令和5年度事務事業外部評価結果

学識経験者と市民公募者で構成する市外部評価委員会(委員8人)は、本市が相馬市総合計画「マスタープラン2017」に基づき、令和5年度の重点施策実行計画として定めた57施策の中から、21の事務事業を選定して評価を行い、令和5年12月13日、市長に評価結果を報告しました。

評価に当たっては、全6回の委員会を開催し、担当課へのヒアリングや現地視察などを行い、各事務事業の取り組み状況の検証を行いました。

市では、この評価結果を今後の事務事業の改革・改善に反映していきます。

委員全体のコメント

評価は、事務事業「21」のうち、A評価が「8」、B評価が「13」の結果となりました。

総評

  • 年々、急激に変化する社会環境の中、市民のニーズも多様化しています。それに対応した新たな住民サービスの提供、激甚化する災害に対応でき治安に対する意識の高い地域づくり、あらゆる住民の要望の受け入れ方など、時代に即した仕組みづくりが求められています。前例にとらわれることなく、このような状況に対応できるよう、自ら考え対処することができる職員を育成し、市民の心に寄り添い支えるきめ細やかな行政サービスが提供できる組織づくりを目指してください。
  • 教育は相馬市の未来への投資であり、この地域の将来を担う子どもたちの可能性を広げるため妊娠期から高校卒業までの切れ目のない支援が不可欠です。また、市民の文化的教養を高めるため、市民の多種多様な要求に応えられる学習環境を整備することは市の重要な責務です。学校現場や図書館などが市民に充実した環境を提供できるよう、他市町村の事例を踏まえて取り組むなど、たゆまぬ努力をお願いします。
  • 観光産業の発展を通じて地域の魅力を高めることは、これからの時代において持続可能な地域であり続けるために不可欠です。取り組みにあたっては各種関係団体と目指す方向性を共有し、相馬市が有する自然・文化・スポーツ施設などの観光資源を生かし、新たなアイディアを取り入れ、お客様目線での観光サービスを開発し、リピーターを増やすように努めてください。
  • 計画に基づいた適正な社会資本整備や維持管理は、市民の安全安心な生活を実現するための基礎となるものです。計画の実行にあたっては、市民の要望を取り入れ、できるだけ迅速な対応に努めてください。また、新たな都市計画を策定する際は市民の意見、特に次世代を担う若者の意見を十分踏まえるようお願いします。

評価結果

21の事務事業についてA、B、C、Dの4段階評価を行った結果は、次のとおりです。

評価結果一覧
評価 事務事業数
A=事業は必要かつ有効であり推進することが妥当 8
B=改善を図りながら継続することが妥当 13
C=事業の一部修正・再検討(事業内容・手法・規模・事業主体など)が必要 0
D=事業の見直し・休止・廃止について検討が必要 0
合計 21

評価の詳細は、下記を確認ください。

外部評価委員から

梶田浩二委員長

多くの委員が2期目を迎える中、今期は新委員を1人迎え、評価内容もA評価8事業、B評価13事業と近年になく厳しい評価になったと思います。これも各々担当課の方々が詳細な資料を作成して提出していただき、事業内容を綿密に分析した結果の評価であったものと思っていますので、担当課の方々には対応して改善していただきたいと思っています。2年に渡り各課担当の方々には大変お世話になりありがとうございました。

荒孝夫委員

限られた時間の中での評価は難しいものがありましたが、関係部署の尽力により効率よく行えたことに感謝いたします。さて、今年度の評価の結果は昨年度に比較して同一の事業ではありませんが、相当に厳しいものになりました。A評価が14から8に減少し、B評価は5から13事業に増加しました。このB評価にはC評価に近い評価もあります。この結果を踏まえて市民が何を求めているかを考えて前例を踏襲するのではなく、新たな視点から行政の運営にあたっていただきたいと思います。委員会でお願いしたことが実現されたこともあり改めて感謝いたします。来年度以降も、活発な意見交換が行われて市民生活が一歩でも良くなることを願っております。

伊東千惠子委員

今年度の評価は厳しい結果となりました。しかし来年に期待を望む委員の心と思って下さい。今市民の皆さまは災害続きで意気消沈です。皆さまの努力で相馬に住んで良かったと思える事業改革を推し進めて下さい。若者が元気で活躍できる市で有れば活気づくし、相馬を離れた子ども達が再び戻ってくるようなふるさとであってほしいです。

小幡広宣委員

今年の外部評価委員会では、自助・共助・公助という言葉が幾度となく飛び交いました。急激な人口減少や度重なる災害により行政の財政的、人的負担が増している印象がありましたが、それでも市民が安心して暮らすため公助は重要です。一方で行政に頼るばかりではなく、普段からの自助・共助の役割について考えさせられた1年でもありました。任期の2年間、大変よい勉強をさせていただきありがとうございました。

木幡洋平委員

相馬市の評価をするメンバーは様々な立場の方で構成されており、多様な角度から物事を判断し、外部の評価を下す組織です。私個人としては2年目の年であり、昨年の経験をもとに今年はとても充実した委員会運営ができました。近年稀にみる厳しい評価内容であったものの、これは委員全員が市民の代表として真剣に議論し、評価した結果だと思います。相馬市民一人一人の声が市政に反映され、魅力あふれる相馬市になりますように。

高田美奈委員

今年度は、市が多岐に渡る事業に取り組んでいる事を知り、評価する会になったのではないかと思います。一つずつ丁寧に事業を遂行・完遂させ、次の事業を提案し、多種多様化を求められる社会に適応していくよう期待しています。私達市民が、市から発せられる情報を活用し、より良い生活ができるよう、アドバイスも含めた情報発信をこれからも宜しくお願いします。

高橋勲委員

今年は21事業について評価をさせていただきました。中でも、おくやみコーナーの設置や、複数企業の誘致決定は、いずれも素晴らしい成果だと思います。数多くの事業に取組んでおられる市職員の皆さまに改めて感謝申し上げると共に、私たち市民・企業も積極的にまちづくりに参画しなければならないことを認識いたしました。

宮田真委員

今回、初めて外部評価委員会に参加させていただきました。さまざまな施策が展開される中、市職員の皆さんが目立たないながらも本当に献身的な働きをしていることを目の当たりにし、このことに対して心から感謝を申し上げます。相馬市のより良い未来の礎とすべく、今後も市民目線での行政サービスを継続していただきますよう、よろしくお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先
企画政策課 企画政策係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2132
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更新日:2024年01月29日