議会あいさつ(平成30年第4回)

平成30年第4回相馬市議会定例会開会

2018年12月03日

皇后陛下より相馬市民への励ましのお言葉

去る12月1日、東京池袋の東京芸術劇場で行われたエルシステマ・ガラコンサートに相馬子どもオーケストラのメンバーが参加いたしました。視覚や聴覚に障がいを持った子ども達とホワイトハンドコーラス等での発表等を行いました。

このコンサートの会場で、皇后陛下から相馬市民への励ましのお言葉賜りましたので、ここに謹んで、皆様にお伝え申し上げます。

大野小学校での灯油漏洩事故

去る9月21日午後2時15分頃、同校から市教育委員会に、校舎2階に設置している暖房用灯油タンクから灯油が漏れている旨の連絡が入りました。市教育委員会では、直ちに市内業者に対応を依頼するとともに、状況把握のため職員を派遣いたしました。その後、業者の対応により灯油漏洩は止まったものの、午後4時頃市職員が、漏洩した灯油が校舎敷地外の排水路を通り地蔵川へ流出していることを確認したため、広域消防、県、警察、漁協、地元区長等の関係機関に報告し、吸着マットで流出防止作業を行いました。漏洩した灯油量については、当日の広域消防による実地検分の結果、約1,100リットルであることが判明いたしました。翌日、市職員が校舎敷地内外を見回りし校舎敷地外への流出が止まっていることを確認、また、地元区長、水利組合、漁協等の関係機関から、事故の影響は確認できない旨の連絡をいただきました。今回の事故の原因は、腐食により配管が破損したことであることから、市は、市内全ての小中学校の灯油配管施設の緊急点検を実施し、不具合があったものは修繕いたしました。

なお、大野小学校の灯油配管施設については、9月21日、消防法第12条の3の規定に基づく使用停止命令が発令され、その後、漏洩の原因である施設の修繕及び安全対策を実施した上で、広域消防の現地調査を受け、11月9日に使用停止命令が解除されました。市の施設でこのような事故を起こしましたことを改めてお詫び申し上げますとともに、今後このような事故が起きないよう市有施設の設備の点検を徹底し安全対策に努めてまいります。

災害市営住宅の払下げ

市は、東日本大震災により住居を失い、災害市営住宅に入居された方々に災害市営住宅を払い下げができるよう、これまで国と交渉を重ねてまいりました。その結果、去る10月29日、程田明神前団地について、国から払下げの承認を受けましたので、本定例会に払い下げ関連議案を提出いたします。

なお、東日本大震災の被災地の中で災害市営住宅を入居者に払い下げるのは、本市が初めての事例となります。

復興市民市場の整備

去る10月29日、市観光協会はじめ、観光やスポーツ等に関係する12の団体から、復興市民市場の早期整備を求める要望書が市に提出されました。12団体からは、観光やスポーツ大会等で訪れた方々が、相馬の海を観光しながら地場産品を買い物ができる場所があれば、更なる集客が期待されることや、風評払拭のために相馬の魅力である、おいしい魚を市内外にピーアールできる等、復興市民市場の早期整備を強く要望されました。

津波で流出した直売センターに代わる復興市民市場の整備については、相馬双葉漁業協同組合の要請を受け、復興計画の重要施設と位置付け財源措置等、復興庁と協議の上、計画を進めてまいりました。

しかしながら、風評被害等により事業推進に困難を来している漁協から運営に関わることが困難であるとの説明を受け、市は、他の民間主体の運営会社の設立を模索したものの現時点まで組織化には至っておりません。この度の強い要望と本事業による本市の第1次産業及び旅館業等の観光業復興の立場から、市は、復興市民市場を早期に整備するため、運営主体については、市が中心となって設立を進めることとし、所要の経費を本定例会に提出する一般会計補正予算に計上いたしました。今後、復興庁等と協議を行いながら、早急に計画を進めてまいります。

有害鳥獣対策について

去る11月10日、整備を進めてまいりました初野射撃場の供用を開始いたしました。市といたしましては、関係機関と連携し、同射撃場で射撃研修を実施するなど、猟友会会員等の育成と射撃技術の向上に努め、有害鳥獣による被害の減少を図ってまいりたいと考えております。

