【2022年04月01日】新規採用職員服務宣誓式

ただ今、新規採用職員の皆さんから宣誓書をいただきました。その内容をこれから時間をかけて吟味してください。ちなみに私がこうやって皆さんの宣誓書を受け取るのは今回が21回目になります。というのは、私が市長として20年やってきたということです。

毎年、この宣誓書を受け取るたびに、宣誓書に書いてあることの意味がこういうことなんだな、という思いを深くしています。実は非常に奥が深いことが書いてあります。今すぐ皆さんが理解するというのは無理だと思いますが、どうぞ、この言葉を一つ一つ噛みしめていっていただきたいと思います。

民主的という言葉が書いてあります。民主主義というのは、それぞれの人格、それぞれの人間性を最大限に尊重する、ということです。しかしながら、人間性であったり、その人の性格的な思考であったり、そのようなことを尊重しすぎると、世の中がうまくいかないことがあります。そのために規制が必要となり、それが憲法であり、法律であり、条例です。

もう一つ、住民福祉の向上という言葉があり、これもまた大きな意味を持ちます。住民福祉の向上ということを考え、市民の民主制を最大限に尊びながらも、適切な規制が必要となってきます。日常生活においてもそうですし、あるいは、今回の地震災害のような非常事態においても、この考え方がとても重要になります。

私の20年の経験の中、その時々に経験してきたことですが、皆さんもこれからの公務員生活の中で、このことを経験しながら、体で覚えていくことになります。今すぐにはとても無理な話ですが、先輩職員をお手本に身に着けていって頂きたいと思います。

昨日は、退職なさる方を送り出した日でした。皆さんにとっては遠い先の話になろうかと思いますが、この方たちは公務員として充実した人生を送ってきたんだろうなと思いながらお見送りしました。皆さんが今後、公務員としての人生の中で、どうぞ生きがいのある、そして社会人として頑張ってよかったなと思えるような公務員生活を送ってもらいたいと思います。

そのためにもまずは、公務員であるという自覚の中で、謙虚な気持ちで、市民に対する優しさを忘れないで日々精進して立派になっていただきたいと思います。皆さんの将来を心から祝福して私の訓示に代えます。以上。