【2018年11月06日】未来投資会議(全国市長会会長として)

本内容は、重複した言葉遣いや表現などを整理した上で掲載しています。

未来投資会議(全国市長会会長として)

2018年11月06日

全国市長会としましては2点ございます。一点目は乗合バスについてです。これが無くなっては本当に困る。知恵を絞ってなんとか継続していただきたい。我々地方公共団体として、高齢者の免許返納を進めています。ところが山間部の高齢者というのは、免許を返納したとたんに交通弱者になり、生活が成り立たなくなってしまいます。相馬市の場合は、高齢者向けのミニバスを6台動かしておりまして、地域のタクシー会社の経営を圧迫しないよう、タクシー会社に委託する形でやっております。様々な工夫をしながら高齢者などの交通対策を進めてはおりますが、非常に厳しい状況にあります。また、子ども達の通学手段についてです。相馬市は東日本大震災の被災地であり、福島第一原子力発電所事故の風評による被害も受けております。その影響などもあり、子どもの数が少ない地区の学校統廃合がありました。そしてその地区の子ども達の新たな学校への通学手段としてどうしても乗合バスが必要でした。収支面だけで言えば全く割に合わないのですが、その乗合バスがないと地域の将来の見通しが立たなくなってしまうのです。自治体によっては、地域の民間事業者同士が連携して工夫しながらバス路線の維持を目指そうと努力しているところもあります。そういったことに対して国として柔軟に対応できるように制度設計をしていただき、地域の乗合バスがなんとか継続できるようにお願いしたい。地域の成長と将来にとって必要不可欠なものであるということを一つご認識頂きたい。

そしてもう一点。医師の東京一極集中について皆さんに申し上げたいと思います。昨年、東京で初期研修を終え後期研修を始めた医師が1,300人でした。それが新専門医制度というものがまがりなりにも始まったおかげで、今年は東京に1,800人の医師が集まりました。専門医研修が始まるうちの実に21パーセントが東京に集まったのです。そうしますと田舎の病院に若い医師が来ない、まさに地域医療が非常に大変な事態になっているのです。全国市長会として日本専門医機構と話をしてはおりますが、なかなか出口が見えてきません。こちらもご認識頂いて、ご議論をしていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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更新日:2020年01月10日