議会あいさつ(令和3年第3回)

令和3年第3回相馬市議会定例会開会

2021年05月31日

新型コロナワクチンの接種状況について

5月1日、スポーツアリーナそうま第一体育館を会場とし、65歳以上の高齢者を対象とした1回目の集団接種を開始しました。5月22日からは同第二体育館において2回目の集団接種を実施しております。また、市内の2病院あるいは病院に属する先生方のお力を持ちまして、病院での接種、あるいは出張接種も行っているところです。5月26日現在、集団接種では65歳以上の高齢者8,733人の方が1回目の接種を終了し、1,327人の方が2回目の接種を終えています。また市内福祉施設や、市内病院においても、5月2日以降65歳以上の高齢者の接種を開始しており、さらに入院患者なども含め、5月26日の段階で、1回目の接種を終えた65歳以上の高齢者は9,413人であり、住民基本台帳での対象高齢者の84パーセントに相当いたします。

新型コロナワクチンの集団接種および施設接種などを進めるにあたり、相馬郡医師会相馬支部や薬剤師会など、多くの医療機関、医療従事者の協力をいただいておりますこと、さらに、接種を希望する市民の接種会場への誘導などに協力いただいているボランティアの皆さま方に心より感謝を申し上げます。国からのワクチンの供給状況にもよりますが、今後も市民の接種を希望する方に速やかにかつ安全にワクチン接種を実施できるよう努めてまいります。

地震の被害状況などについて

2月13日に発生した福島県沖を震源とする地震では、住宅被害は、5月21日までの罹災調査の結果、全壊6棟、大規模半壊5棟、中規模半壊12棟、半壊69棟、準半壊326棟、一部損壊2,122棟であります。主な公共施設への被害では、スポーツアリーナそうま第一体育館が天井落下などの大きな被害を受けましたが、国土交通省や文部科学省のご支援をいただき、緊急的な修繕を行い新型コロナワクチンの集団接種会場として利用しております。また、施設利用を制限していた市民会館、中央公民館、八幡公民館、郷土蔵、総合福祉センターも修繕が完了し利用を再開しております。西部子ども公民館および歴史資料収蔵館は、被害が大きく現在も利用を中止しておりますが、早期再開に向け修繕を進めてまいります。市立幼稚園および小・中学校では、給排水管の破損や屋根瓦の破損などの被害があるものの、応急修理を行い通常の教育活動を行っております。なお、受水槽の交換などの大規模な工事は、夏季休業期間中に実施すべく準備を進めております。市道については、161カ所で舗装破損やのり面の崩壊などの被害を受け、うち138カ所の修繕が完了し、残る箇所も鋭意修繕を進めてまいります。同地震による災害廃棄物については、去る4月21日に全て処理を完了しております。

3月20日に発生した宮城県沖を震源とする地震では、地震の規模がマグニチュード7.2で、本市は震度5弱を観測しましたが、人的被害は無く、山信田排水機場の一部に不具合が生じたものの、排水作業に支障はありませんでした。

5月1日に発生した宮城県沖を震源とする地震では、地震の規模がマグニチュード6.8で、本市は震度5弱を観測し、人的被害として、市内の商業施設内でけが人が1名ありました。また、飯豊小学校、スポーツアリーナそうま第一体育館、市民プールで被害があったものの通常の利用には支障は無く、今後修繕を行う予定であります。

LVMH子どもアート・メゾンの利用再開について

令和元年東日本台風および10月25日大雨による被害で休館しておりましたが、この度、復旧工事並びに備品の入れ替えが完了したことから、去る4月1日、一般利用を再開しております。

給水車の配備について

3月29日、市民の立谷幸雄氏のご厚意により加圧式給水車の寄贈を受け、断水時などに活用するため、配備いたしました。これまでの災害の経験を踏まえ、市内における断水対策のみならず、市外から 災害時の応援要請があった際には、速やかに出動できるよう準備を整えております。

