、処理場ではたらいている人たちがたいへん苦労(くろう)します。

そのようなものは下水道にながさないようにしてください。

 

イラスト
この記事に関するお問い合わせ先
下水道課 業務係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎2階
電話番号:0244-37-2165
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更新日:2020年01月22日