議会あいさつ(令和4年第2回)

令和4年第2回相馬市議会定例会開会

2022年02月28日

第18代相馬市長としての市政運営について

まもなく、東日本大震災から11年となります。これまで復旧・復興で整備した社会資本を活用しながら安全で豊かな明るい相馬市を築き、そして後世につなぐため、誠心誠意努めてまいる所存であります。

具体的には、1、災害に強い相馬市、2、人がくる相馬市、3、75歳まで働ける相馬市、4、おもてなしのある相馬市、の4つのテーマを掲げます。

まず、災害に強い相馬市として、排水ポンプ車、給水車による市内の安全強化および他自治体との積極的な連携、また河川改修、橋りょうの強靱化(きょうじんか)チェックなどを精力的に行います。

次に、人がくる相馬市として、オープン以来、県内外から多くの来客をいただいている相馬復興市民市場(浜の駅松川浦)の、より一層の充実を図るほか、浜の駅を軸に、道の駅そうま、磯部水産加工施設直売所を連携させるとともに、これらを市内商業ネットワーク化させることにより、誘客強化による観光振興と産業活性化を図ってまいります。

次に、75歳まで働ける相馬市として、高齢者が活動意欲の持てる社会活躍の機会をプロデュースし、NPOをはじめとする団体での活動機会の拡大、医療・福祉分野での初歩教育や再教育の推奨などを図ってまいります。

最後に、おもてなしのある相馬市として、住民をはじめとする相馬市にとって関わりのある方へのおもてなしの気持ちを持って何事にも取り組んでまいります。このおもてなしの心は、これまでの3つのテーマ全てに共通し、最も重要視するテーマとなります。災害への対策は、住民の生活・生命を守ることを最優先に考え、人流拡大や観光振興についてもお客さまへのおもてなしの気持ちを持って接し、高齢者の方が活力を持って過ごしていただけるようなまちづくりを目指してまいります。昨今においては、新型コロナウイルス感染症の対応や対策について、特にワクチン接種で市民の皆さまに接する機会が多い中では、おもてなしの気持ちを持って応対することを念頭に従事するよう職員らには強く指示しているところであります。

今後の4年間、以上のテーマを掲げながら市民の皆さまと共に、より良い相馬市を創り上げてまいりたいと考えております。

新型コロナワクチンの追加接種と小児用ワクチンの接種について

去る1月10日、市は65歳以上の市民を対象にスポーツアリーナそうま第二体育館において集団接種を開始し、同31日、8,653人が接種を終えております。

さらに、去る2月1日、18歳以上64歳以下の市民を対象に同体育館において集団接種を開始し、去る23日、12,403人が接種を終えております。集団接種を終えた2月24日からは、個別接種に移行し、市内2病院にて両病院と接種日時を調整のもと3月から追加接種を行ってまいります。本市における追加接種の接種者数については、2月24日現在、65歳以上の高齢者は、接種対象者の約94パーセントにあたる9,586人、18歳以上64歳以下の方は、接種対象者の約87パーセントにあたる14,318人であり、全体としては 約90パーセントの方が追加接種を終えております。

また、追加接種と新型コロナウイルス感染症の感染状況の関係性を分析したところ、集団接種を開始した 1月10日以降、新型コロナウイルス感染症に感染した方は、2月24日現在、282人おり、そのうち追加接種から2週間経過した方で感染した方は15人であり、この方たちがいわゆるブレークスルー感染者になります。ブレークスルー感染者のうち、65歳以上の高齢者は3人、64歳以下の方は12人であり、ワクチン接種日から2週間経過した方は高齢者約9,500人に対し約0.03パーセント、64歳以下の方は約7,600人に対し約0.16パーセントであることから、現在のところ本市においてブレークスルー感染はかなり低い数値であり、追加接種は有効であると考えられます。

今後、国の方針に従い5歳~11歳の子どもたちへの新型コロナワクチン接種を実施するため、意向調査を実施した上で接種を希望した方を対象に、集団接種による ワクチン接種を実施することとしております。これまで実施してきた中学生や12歳の子どもたちへのワクチン接種における経験を活かし、副反応などの情報提供や同調圧力への配慮などを行いながら、安全かつ速やかにワクチン接種が実施できるよう努めてまいります。

また、中学・高校生の追加接種についても、オミクロン株流行の経験から追加接種が必要と思料されるところでありますが、厚生労働省においては、まだその年代への追加接種における薬事承認が決定されていないことと、そのワクチン供給計画についても明示されていないことから、去る2月17日、金子恭之・総務大臣とウェブ会議で、また、去る2月18日、堀内詔子・ワクチン接種推進担当大臣との電話会議で強くその実現を要望いたしたところであります。さらに、去る2月25日、木原誠二・内閣官房副長官に対し、相馬市の実情と中学・高校生のワクチン接種の必要性およびワクチン供給のスムーズな実施についても強く要望いたしたところです。

また、去る1月23日、市内小学校において新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生して以降、市内小・中学校において感染の拡大が見られましたが、積極的なPCR検査を実施するとともに、リスクが高いと判断された学級や学年の閉鎖、臨時休校などの措置により感染拡大の防止対策に努めてまいりました。市内小・中学校の感染者は1月25日をピークに徐々に 減少傾向にありますが、本市といたしましては気を緩めることなくPCR検査と適切な対応を徹底し、さらには、新型コロナウイルス感染症対策の基本である三密の回避、マスクの着用や手指消毒などはもとより、感染リスクの高い活動を避けた学習活動を進めるなど、感染拡大の防止対策を引き続き取り組んでまいります。

放射能対策について

市は、個人積算線量計D-シャトルによる外部被ばく線量測定を、全市民を対象に募集し、2月18日現在、408人から申し込みがありました。そのうち389人の測定が完了しており、結果は、全員が年間追加被ばく線量0.372ミリシーベルト以下でありました。外部被ばく線量測定の結果は、長期的目標値である年間1.0ミリシーベルト以下を平成26年度以降、7年連続で保っており、市内での生活において、健康に影響を及ぼすとは 考えられない程度に十分に低減されております。

この記事に関するお問い合わせ先
秘書課 秘書係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2115
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更新日:2022年02月28日