議会あいさつ(令和2年第4回)

令和2年第4回相馬市議会定例会開会

2020年06月08日

新型コロナウイルス感染症への対応

経済対策

市は、外出自粛要請で特に影響を受けた宿泊業、飲食店、タクシー、運転代行を営んでいる事業者経営維持のため、一事業者あたり30万円を支給することといたしました。また、その他の困窮状態ある事業者を、相馬商工会議所を通じて支援するため、相馬商工会議所にその事業費として2,600万円を交付することといたしました。なお、具体的な支援手法については、現在、同会議所で検討中であります。

医療機関などへの支援

市は、公立相馬総合病院を除く市内医療関の院内感染予防対策経費として、1医療機関あたり20万円を支給することとし、さらに医療、介護福祉施設などの従事者約1,700人に1人あたり100枚のマスクを配布することといたしました。なお、経済対策および医療機関などへの支援に要する経費を本定例会に提出する一般会計補正予算に計上いたしました。

国民1人当たり10万円を給付する特別定額給付金

去る5月7日から支給を開始し、本日まで対象者の98パーセントにあたる33,800人に支給いたしております。残りの約600人、約400世帯に対し、市からのお知らせの受け取り状況と受給の意思を確認するため、申請手続きの促進を兼ねた書類を郵送する予定です。その上で、お一人お一人に電話などでの確認など、きめ細やかに対応し、受給の意思のない方を除いて、全員に適切に支給できるよう努めてまいる考えであります。

学校教育

市は、去る4月21日から、県の要請に基づき市立幼稚園および小・中学校を臨時休業といたしました。その後、5月4日に国から示された「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」および5月5日に県が発出した新たな要請を踏まえ、感染予防に最大限の配慮をした上で、5月11日から各学年週一度の登校日を設定し、その後、段階的に学年ごとに授業時数を増やしながら、6月1日から通常の日課で教育活動を行っております。また、小・中学校の臨時休業に対する振替授業日の確保のため、本年度の夏休みを12日間短縮することといたしました。

令和元年東日本台風などの災害対応

被災農家への支援

被災により、今年の作付けができない農地を耕作する農家に対し、当該被災農地10アールあたり2万円を給付することとし、所要の経費を本定例会に提出する一般会計補正予算に計上いたしました。

災害廃棄物処理の進捗

市がこれまでに処理した災害廃棄物は、廃畳約112トン、エアコン、冷蔵庫等の家電リサイクル法に基づく家電4品目に分類される家電製品が3,278台、それ以外の家電製品が約71トン、稲わら約135トン、金属くず約602トン、木くず約277トン、廃油、タイヤ、消火器、バッテリーが約54トン、乾電池、蛍光管などの危険物が約1トンであります。また、可燃物については、環境省が浪江町に設置している仮設焼却施設で焼却できることとなったことから、市は同施設に隣接する浪江町の町有地を無償でお借りし、現在、移送する可燃物の仮置き場として造成工事を行っております。併せて、大野台の集積所で廃棄物の破砕と金属類の選別作業を行い、7月中に焼却処理に着手できるよう準備を進めております。

放射能対策

個人積算線量計による外部被ばく測定

令和元年度に測定した620人の解析が完了し、その結果、年間追加被ばく線量が0.6ミリシーベルトを超えると推定される方はおりませんでした。なお、今年度も測定を継続いたします。

外部・内部被ばく線量測定の結果表

市は、昨年度に外部被ばく線量測定または内部被ばく線量測定を行った3,542人に対し、平成22年度から令和元年度分までの測定結果をまとめた「外部・内部被ばく線量測定の結果表」を送付いたしました。結果表は、福島第一原発事故により、市民に放射線による健康への影響が無いことを示すものであり、市民が根拠のない思い込みや偏見で差別を受けないため、特に女性が安心して結婚や出産をするためのいわば「お守り」にしていただきたいと考えております。

市内空間放射線量測定

市は、平成23年度から毎年実施している市内500メートルメッシュによる空間放射線量測定調査を、去る4月20日から5月8日まで実施いたしました。調査の結果、土面518カ所の平均線量は1時間当たり0.12マイクロシーベルト、舗装面459カ所の平均線量は1時間たり0.09マイクロシーベルトと極めて低い数値であり、市民の健康に影響を及ぼす可能性はございません。なお、詳細な結果は、広報紙やホームページなどに掲載するとともに、チラシを全世帯に配布し、市内の線量が低減していることを周知いたします。

災害対策

津波、洪水ハザードマップ

市は、昨年度県が公表した浸水想定区域図をもとに、津波ハザードマップと宇多川および小泉川の洪水ハザードマップを作成し、市内の全世に配布いたしました。両ハザードマップには、避難場所、想定される浸水の区域や深さなどを表記し、さらに洪水ハザードマップには、令和元年東日本台風と台風21号による住宅の浸水区域、河川堤防の破堤・欠損箇所も表記しております。

防災行政無線の内容確認電話のサービス向上

令和元年東日本台風と台風21号の際、内容確認電話への問い合わせが集中し、つながりにくいという事態が発生いたしました。市は、この事態を解消するため、本年4月から、複数回線からの問い合わせに対応可能な新たな電話番号の運用を開始いたしました。なお、新たな電話番号は、広報紙やホームページなどを通して市民への周知を重ねてまいります。

第二期相馬市地方創生総合戦略の策定

市は、平成27年度に「第一期相馬市地方創生総合戦略」を策定し、各種施策に取り組んでまいりました。今後も地方創生に資する取り組みを強化・継続する必要があることから、令和2年度から令和6年度までの5カ年を計画期間とする「第二期相馬市地方創生総合戦略」を、本年5月に策定いたしました。本市が将来的に安定した発展を続けることができるよう、各種施策に取り組んでまいります。

令和2年度重点施策実行計画の策定

市は、相馬市総合計画「相馬市マスタープラン2017」から、本年度特に重的に取り組む「令和2年度重点施策実行計画」を策定いたしました。今後、同計画に示した60の重点施策を基に、本年度の行政経営システムの業務目標や、外部評価の対象事業を設定し、PDCAサイクルに則り、事業を推進してまいります。

観光関連

原釜尾浜海水浴場

去る6月1日に開催された原釜尾浜海水浴場対策協議会で、来る7月18日から8月23日までの間、原釜尾浜海水浴場を開設することが決定されました。同協議会は感染防止策として、来場者に対しソーシャルディスタンスを確保するよう放送や看板で注意喚起し、来場者が多くなり密集の危険性がでた場合は、入場制限などを行うこととしております。なお、同海浴場に整備を進めているビーチバレーボール場は、順調に工事が進捗し、7月18日から供用を開始する予定であり、関連する条例を本定例会に提案いたします。

相馬野馬追

本年の相馬野馬追については、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため規模を大幅に縮小し、参加を最小限の人数にとどめ、無観客で実施することが相馬野馬追執行委員会で決定されました。本市で行われる行事は、7月25日、相馬中村神社内での「出陣の儀」と「お繰り出し」であります。

国勢調査

市は、去る5月15日、副市長を本部長とする「国勢調査相馬市実施本部」を設置いたしました。今後、相馬市統計調査員のご協力をいただきながら、準備を進めてまいります。

この記事に関するお問い合わせ先
秘書課 秘書係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2115
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更新日:2020年06月09日