議会あいさつ(令和2年第5回)

令和2年第5回相馬市議会定例会開会

2020年08月31日

新型コロナウイルス感染症について

患者の発生

去る8月20日、市内2例目となる新型コロナウイルス感染症の感染者が発生しました。市は、正確かつ詳細な情報を収集するとともに、相馬市新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開いたのち、早々に記者会見を開き、市民の皆さまへ発生状況について公表いたしました。感染者が市内の中学校教員であることから、感染拡大防止に万全を期するため、発症前直近の勤務日である8月18日に接触した生徒22人と、濃厚接触者の教員1人を含む出勤者21人を加えた43人全員のPCR検査を、相双保健所と公立相馬総合病院の協力のもと8月21日に実施し、全員の陰性が確認されました。なお、22人の生徒および濃厚接触された1人の教員については、自宅での経過観察として2週間の症状観察により、ほかの生徒への感染可能性を遮断いたしております。また、当該校舎の消毒を、公立相馬総合病院の看護師の指導のもと、感染の判明した8月20日に行い、翌日21日、消毒箇所や方法について、相双保健所長から、十分に行えていると確認をいただきました。

しかしながら、一昨日の29日になって、同教員と8月16日に合唱の練習をしていた郡山市内の中学校生徒のうち4人から陽性の反応が出たことを受け、念には念を入れ、本日の午前9時から23人の方全員の抗原検査を実施しています(注意)。
市民の皆さまには、こまめな手洗い、三密を避けること、不要不急の外出を避けること、などの対策を引き続き行っていただくとともに、慌てることなく、あるいは過剰におびえることがないように冷静な行動と、感染された方に励ますという気持ちを持って、十分に温かい気持ちで接していただきたいと願います。感染された方は、被害者であるという立場に立って、みんなで励ますという文化を持つ必要があるのではないかと思っております。

(注意)抗原検査の結果、全員陰性であることが確認されました。

市内小・中学校の夏季休業期間中の熱中症対策

市は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため市内小・中学校を臨時休校とした期間の子どもたちの学習時間を補うため、夏季休業期間中の12日間を授業日といたしました。その間、熱中症対策の1つとして、市は、相馬双葉漁業協同組合から保冷用の氷とタルをご協力いただき、子どもたちに冷水を提供いたしました。この場をお借りし、相馬双葉漁業協同組合の皆さまに感謝を申し上げます。

発熱外来の運用状況

市は、新型コロナウイルス感染症への対策の1つとして、去る4月8日から、公立相馬総合病院敷地内に発熱外来診察室を設置し、相馬郡医師会相馬支部の協力のもと、発熱者の診察を行っております。8月27日現在、延べ512人が受診し、そのうち12人を PCR検査に繋いでおります。また、9月1日からは、発熱外来の診察時間を13時から15時までとし、土曜日・日曜日および祝日、年末・年始も含め、365日毎日診察を行います。

経済対策

市は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、新しい生活様式に対応した取り組みを行う市内事業者に対し、1事業者あたり10万円を支給することとし、また、観光業やスポーツ観光の再生のため、宿泊割引・スポーツ合宿等の助成や 市内の旅館等に宿泊者が利用できる自転車を配置することとし、所要の経費を本定例会に提出する一般会計補正予算に計上いたしました。

宇多川、小泉川の河川改修

本年度より事業化された宇多川、小泉川の抜本的な河川改修事業は、関係地域住民への計画などの説明が完了し、現在、県において用地買収や設計などが進められております。市は、事業が円滑に進ちょくするよう、今後も県と連携してまいります。また、県が実施している宇多川、小泉川の堆積土砂の撤去作業は、本日、8月31日に完了することとなっております。

7月28日の大雨における対応

去る7月28日10時15分、大雨警報などが発令されたことから、市は、直ちに警戒配備体制をとり、情報収集や土のうの準備などを行いました。また、市民より自主避難の申し出があったことから、同日、16時40分、スポーツアリーナそうま第1体育館を避難所として開設し、2世帯6人を受け入れました。その際、全ての避難者に検温を行い、手指の消毒、マスクの着用を求め、避難世帯の間隔をこれまでより広くするなど、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を行っております。この度の大雨による被害は、倒木4件、冠水による通行止め2路線、路肩法面崩落2路線、路面洗堀2路線などで、人的被害はございませんでした。

