令和元年度 空間放射線量メッシュ調査結果
市は、平成31年4月22日(月曜日)から令和元年5月10日(金曜日)にかけて、市内全域の放射線量率を把握するためのメッシュ調査を実施しました。結果は下記のとおりです。
測定方法
市内全域を500メートル四方に区切り、地表面が土の場所とアスファルトなどで舗装された場所の2カ所を、地上1メートルの高さで測定。
- NaI シンチレーション式サーベイメーター(日立アロカメディカル社製 TCS-172B)
調査結果に対するコメント
相馬市健康対策専門部会委員 早野龍五(東京大学名誉教授)
相馬市では、これまで平成23年6月、平成24年4~5月、平成25年4~5月、平成26年4~5月、平成27年4~5月、平成28年4~5月、平成29年4~5月、平成30年4~5月、令和元年(平成31年)4~5月の9回にわたって市内の地上1メートルの高さで放射線量のメッシュ調査を行ってきました。
令和元年調査における土の測定点561点の平均値は0.13µSv/h (マイクロシーベルト毎時)、舗装の測定点480点の平均値は0.10µSv/h(マイクロシーベルト毎時)で、昨年度と比較すると横ばいとなっています。また、平成23年調査から令和元年調査での平均低減率は、土の測定点で約81%、舗装の測定点で約82%となりました。
これに対し、放射性セシウムの物理学的半減期から計算される平成23年から令和元年の低減率は約72%ですので、実際の放射線量はこれよりも速いペースで減っていることになります。この要因は、除染の効果に加え、降雨などの自然環境の影響など(ウェザリング)が大きいとされ、航空機モニタリングなどでも類似の結果が得られています。
今後は、原発事故から9年が経過し、事故由来の放射性物質の影響も少なくなったことから、少ない値での増減を繰り返しながら長い期間で減少していくことが予想されます。
(注意)相馬市はすでに平成27年度のガラスバッジの測定で、全員が年間追加外部被ばく線量が1mSv(ミリシーベルト)を下回っていました。今後も相馬市全域の年間追加外部被ばく線量は1mSv(ミリシーベルト)を下回っていくと考えられます。
測定結果
地表面:土
地区 | 【令和元年度調査】測定地点数 | 【令和元年度調査】線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【令和元年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 平成30年度~令和元年度低減率 | 平成23年度~令和元年度低減率 |
---|---|---|---|---|---|
中村 | 28 | 0.07〜0.17 | 0.11 | 0.00% | 80.00% |
中村東部 | 49 | 0.05〜0.17 | 0.09 | -12.50% | 78.57% |
大野 | 107 | 0.07〜0.22 | 0.11 | 0.00% | 77.08% |
飯豊 | 53 | 0.05〜0.18 | 0.08 | 0.00% | 79.49% |
八幡 | 58 | 0.05〜0.23 | 0.14 | -7.69% | 80.56% |
山上 | 92 | 0.07〜0.46 | 0.18 | 0.00% | 82.52% |
日立木 | 55 | 0.05〜0.22 | 0.12 | 7.69% | 78.18% |
磯部 | 63 | 0.04〜0.16 | 0.08 | 0.00% | 78.95% |
玉野 | 56 | 0.09〜0.67 | 0.29 | 6.45% | 84.57% |
計 | 561 | 0.04〜0.67 | 0.13 | 0.00% | 81.69% |
これまでの測定結果
地区 | 【平成23年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【平成24年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【平成25年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【平成26年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) |
---|---|---|---|---|
中村 | 0.55 | 0.36 | 0.26 | 0.2 |
中村東部 | 0.42 | 0.28 | 0.19 | 0.15 |
大野 | 0.48 | 0.37 | 0.25 | 0.18 |
飯豊 | 0.39 | 0.22 | 0.18 | 0.14 |
八幡 | 0.72 | 0.51 | 0.36 | 0.26 |
山上 | 1.03 | 0.64 | 0.47 | 0.33 |
日立木 | 0.55 | 0.37 | 0.29 | 0.21 |
磯部 | 0.38 | 0.27 | 0.2 | 0.15 |
玉野 | 1.88 | 1.56 | 0.93 | 0.69 |
計 | 0.71 | 0.51 | 0.35 | 0.26 |
地区 | 【平成27年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【平成28年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【平成29年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【平成30年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) |
---|---|---|---|---|
中村 | 0.17 | 0.15 | 0.12 | 0.11 |
中村東部 | 0.14 | 0.11 | 0.1 | 0.08 |
大野 | 0.16 | 0.14 | 0.13 | 0.11 |
飯豊 | 0.12 | 0.1 | 0.09 | 0.08 |
八幡 | 0.23 | 0.19 | 0.15 | 0.13 |
山上 | 0.3 | 0.23 | 0.21 | 0.18 |
日立木 | 0.19 | 0.15 | 0.14 | 0.13 |
磯部 | 0.12 | 0.11 | 0.1 | 0.08 |
玉野 | 0.57 | 0.44 | 0.35 | 0.31 |
計 | 0.22 | 0.18 | 0.15 | 0.13 |
これまでの測定結果の比較グラフ
下記の図は、平成23年~令和元年までの測定結果をグラフ化したものです。

