【2019年09月29日】日本コロムビア東北民謡コンクール

本内容は、重複した言葉遣いや表現などを整理した上で掲載しています。

本日は、東北各地より多くの民謡愛好者の皆さまにお越しいただきましたことを、心よりご歓迎申し上げます。

このコンクールが前回相馬市で開催されましたのは20年前でした。当時の会場であった旧市民会館は、東日本大震災の地震によって天井が崩れるとともに、倒壊の恐れがあるということで、残念ながら取り壊すことになってしまいました。しかしながら、市民が集い、市内外の方々との交流の場として、どうしても市民会館が必要でした。復興のシンボルとして、震災の3年後に完成したのが、この市民会館です。

この相馬の町は江戸時代の初めから中村城の城下町ですので、それにふさわしい風情のある建物にしようと考え、切妻屋根に白壁、腰壁といった和風のデザインにこだわりました。相馬市の復興のシンボルとして皆さんに愛情を持って利用していただきたいと思います。

さて、相馬市の復興は皆さんのあたたかいご支援、ご協力のおかげで順調に進んでいます。相馬市の場合は、この地で400年の歴史を守ってきたという市民の誇り、そして団結力が復興を進める大きな力になっていると思います。この地域のために、相馬の将来のためにと、市民自らが頑張ってやってくれる、そういう土地柄なのだと改めて強く感じています。そしてこの相馬の皆さんの気質の根底にあるのは、相馬民謡なのではないかと思っています。

民謡の里、ここふるさと相馬でこのような大会が開催されますことは、今の私たちにとって大きな意味があるものと思います。どうぞご出場の皆さま方には、存分に歌唱力を発揮していただきますよう、また皆さんから十分なご声援をいただけますよう、今大会の成功を心からお祈り申し上げまして、市長としての歓迎のあいさつに代えさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。