被災自治体への支援

市は、去る7月30日、大雨災害による大規模断水が発生した山形県尾花沢市より飲料水提供の支援要請を受け、防災備蓄倉庫に備蓄していた1リットルペットボトル入り飲料水約 4,000本を、同日中に大型トラックで尾花沢市にお届けいたしました。さらに、翌日の31日、600ミリリットルペットボトル入り 飲料水10,008本、1リットルペットボトル入り飲料水1,449本、1.5リットルペットボトル入り飲料水1,512本を追加発送いたしました。今後も、東日本大震災や令和元年東日本台風でお世話になった自治体、あるいは大規模災害により大きな被害を受けた自治体などへ、速やかに支援してまいります。

相馬市国土強靭化地域計画バージョン1.0の策定

市は、東日本大震災や令和元年東日本台風で大きな被害を受けた経験と、近年の自然災害の激甚化および頻発化を踏まえ、本年6月に「相馬市国土強靭化地域計画バージョン1.0」を策定いたしました。本計画は、国や県の計画に準じ、「橋りょう・トンネルの耐震対策、長寿命化」「河川の改修の推進・維持管理の強化」などを定めており、市は、さまざまな自然災害から人命を守ることを最優先に、強靭(きょうじん)なまちづくりに努めてまいります。

JR相馬駅のエレベーター設置の進捗状況

JR東日本は、本年7月下旬からエレベーターの設置工事に着手しており、本年度中に供用開始となる見込みであります。市は、早期の供用開始となるよう、今後もJR東日本と情報を共有しながら、円滑な事業実施に協力してまいります。

令和元年東日本台風に係る災害廃棄物の処理の進捗

市が、これまでに処理した災害廃棄物は、可燃物約866トン、廃畳約371トン、稲わら約 91トン、エアコン・冷蔵庫などの家電リサイクル法に基づく家電4品目3,757台、それ以外の家電製品約73トン、金属くず約146トン、木くず402トン、がれき混じり土砂約18,700 トン、廃油、タイヤ、消火器、バッテリー約59トン、乾電池、蛍光管などの危険物約7トンであります。 なお、可燃物の焼却処理は、環境省が浪江町に設置している仮設焼却施設において、1回目の焼却を7月8日から11日、2回目の焼却を8月5日から19日に実施しており、今後も順次処理してまいります。

玉野地区の農地などを除染し、同地区に仮置きしている土壌等の中間貯蔵施設への輸送

玉野地区で仮置きしている除染土壌などは、環境省が中間貯蔵施設へ輸送しており、本年度分 14,684袋のうち、全体の7割を超える10,883袋の輸送が終了しております。残り3,801袋は本年度中に輸送を完了する見込みであり、市内で仮置きしていた除染土壌などの中間貯蔵施設への輸送は、本年度で完了する予定であります。

個人積算線量計Dーシャトルによる外部被ばく測定

市は、個人積算線量計 Dーシャトルによる外部被ばく線量測定を、去る6月1日から全市民を対象に募集しております。乳幼児、児童、生徒には、例年、保育園や小・中学校などを通じて申込用紙などを配布しておりますが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、休園および休校を行った期間があったことから、9月中に申込用紙などの配布を予定しております。また、多くの市民の方に測定していただくため、広報紙やホームページ、ツイッターを通じて募集してまいります。

相馬復興市民市場の愛称決定

本年秋の供用開始を目指し整備を進めている相馬復興市民市場の愛称を市民から募集したところ98人から166件の応募が寄せられ、去る7月29日、相馬復興市民市場の愛称選定委員会で、「浜の駅松川浦」 と愛称が決定いたしました。

この記事に関するお問い合わせ先
秘書課 秘書係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2115
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更新日:2020年09月02日