佐藤玄々作 馬頭観音下絵

佐藤玄々作 馬頭観音下絵の写真

ばとうかんのんしたえ

  • 時代 昭和
  • 年代 1950年(昭和25年)
  • 大きさ 42センチメートル×(掛ける)33センチメートル

紙墨軸

慈悲を本誓とする菩薩において、馬頭観音は目尻を吊り上げて牙を剥き出した忿怒相(こんどそう)に表現されます。頭上には白馬の首をつけており、馬が草を食い尽くすようにこの観音が諸々の悪趣を取り除くことを示しています。この作品では、簡潔な線と大胆に滲ませた墨、少量の朱を擦り付けたのみで、下絵ながら見事に彫刻的な立体感を感じさせる馬頭観音を表しています。画幅の代表作として挙げられる《観音》や《不動明王》程には洗練されていませんが、佐藤玄々の墨画の特徴がよく表れていると言えるでしょう。

説明:宮坂慎司氏(筑波大学助教)

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更新日:2019年08月29日