朝山彫刻集(書籍)

ちょうざんちょうこくしゅう(しょせき)
- 時代 昭和
- 年代 1935年(昭和10年)
- 大きさ 57.5センチメートル×(掛ける)44センチメートル
紙
『朝山彫刻集』は大型の和綴本であり、佐藤玄々にとって生涯を通じての唯一の作品集となります。発行・編纂が日本美術院、印刷が大塚工藝社によって刊行され、非売品にて100部ほど作られたようです。
大正2年(1913)に山崎朝雲のもとを独立してから、昭和8年(1933)までに制作された彫刻・木版・素描による作品が47点、50図版にわたって掲載されています。朝山時代のまとめとなるこの作品集の刊行に際しては、原作の持つ世界に近づけるべく、作品図版の校正に彫刻制作と同じくらいの手間を掛けたようです。刊行までの期間、佐藤は彫刻制作に費やしていた分のエネルギーを作品集のために傾けていたといわれています。
この『朝山彫刻集』は、刊行当時に日本画家の小林古径へと送られたものであり、佐藤の自筆によってその旨が記されています。
説明:宮坂慎司(筑波大学助教)
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更新日:2019年08月29日