地表面:舗装
地区 | 【令和元年度調査】測定地点数 | 【令和元年度調査】線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【令和元年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 平成30年度~令和元年度低減率 | 平成23年度~令和元年度低減率 |
---|---|---|---|---|---|
中村 | 28 | 0.06〜0.15 | 0.09 | 0.00% | 78.05% |
中村東部 | 49 | 0.04〜0.09 | 0.07 | -40.00% | 76.67% |
大野 | 93 | 0.05〜0.11 | 0.08 | -14.29% | 78.95% |
飯豊 | 42 | 0.04〜0.14 | 0.08 | -14.29% | 76.47% |
八幡 | 49 | 0.07〜0.17 | 0.1 | 0.00% | 82.46% |
山上 | 66 | 0.06〜0.44 | 0.13 | -8.33% | 82.43% |
日立木 | 48 | 0.05〜0.16 | 0.09 | 0.00% | 80.43% |
磯部 | 51 | 0.04〜0.09 | 0.06 | 14.29% | 78.57% |
玉野 | 54 | 0.11〜0.55 | 0.21 | 0.00% | 87.65% |
計 | 480 | 0.04〜0.55 | 0.1 | 0.00% | 82.76% |
これまでの測定結果
地区 | 【平成23年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【平成24年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【平成25年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【平成26年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) |
---|---|---|---|---|
中村 | 0.41 | 0.26 | 0.18 | 0.13 |
中村東部 | 0.3 | 0.2 | 0.14 | 0.11 |
大野 | 0.38 | 0.27 | 0.17 | 0.12 |
飯豊 | 0.34 | 0.18 | 0.12 | 0.11 |
八幡 | 0.57 | 0.34 | 0.22 | 0.16 |
山上 | 0.74 | 0.41 | 0.29 | 0.2 |
日立木 | 0.46 | 0.27 | 0.2 | 0.16 |
磯部 | 0.28 | 0.19 | 0.14 | 0.11 |
玉野 | 1.7 | 1 | 0.6 | 0.46 |
計 | 0.58 | 0.35 | 0.23 | 0.17 |
地区 | 【平成27年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【平成28年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【平成29年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) | 【平成30年度調査】平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時) |
---|---|---|---|---|
中村 | 0.12 | 0.11 | 0.1 | 0.09 |
中村東部 | 0.09 | 0.08 | 0.08 | 0.05 |
大野 | 0.11 | 0.1 | 0.09 | 0.07 |
飯豊 | 0.11 | 0.08 | 0.08 | 0.07 |
八幡 | 0.14 | 0.12 | 0.11 | 0.1 |
山上 | 0.18 | 0.15 | 0.13 | 0.12 |
日立木 | 0.13 | 0.1 | 0.09 | 0.09 |
磯部 | 0.09 | 0.08 | 0.07 | 0.07 |
玉野 | 0.37 | 0.28 | 0.25 | 0.21 |
計 | 0.15 | 0.12 | 0.11 | 0.1 |
これまでの測定結果の比較グラフ
下記の図は、平成23年~令和元年までの測定結果をグラフ化したものです。

500メートルメッシュ調査結果市内全体図
令和元年度の地表面:土のメッシュ調査地図は下記を確認ください。
令和元年度の地表面:舗装のメッシュ調査地図は下記を確認ください。
地表面:舗装(アスファルト・コンクリート) (PDFファイル: 1.4MB)
調査結果詳細
500メートルメッシュ調査は、市内を500メートル四方に区切り16のブロックに分けて行っています。
下記は、相馬市全域の地図です。

下記は、ブロック1~6の地図です。

下記は、ブロック7~8の地図です。

下記は、ブロック12~16の地図です。

各ブロックの詳細は下記を確認ください。
ブロック1の地区
椎木、大野台、初野、大坪
1の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 78.2KB)
ブロック2の地区
椎木、大野台、大坪、黒木、塚部、石上、長老内、新沼
2の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 98.5KB)
ブロック3の地区
光陽、原釜、尾浜、新沼、和田
3の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 105.6KB)
ブロック4の地区
初野、黒木、天明、小野
4の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 92.6KB)
ブロック5の地区
黒木、石上、北小泉、中村、小泉、小野、桜ケ丘、西山、中野
5の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 110.6KB)
ブロック6の地区
新沼、北小泉、小泉、和田、本笑、沖ノ内、南飯淵、岩子、大曲、百槻、新田
6の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 95.1KB)
ブロック7の地区
粟津、西山、中野、山上、成田、馬場野、今田、塚田、坪田
7の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 110.4KB)
ブロック8の地区
馬場野、程田、新田、柏崎、磯部、日下石、立谷
8の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 104.5KB)
ブロック9の地区
今田、坪田、立谷、富沢、赤木
9の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 90.2KB)
ブロック10の地区
立谷、日下石、磯部、赤木、柚木
10の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 92.1KB)
ブロック11の地区
磯部、蒲庭、柚木
11の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 100.2KB)
ブロック12の地区
山上、粟津
12の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 78.7KB)
ブロック13の地区
山上
13の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 80.1KB)
ブロック14の地区
山上、東玉野
14の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 80.3KB)
ブロック15の地区
副霊山、玉野、東玉野
15の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 77.0KB)
ブロック16の地区
玉野
16の詳細測定結果はこちらから (PDFファイル: 65.7KB)
これまでの測定結果の市内全体図による比較
平成23年度~平成30年度の地表面:土の比較地図は下記を確認ください。
平成23年度~平成30年度の地表面:舗装の比較地図は下記を確認ください。
- この記事に関するお問い合わせ先
-
放射能対策室 放射能対策係
〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎1階
電話番号:0244-37-2270
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更新日:2019年07月12日