【2021年04月24日】相馬福島道路開通式

このページは、市長がいろいろなところで話した内容をご紹介するページです。

本内容は、重複した言葉遣いや表現などを整理した上で掲載しています。

相馬福島道路開通式

今日の全線開通にあたり、ご尽力いただいた国会議員の方々をはじめ国土交通省並びに関係者の皆様に心から御礼を申し上げます。

私の生まれ故郷は相馬の原釜で、家から波打ち際までが50メートルの「われは海の子」みたいな育ちをしていました。50年前、私は福島県立医大に進み、福島市に住んでいましたが、盆地ですので夏は大変暑いものでした。所属していた水泳部のプールも、風呂みたいに熱かったのです。私が生まれた原釜の夏は涼しくて、クーラーもいらないくらいでしたので、その原釜の浜風が福島盆地に届かないものかと、暑さに耐えながら思っていました。

その10年後、私は医者になり救急医療に従事していました。相馬地方には第三次救急病院がありませんので、県立医大付属病院まで運ばなくてはなりません。しかしながら、阿武隈山地を走る115号線はつづら折りのカーブがあり、救急車も患者さんも振られてしまい、点滴バッグが斜めになって薬液が落ちてこないような状態でした。

私が市長になり、救急医療のためには福島までの一直線の道路が必要だという話を申し上げたのが、当時国土交通省道路局長をしていた佐藤信秋参議院議員でした。佐藤議員からその考えを論文にして出してくれと依頼され、私は救急医療のための高速道路は「命の道」であるという論文を書きました。それをいろんなところで話題にしていただき、ご尽力いただいた結果が、この相馬福島道路です。

今まで、相馬地方はどちらかというと仙台の方を向いていましたが、この開通によって、私たちは「福島県の相馬市」なのだという気持ちが強くなりました。県北・福島地方としっかりと結びついて、産業面、医療面、観光面でも、互いの流通を実感できる時代が来たと心から喜んでおります。相馬福島道路の効果を無限に大きくできるように、しっかりとがんばってまいることをお誓い申し上げまして、御礼の言葉に代えさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

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更新日:2021年05月11日