メールマガジンNo.293(2015年11月24日号)市長への手紙

議会の一般質問での提案を受けて、料金受取人払い折り畳み郵送式メッセージ用紙を、市政だよりに付け加えたのが10月なかば。
その後一カ月で70通のお便りをいただいた。
内容は多岐にわたるが、集落の公園や道路に関する地域整備の要望に加え、目を引いて多かったのが子育て環境に対する不満だった。
子どもの図書が少なく本に親しめる場所がなくて隣の新地町まで行っている、遊具などを備えた子どもの遊び場がなくて南相馬市や伊達市まで出かけなくてはならない、子どもを預けて働きたいが施設が遠いばかりでなく開始時間が遅い。
その他、日常生活に関すること、老後の心配、移り住んで永住を決めた人の為の公営墓地、相馬市民も原発の補償を受けられるようにしてほしい、などなど。
地域の生活環境の問題は行政区長さんがいるので、役所で調査をしたうえで区長さんと話をして対応策を返事することにしている。
市長と、お手紙を書いた人だけで施策を決定してしまったら相馬市の組織が持たなくなるので、行政のルールとか区長さんを中心としたコミュニティーの合意を前提とした上で、せっかくのご意見を出来るだけ反映させようと思う。
一方、子育て支援に関わるご意見には頭を抱えてしまった。
分かってはいたし、いずれ何とかしなくてはならないと思いながら、例えば子ども預かりの施設整備などは復興事業とも関連付けながら進めてきたつもりだったが、利用方法なども含めて生の声として聞かせてもらったことはやはり有意義だった。
特に他の市町村に遊ばせに行っているという話には頭を抱えた。
お手紙を書いてくれた方には、原則として電話を差し上げた上で返事を出すことにしている。
会場などで話を聞くのと違い、電話で話すのも親近感があって打ち解けた話になることもあるようだ。
市長に就任した14年前は財源不足と借金に追われ、やっと財政の目途が立ったと思った時に震災に遭い、とてもお手紙を下さいと言える心境では無かったが、これからは市民主体で地方創生を進めるステージに入って来たので、地域ごとに行ったタウンミーティングなどとは違った生の声は、落ち着いて本音をお聞かせ願うという意味で貴重である。
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更新日:2019年08月08日