相馬市復興計画及び相馬市地方創生総合戦略の改定について

市は、このたび、震災から7年が経過した現状及び、事業の進捗状況とPDCAサイクルによる見直しを行い、相馬市復興計画をバージョン3.2に、相馬市地方創生総合戦略をバージョン1.3に改定いたしました。

今後とも、復興を着実に進め、人口減少に歯止めをかけ、将来的にも安定した発展を続けることができるよう市民の皆様の協力を得ながら各種施策に取り組んでまいります。

熊本県高森町との災害時相互応援協定の締結

高森町とは、平成28年4月に発生した熊本地震の際、本市のキッチンカーを高森町に貸出支援したことをきっかけとして交流が始まり、震災対応に関する情報交換や相互訪問など交流を深めてまいりました。

本年7月27日、本市を訪問された草村高森町長より、災害時相互応援協定締結の申し出をいただき、去る10月9日の協定締結へと至りました。市といたしましては、協定締結を機に高森町との交流を一層進めてまいりたいと考えております。

平成30年7月豪雨被災地支援募金

去る10月23日に総社市、24日に広島市を訪問された米山市議会議長から両市の市長に、相馬市民からの支援金として、それぞれ50万円を届けていただきました。これにより、これまでお寄せいただいた支援金については、総社市に2,958,567円、広島市に500,000円をお届けしております。なお、支援募金の受付は今月28日で終了いたします。

市消防団の再編

東日本大震災以降、災害危険区域の指定や住民等の転居により、地域の居住人口や地域コミュニティに変化が生じていることを踏まえ、市消防団では「消防団再編に係るプロジェクトチーム」を設置し、消防団活動の強化を図るための組織体制の見直しについて検討を重ねてまいりました。

去る9月14日、市消防団より分団区域の変更や訓練指導員の増員等が必要であるとする検討結果が市に報告されました。市といたしましては、市消防団自らの検討結果を尊重し、来年4月1日から消防団の定員及び配置について改正することとし、本定例会に関係条例の改正議案を提出いたします。

飯豊小学校放課後児童クラブの施設整備

去る11月22日、飯豊小学校敷地内に整備する施設の建設工事に着手いたしました。施設は木造平屋建て、延べ床面積は165.31平方メートル、定員は50名で、来年4月から運営を開始する計画であります。今後、児童の安全確保に万全を期しながら、来年3月5日までの工期内の完成に向け、鋭意工事を進めてまいります。

中村第二中学校校舎改築事業

工事は、今月13日の引渡しに向け順調に進捗しており、今月19日から21日までの3日間、旧校舎から新校舎への引っ越し作業を行い、来年1月8日から始まる3学期から新校舎で授業を行う予定です。また、旧校舎の取り壊し工事は来月から着手いたします。生徒達の安全確保に万全を期しながら、本年度内の完了に向けて作業を進めてまいります。

学校給食における相馬市産食材の活用

4月からの給食費無料化以降、安全性が確認された相馬市産食材を市内全ての小中学校で使用しており、さらに「小女子のかき揚げ」や「ほっきご飯」などの郷土料理を給食で提供しております。

本年度の学校給食での相馬市産食材の使用率は24.7パーセントであり、昨年度と比較すると6パーセント増え、震災前の平成22年度の26.7パーセントまであと少しの水準まで回復しております。今後も引き続き相馬市産食材を積極的に活用し、郷土料理や行事食を取り入れながら健康で豊かな生活を送るための食育も推進してまいります。

通学路の安全対策について

子ども達が登下校中に交通事故や犯罪被害に遭うことのないよう、通学路の安全確保のための「相馬市通学路安全プログラム」を策定いたしました。

このプログラムに基づき、去る9月25日と26日の2日間、国、県、警察、地域見廻り協議会、学校及び市関係者による通学路の合同点検を実施いたしました。

各学校の通学路で危険が認められた箇所については、関係機関が連携して改善策を検討し、注意喚起のための看板やカーブミラーの設置等を行いました。今後も、関係機関が連携して子ども達の登下校の安全確保に取り組んでまいります。