放射能対策について

個人積算線量計(D-シャトル)による外部被ばく測定については、令和2年度に測定した508名の解析が完了し、最大でも年間追加被ばく線量0.6ミリシーベルトを超えると推定される方はおりませんでした。なお、測定結果はホームページに掲載いたしており、今年度も測定を継続いたします。また、外部・内部被ばく線量測定の結果については、令和2年度、外部被ばく線量測定(D-シャトル)または内部被ばく線量測定(ホールボディカウンター)を行った3,363名に、平成23年度から令和2年度分の各個人ごとの測定結果をまとめた「外部・内部被ばく線量測定の結果表」を発送いたしました。同結果表は、福島第一原発事故の影響により、市民が根拠のない思い込みや偏見で差別を受けないために、放射線による健康影響が市民に無いことを示すものであり、特に女性の方が安心して結婚・出産するためのお守りにしていただきたいと考えております。

市内空間放射線量測定について

平成23年度から毎年度実施している空間放射線量測定調査は、原発事故から十年が経過し、空間線量の減少幅が少なく、放射線量も安定していることから、本年度より500メートルメッシュ調査から1キロメートルメッシュ調査に変更しております。4月19日から5月7日までの測定結果は、土面168カ所の平均線量が1時間あたり0.11 マイクロシーベルト、舗装面161カ所の平均線量は1時間あたり0.08 マイクロシーベルトと極めて低い数値であり、市民の健康に影響を及ぼす可能性はございません。震災直後の平成23年6月と比較すると、土面で 84.51 パーセント、舗装面で 86.21 パーセント低減しております。なお、詳細は、広報紙やホームページに掲載するとともに、チラシを全世帯に配布し、市内の放射線量が低減していることを周知いたします。

相馬市復興計画の改定について

東日本大震災から10年が経過し、生活に密着したインフラ整備はおおむね終了いたしました。市は、心のケアをはじめとした被災者支援や放射能対策、風評払しょくなど、残された復興の課題を推し進め、総合計画にある市の将来像を実現するため、相馬市復興計画をバージョン4.1 に改定いたしました。同計画に基づき、市民と一体となって、各種施策を展開してまいります。

市内小・中学校の学校教育の取組について

市は、「リーディングスキルテスト」および「ICT活用」を学校教育の両輪として取り組んでおります。今年度、「リーディングスキルテスト」については、県の「AI時代を生き抜く読解力向上事業」の研究協力校に大野小学校、中村第一小学校、桜丘小学校、中村第一中学校の4校が指定を受け、また「ICT活用」については、県の「ふくしま『未来の教室』授業充実事業」の実践協力校に中村第二小学校と中村第二中学校の2校が指定を受け、本年11月と12月に授業公開および研究会を実施する予定でおります。各指定校を中心としながら学力向上に努めてまいります。

相馬福島道路の全線開通について

去る4月24日、相馬福島道路が全線開通し、東北自動車道と繋がりました。高速交通ネットワークの構築により、広域観光ルートが拡大するとともに、物流機能の強化も期待されます。本市の経済・産業の発展はもとより南東北全体の活性化に繋がるよう、地域経営に努めてまいります。

相馬市復興10年ダイジェストの発行について

市は、東日本大震災の被災直後からの対応や取り組み、復興状況を中間報告として、毎年1冊の冊子にまとめ、発行してまいりました。この度、震災から10年という節目に、「相馬市復興10年ダイジェスト(第11回中間報告兼)を発行いたしました。内容は 3部構成となっており、第1部は災害対策と復興の記録、第2部は復興に向けたテーマ別の取組、第3部は国内外からのあたたかいご支援について、記載しております。市民の皆さまをはじめ本市にご支援いただいた方々に、ぜひご覧いただき、相馬市復興10年ダイジェストが、震災から得た経験を 後世に継承するひとつの記録となることを願い、中間報告の最終版とさせていただきます。

令和3年産水稲の作付け状況について

主食用米の作付面積は、約2,063ヘクタールで、昨年より約107ヘクタール増であります。また、新たな生産調整の手法として奨励されている飼料用米 の作付面積は、約457ヘクタールで、昨年より約160ヘクタール増であります。

この記事に関するお問い合わせ先
秘書課 秘書係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2115
あなたの評価でページをより良くします!
このページの内容は分かりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか

更新日:2021年05月31日