草野 海成さん ~不便さも魅力のうち。田舎すぎない田舎暮らし~
草野 海成(くさの かいせい)さん

移住元:北海道
年代:20歳代
勤務先:相馬市社会福祉協議会(1年目)
経歴:相馬高校~室蘭工業大学~電気関係製造業
(令和7年1月取材時点の内容です)
相馬市にUターンしようと思ったきっかけを教えてください。
北海道の室蘭工業大学を卒業し、就職で相馬市にUターンしました。
一度は一人暮らしをしてみたいという思いがあったので北海道の大学に進学しましたが、進学する前から相馬に戻ることは考えていました。
幼いころからじいちゃんっ子、ばあちゃんっ子だったので、できるだけ近くで祖母に恩返しがしたかったんです。大学在学中に祖父が亡くなったことで、その気持ちが強くなりました。
Uターンへの不安はありませんでしたか?
地元であり、学生時代の友人もいるため、不安はありませんでした。
家族や友人、周囲の反応はどうでしたか?
相馬市に戻って来ることを決めたときは、両親や親族がみんな喜んでくれました。特に、祖母が声に出して喜んでくれて、自分もうれしかったことをよく覚えています。
Uターンしてよかったと感じるのはどんなときですか?
今、少なからずですが、祖母に恩返しができていると感じています。
祖母はパークゴルフが趣味で、私も幼稚園の頃から祖父母と一緒にやっていました。今でも休日は、祖母と一緒に松川浦のパークゴルフ場に遊びに行くこともあります。若い方が少ないイメージがありますが、とても楽しいですし、祖母の喜んでいる顔が見られることがうれしいです。
現在の仕事に就いたきっかけとやりがいについて教えてください。
前職は電気系の会社に勤めていましたが、自身が本当にやりたかったこととは違うと気づきました。
転職先を探している時、社会福祉協議会の求人を見つけました。もともとお年寄りが好きで福祉方面の仕事に就こうと考えていた時期もあったことから、社会福祉協議会に転職を決めました。
社会福祉協議会の仕事は、地域の方と直接的に関わる機会も多いため、感謝の言葉をダイレクトに受け取ることができ、人の役に立っているという実感を十分に感じられるので、やりがいがあります。
就職先を探すときに大変だったことはありますか?
都会と比べると求人数が少なく、自分の理想の条件の職場を探すことが大変でした。
また、室蘭工業大学を卒業すると、北海道の就職サポートを受けられる場合があるのですが、そのようなサポートを見ると気持ちが揺らいだ時もありました。
相馬市での生活はいかがですか?
昔から住んでいたまちなので不便さはあまり感じていません。お店が近くにないなど、不便なところもありますが、そういった不便さも心地よく感じています。
例えば、祖母は車の免許を持っていないので、よく祖母を乗せて買い物に行くのですが、その道中で、新しい店を見つけたり、昔の街並みのことを話したり、何気ない会話を楽しむことができるのも、ちょっとした不便さがあるおかげです。
また、子どもの頃の記憶を思い出しながら、まちをゆっくり歩くことも好きです。
相馬市の魅力は?
相馬市は、田舎過ぎない田舎だという点が気に入っています。
前職で東京に研修に行ったとき、人混みや都会の忙しさのような、都会の喧騒は肌に合っていないことを実感しました。相馬市に戻ってきた際に、流れる時間のゆっくりさなどが自分にあっていると感じ、そこが良さだと思いました。
休日の過ごし方は?
あまり外に出るタイプではないので、趣味の映画やドラマを見て過ごしています。
車を運転するようになってからは、ドライブで海を眺めに行くこともあります。
今後の目標(プライベートや仕事について)を教えてください。
趣味がインドアなので、スポーツ系の体を動かす趣味を見つけたいです。
仕事面では、今年は就職して1年目で補助的な仕事が多かったのですが、2年目からは担当業務をもつ可能性があるので、更に主体的に業務を行っていきたいと思っています。
これから相馬市にUターンを考えている方に伝えたいことはありますか?
一度地元を離れて都会で生活をすると、やっぱり地元は不便だと、どうしても感じてしまうと思います。
しかし、不便であることを楽しめる人や、地方ならではの生活が好きな人にとっては、相馬市は田舎すぎることもないので暮らしやすいと思います。
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更新日:2025年02月03日