佐藤玄々作 龍首(毛彫) (未完成)

りゅうくび(けぼり)
- 時代 昭和
- 年代 1945年頃(昭和20年)
- 大きさ 24.5センチメートル(掛ける)29.2センチメートル
木彫(もくちょう)
板材の上に墨で龍を描き、その線に沿って木材を彫りこんだ後、溝に胡粉と思われる顔料で白く色をつけて刻んだ線を強調しています。毛彫とは線刻の美しさに彫技を求めたもので、基本的な彫刻技法の一つとされます。佐藤玄々の彫刻作品は丸彫りによるものがほとんどで、画幅も多く描いているもののレリーフ作品は多くなく、この《龍首(毛彫)》は貴重な作例と言えるでしょう。非常に安定した構図と簡素ながら重々しさを感じさせる線によって、雄大に舞う龍を思わせる作品です。
説明:宮坂慎司氏(筑波大学助教)
- この記事に関するお問い合わせ先
-
生涯学習課 文化係
〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎1階
電話番号:0244-37-2278
- あなたの評価でページをより良くします!
-
更新日:2019年08月29日