個人積算線量計による外部被ばく測定について

市は、個人積算線量計D‐シャトルによる外部被ばく線量測定を、全市民を対象に募集し、11月末現在、983名から申込があり、そのうち864名の測定が完了し、その結果、年間追加被ばく線量0.5ミリシーベルトを超えると推定される方はございませんでした。市は、より多くの市民に測定いただくために、今後も広報紙やホームページ、ツイッターにより周知してまいります。

平成30年相馬産米の全量全袋検査の結果

11月20日現在で、全体の約92パーセントとなる、129,000袋の検査が終了し、食品衛生法で定められた基準値である1キログラムあたり100ベクレルを超えた米はございません。

なお、平成30年産米の作況指数については、103の「やや良」となりました。

おでかけミニバスの運行拡充

市は、さらなる利便性の向上に関するご要望や高齢化社会の進展を踏まえ、本日から運行ルートをこれまでの19ルートから21ルートに拡大するとともに、運行回数を週1回から週2回に増やします。

このたびの運行拡充にあたっては、市内各地区の代表等28名で構成される「おでかけミニバス運行ルート検討会」でのご意見、並びに委託事業者である相馬市タクシー利用促進協議会との協議を経て決定したものであります。 市といたしましては、今後、新たなルートを含め、「おでかけミニバス」について広く市民に周知するとともに、利用状況を踏まえながら、さらなる利便性の向上に努めてまいりたいと考えております。

相馬民謡全国大会

去る10月13日、14日の2日間、第36回相馬民謡全国大会を相馬市民会館で開催いたしました。大会には、一般の部に122名、ジュニアの部に24名の合計146名が出場し、一般の部は、多賀城市の小林宗三さん、ジュニアの部は、南相馬市の横山帆香さんが優勝いたしました。

今回、ジュニアの部の出場者が前回より5名増えており、これは昨年6月から行っている「子ども民謡教室」の成果のひとつと考えております。市といたしましては、引き続き、子どもたちや市民が、相馬民謡に親しむ機会をつくり、相馬民謡の保存・伝承に取り組んでまいりたいと考えております。

第1回相馬復興サイクリング

相馬市サイクリング協会のほか、7団体で組織した実行委員会が主催し、全国各地から400名を超える参加者が集った、第1回相馬復興サイクリングは、相馬市民会館駐車場をメイン会場として、去る9月30日に開催されました。当日は、台風24号の影響により、本市と新地町をめぐる 全長46キロメートルのショートコースのみの実施となったものの、実行委員会のメンバーが中心となりエイドステーションや市民会館駐車場で地元産海産物等の振舞いを行いました。参加者からは風光明媚なコースだけでなく、実行委員会のメンバーのおもてなしに多くの称賛の声が寄せられたと伺っております。

市といたしましては、スポーツ観光の推進、交流人口の拡大のため、このようなイベントについて、今後も出来る限りの支援を行ってまいりたいと考えております。

各種スポーツ大会の結果

去る10月13日から27日までの延べ5日間、相馬光陽ソフトボール場で開催された第5回市町村対抗福島県ソフトボール大会には、県内55市町村の代表チームが参加し、その中で相馬市チームは3年連続のベスト8という好成績をおさめました。大会期間中、協議運営にご尽力いただいた関係各位に対しまして御礼を申し上げます。

第12回市町村対抗福島県軟式野球大会では、相馬市チームは初戦で惜しくも棚倉町に敗れました。

また、去る11月18日に行われた第30回ふくしま駅伝では、相馬市チームは総合33位の成績をおさめることができました。

これらの大会に出場された相馬市チームの皆さんは、チーム結成時から合同練習を積み重ね、郷土の代表としての誇りを胸に大いにご健闘いただいたものと思っております。選手の皆さんのご努力とご健闘に心から敬意を表します。

旧相馬市役所庁舎等解体工事の経過

工事は計画どおり進捗し、残す作業である、仮設事務所の撤去と敷地内整地を安全対策に万全を期しながら進めてまいります。

この記事に関するお問い合わせ先
秘書課 秘書係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2115
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更新日:2019年04月12日