佐藤玄々作 龍頭観世音菩薩立像光背

りゅうとうかんぜおんぼさつりゅうぞうこうはい
- 時代 昭和
- 年代 1945年以降(昭和20年)
- 大きさ 29.5センチメートル×(掛ける)29.2センチメートル
石膏(せっこう)
《救世観音光背》と同じく宝珠形光背であり、文様についても飛鳥時代の様式からの影響を指摘することができます。龍頭観音は三十三観音のうちの一尊であり、雲中の龍の背に乗った観世音菩薩を表します。佐藤玄々による《龍頭観世音菩薩立像》は精緻に彫り込まれた観世音菩薩、躍動する龍、渦を巻き流れる無数の雲によって構成される独自のもので、細密な要素が積み重なり大きな造形を成す形は《天女像》にも通ずるものです。 光背中心の円に見られる長方形の穴は、光背を観世音菩薩後頭部に取り付けるための凹みになります。
説明:宮坂慎司氏(筑波大学助教)
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更新日:2019年08月29日