絹本著色普賢菩薩像
けんぽんちゃくしょくふげんぼさつぞう

製作年代は、南北朝時代と考えられています。
法華経によれば普賢菩薩は、法華経を読誦、受持するものを擁護すると説かれています。また、法華経が女人往生を説くことから、平安貴族の女性たちの信仰を集め、普賢菩薩の優美な像が多く作られました。
多くは法華経勧発品(ほっけきょうかんぱつぼん)や観普賢経(かんふげんぎょう)に基づいて、白象に乗り合掌した姿に表現されています。
歓喜寺の影向図(ようごうず)は、普賢菩薩が浄土である東方浄妙国土(とうほうじょうみょうこくど)から雲に乗って、法華経信者の前に姿を表したところを華麗に表現しています。
女性の信仰を集めた像らしく、優しく艶やかな雰囲気を醸し出しています。
普賢菩薩が向かって右に描かれる、珍しい構図となっています。通常の仏画では向かって右下が東となり、浄妙国土が東方に位置するところから、そこからあらわれる普賢菩薩は向かって左向きになります。
指定の区別
県 重要文化財(絵画)
所有者/管理者
相馬妙見歓喜寺
所在地
見学不可
指定年月日
平成13年3月30日
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生涯学習課 文化係
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更新日:2019年12月23日