議会あいさつ(平成30年第2回)

平成30年第2回相馬市議会定例会開会

2018年06月13日

天皇皇后両陛下の行幸啓

天皇皇后両陛下は、6月10日に南相馬市で開催された「第69回 全国植樹祭」に御臨席された後、地方事情御視察として6月10日と11日の2日間、本市に行幸啓されました。
6月10日は、市内にお泊りになり、翌日、原釜地区の東日本大震災慰霊碑に御供花された後、水産業共同利用施設で本市漁業の復興状況を御視察、その後、市役所にお立ち寄りいただき、昼食を御取りになりました。その際、市役所内の市民ギャラリーを鑑賞された両陛下から、お褒めの言葉を賜っております。
天皇皇后両陛下には震災直後の平成23年5月11日にも、本市に足をお運びになり、多くの市民を励ましていただきました。その後も被災地にお心を寄せられてこられた両陛下に、市民を代表して御礼を申し上げる次第であります。

外部被ばく線量測定・内部被ばく検査結果一覧表の送付

去る5月25日、市は、これまで外部被ばく線量測定もしくは、内部被ばく検査を受けた16,240名全員に、これまでの結果を記載した一覧表を送付いたしました。
今回送付した一覧表は、科学的根拠に基づいた正しい理解を促し、また、いわれのない偏見や差別を受けた際にしっかりと説明できるための明確な資料になると考えております。

個人積算線量計(D-シャトル)による外部被ばく線量測定

平成29年度は、申し込みのあった1,065名の外部被ばく線量測定を実施いたしました。全ての方の測定と分析が完了し、その結果、年間追加被ばく線量0.6ミリシーベルトを超えると推定される方は1人もいませんでした。本事業は、今年度も継続してまいります。

市内の空間放射線量測定調査

去る4月23日から5月7日にかけて、平成23年度から継続している市内の500メートルメッシュによる空間放射線量測定調査を実施いたしました。
その結果、土面564箇所の平均線量は0.13マイクロシーベルト、舗装面475箇所の平均線量は0.10マイクロシーベルトでした。
昨年度と比較して、土面で13.33%、舗装面で9.09%低減しており、また、震災直後の平成23年6月との比較では、土面で81.69%、舗装面で82.76%低減しております。
なお、詳細な結果については、広報紙やホームページに掲載するとともに、チラシを全世帯に配布し、市民に周知いたします。

国民健康保険の保険税率

国民健康保険制度は、今年四月から都道府県が財政運営の主体となり、市町村とともに運営することとなりました。このため、市は平成三十年度の国民健康保険特別会計の当初予算編成にあたっては、福島県が示した標準税率を用いて、保険税収入を算定いたしました。
しかしながら、この場合、一世帯当たりの税負担額が約一万円増えることから、市は、国保加入世帯の税負担軽減のため、税率を昨年度同様とすることとし、減収分は国民健康保険基金を充当いたします。

原釜尾浜海水浴場の再開

市は、平成27年から行っている原釜尾浜海水浴場の海水と砂の放射線モニタリング検査で安全性を確認したこと、また、海水浴場周辺の復旧工事が進捗し災害時の避難経路の確保に目途がついたことから、昨年度から海水浴場の再開に向けて関係団体との協議を進めてまいりました。
去る4月24日、市観光協会、相馬双葉漁業協同組合、松川浦観光旅館組合、松川観光協会、市等の16団体で組織する「原釜尾浜海水浴場対策協議会」が開催され、原釜尾浜海水浴場の8年ぶりの再開を決定しました。
今後市は、非常時の避難経路の周知、砂浜の整備や清掃など関係機関と連携しながら、安全で安心な海水浴場として多くのお客様に御来場いただけるよう鋭意準備を進めてまいります。
なお、海水浴場は7月21日から8月19日までの間、開設する予定です。

復興祈念浜下り野馬追行列祭

来る6月16日、震災からの復興を祈念し、本市を市内外に広くPRするため「復興祈念浜下り野馬追行列祭」を開催いたします。
当日は、宇多郷騎馬会をはじめ各団体の御協力をいただき、相馬中村神社から市民会館までと、原釜尾浜海水浴場からカネヨ水産までの二つのルートを騎馬武者が行列する予定です。

企業立地関係

相馬エネルギーパーク合同会社が相馬中核工業団地東地区で整備を進めてきた、石炭と木質ペレット混焼による出力約11万キロワットの火力発電所が、去る4月1日から操業を開始しました。

