【2020年10月25日】相馬復興市民市場オープニングセレモニー

このページは、市長がいろいろなところで話した内容を紹介するページです。

本内容は、重複した言葉遣いや表現などを整理した上で掲載しています。

東日本大震災からもうすぐ10年になります。これまで市民の総力を挙げて復旧・復興に取り組んでまいりました。

復旧事業のうち、例えば岩子の護岸やほ場整備といったハード事業の一部はまだ残っていますが、生活に密着した建設関係、あるいは道路関係については大体完成の見通しが立っております。特に建物関係では、この相馬復興市民市場「浜の駅松川浦」が最後の施設であり、その完成を迎えることができました。

震災の後、皆で落ち込んだ時期もありました。一体どうなるんだろうと思って途方に暮れた時期もありました。しかし、亡くなった方々の郷土に対する想いに報いるよう、我々が次の時代に向かって新しい相馬をつくっていこうという気持ちのもとで、復興事業を進めてきました。我々にとって、この「相馬復興市民市場」と先日オープンした「尾浜こども公園」は、震災からの反転攻勢に出るひとつの大きな目印となります。

さて、22日からプレオープンしておりますが、おかげさまで大変ご好評をいただいていると伺っております。今後1カ月、2カ月の経験を踏まえ、品揃えやサービスに改善を加えながら、地域振興、特に風評払しょくという大きな目標に向かってこの市場を十分に発展させていきたいと思います。

また、昨日、双葉郡の町村長たちに電話をして、地元特産品があればぜひ販売させていただきたい、相馬も双葉も一緒になってやろうと呼びかけをしました。相馬地方にとって希望の光となるべき、この市場がこれからどんどんと発展していきますように、市民の期待に応えられますように、そして、もう一つは、生産者の皆さんに儲けていただくように、がんばってまいりたいと思っております。

本日のオープンまでいろんな方々のお世話になってまいりました。建設関係の方々にもいい建物をつくっていただきました。ご協力いただいた皆さんのご労苦に心から感謝を申し上げます。市民と一緒にこの市場を育て、「相馬ここにあり」と、我々はがんばって震災の復興を成し遂げていくんだという心意気を示してまいります。どうぞよろしくお願いします。