相馬港一号埠頭に整備が進められてきた 株式会社 アイ・テックの相馬工場が完成し、去る6月5日から操業を開始しました。

相馬中核工業団地東地区で、市と株式会社IHIが共同で取り組んでいる、「水素を活用したCO2フリーの循環型地域社会創り」に向けた再エネ電力を地産地消し、水素製造の実証を行う施設が完成し、去る4月4日から運用を開始しました。

有害鳥獣対策

市は、有害鳥獣対策として、猟友会会員等の育成と射撃技術の向上のため、既存の初野射撃場を市営の射撃施設として整備を進めております。
今般、県公安委員会から施設の構造について指導があり、工法の変更と設備を追加する必要が生じたため、所要の経費を本定例会に提出する一般会計補正予算に計上いたしました。
また、工事完了後直ちに供用開始できるよう、関係条例を本定例会に提出いたします。

試験操業対象魚種の追加

去る5月23日、福島県漁業協同組合連合会は、福島県沖で漁獲された「キツネメバル」、「シロメバル」、「スズキ」の3魚種を、試験操業の対象に追加することを決めました。これにより、出荷制限のため試験操業の対象としていない魚種は、カサゴ、クロダイ等の7魚種となります。

岩子地区護岸整備

岩子地区の浸水防護施設の復旧については、財源を国の「漁業集落防災機能強化事業」を活用し、県代行事業として昨年度から工事を進めております。当初、平成30年度の完成を予定しておりましたが、松川浦での青のり漁に支障を及ぼさないよう工期を調整し、工期を平成31年度まで延長することといたしました。
併せて、全体事業計画の見直しと工期延長による年度毎の事業費の振り分けの変更により、今年度分の工事費用に変更が生じることから、所要の額を本定例会に提出する一般会計補正予算に計上いたしました。

平成30年産水稲の作付け状況

主食用米の作付面積が、約1,548ヘクタールで、昨年より約5ヘクタールの増、また、新たな生産調整の手法として奨励されている飼料用米の作付面積が、約353ヘクタールで、約26ヘクタールの増となりましたのでご報告いたします。

「市道大洲松川線」の再開通

東日本大震災の津波で損壊した「市道大洲松川線」の復旧工事が完了し、去る4月21日に再開通いたしました。
この市道は、原釜・尾浜地区と磯部地区を結ぶ幹線道路であり、松川浦と太平洋に囲まれた眺望を楽しめる道路でもあることから、地域住民の利便性向上はもとより、観光振興にも資するものと考えております。

田代駒焼登窯

市が、田代家から寄贈を受け整備を進めてまいりました福島県重要有形民俗文化財「田代駒焼登窯」の修復工事が完了し、去る4月27日から公開いたしました。
この登窯を市歴史資料収蔵館、中村城跡などとあわせて、本市の歴史と文化に触れることのできる観光資源の一つとして活用してまいりたいと考えております。

子ども民謡教室

相馬民謡の保存伝承と後継者の育成を目的とした「子ども民謡教室」を、去る6月1日開講いたしました。
本年度は、昨年度から継続して参加する児童11名、新たに参加する児童9名、あわせて20名が、相馬民謡同好会の方々から唄や踊りの指導を受けています。

市役所新庁舎 平成29年度全建賞受賞

全建賞は、我が国の良質な社会資本整備の推進と建設技術の発展を促進するために、国・地方公共団体などの建設技術関係者から成る「一般社団法人全日本建設技術協会」が設けたもので、65年目となる歴史のある表彰であります。
市役所新庁舎は、利用しやすい動線・平面計画、フレキシブルな無柱空間、災害時に避難者の受け入れができる避難スペースの確保、中村城跡の景観に調和する和風デザインであることが評価されました。
市といたしましては、市民の皆さんが利用しやすく、市民の皆さんから親しまれる市役所となるよう今後とも努力を重ねてまいります。
なお、本市では平成25年度に「馬場野地区井戸端長屋」、昨年度に「原釜荷捌き施設」が受賞しております。

第30代全国市長会 会長就任

去る6月6日に開催された第88回全国市長会議で、私が第30代全国市長会会長に選任されました。
今後、全国814の市長・区長の住民福祉への想いと知恵を結集し、国民生活に密着している基礎自治体は「地方政府」であるという自覚を常に持ちながら、国と一緒になって、国と協議しながら地方のための政策を創り上げてまいる所存であります。

この記事に関するお問い合わせ先
秘書課 秘書係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2115
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更新日:2019年03月29日