【2018年09年22日】相馬地方PTA研究大会相馬大会

本内容は、重複した言葉遣いや表現などを整理した上で掲載しています。

相馬地方PTA研究大会相馬大会

2018年09月22日

まず、震災復興の一つのシンボルとして整備した市民会館に、こうして相馬地方を代表するPTA役員の皆さんにお集まりいただきましたことに、地元の市長として歓迎と感謝を申し上げます。

先程は、会長さんの方から最近の災害についてのお話がございました。私からも少し紹介させて頂きます。今年は大きな災害が続きました。その被災地に対しまして相馬市と南相馬市が協力して支援をしてまいりました。大阪北部地震では、高槻市や茨木市、箕面市に水とビニールシートを届け、それから平成30年7月豪雨の被災地である倉敷市や総社市へ水と毛布を届けております。そして北海道胆振東部地震では、停電が広い範囲で続き、避難所の空調がストップしていました。避難者の脱水症が一番の心配事であり、被災地からも水の支援を求める声が届きました。南相馬市から500ミリリットル入のペットボトルの水3,300本を積んで出発したトラックに、相馬市からの2リットル入りのペットボトルの水1,200本を追加で積み込み、岩手県の宮古港から室蘭港へフェリーで運び、北海道市長会会長さんがそれを被災地に分配してくれました。非常にスムーズで有効な共同作業で水を届けることができました。こうやって相馬市と南相馬市が協力して被災地支援をしっかりと行っていたことを皆さんに改めてご紹介させて頂きます。

私は相馬地方の市町村会長という立場にもあります。PTAに関することで、皆さんからご要望いただいたことに対して、何とか応えたいという思いで動いてまいりました。やはり教育環境を良くしていくということも我々行政の仕事だと思っております。そのことについて少し話をさせて頂きます。
まず、約一年前の話になりますが、南相馬市の市議会議員の皆様から原町区にある県の児童相談室を強化して欲しいという要望をいただきました。そのことを知事に要望申し上げましたが、子どもの数が多くないため難しいというのが回答でした。しかしながら、震災からの復興を地域皆でやっている中で、まして放射能の被害という心のケアも含めてデリケートな状況にある訳です。今日は福島県議会議員の先生方もお二人お出でになっていらっしゃいますので、改めてこの場でよろしくお願い申し上げたいと思います。
また、震災から7年半たったとはいえ、まだまだ気の抜けない状態にあるという認識に立たないとなりません。子ども達の精神が不安定であるケースもあると思っています。小高でそして飯舘で学校が再開されましたが、我々の地域はまだ復興道半ばにあります。現在は週一回程度県からスクールカウンセラーが派遣されておりますが、その強化の要望もいただいております。こちらに関しても福島県議会議員のお二人にご尽力いただければと思います。そしてこの夏の異常な暑さについて。南相馬市と飯舘村の学校にはエアコンが設置されましたが、相馬市と新地町はまだです。これは全国的な問題ですので全国市長会として、今年の冬には工事に入り、来年の夏には使える様に、市長会をあげて強力に国に訴え調整しているところでございます。

それともう一つPTAの皆さんにお願いしたいことがあります。放射能教育についてです。放射能は正しく怖れて賢く避けるが大原則です。過剰に怖れると子ども達の成長にとってマイナスになることもあります。そして風評被害の原因をつくってしまうことにもつながります。正しく怖れて賢く避けるためには、やはり正しい知識を持つことが必要です。相馬市では毎年子ども達へ放射能教育を行ってまいりましたが、それでも子ども達の不安を消し去ることはできないのです。将来結婚するのが心配だという女の子がいるのです。こういうことは本当に悲しい事なので、我々も今以上に強くやっていかないとならないと思っています。そして、東京都民の半分は遺伝的に将来的に問題を残す可能性が福島県の子どもにあると思っているというアンケート結果もありました。これは全国的な風評被害の一部です。私は、全国的な放射能教育をやるべきだとずっと文部科学大臣に訴えて参りましたがなかなか効果のある様な施策は出てきておりません。まずは、我々地元がしっかりしないといけないと思います。ちなみに、お父さんお母さんの中で放射能と放射線の違い、ベクレルとシーベルトの違いをちゃんと説明できる方がどのくらいいるでしょうか。子ども達に教えるだけではなくて、親がしっかりと勉強しなくてはならいないことで、親が正確な知識をもって正しく怖れるとことができないとならないと思っております。PTAの皆さんにも是非お願いしたいことでございます。

我々行政としましても、皆さんと一緒に地域の一番の宝である子ども達の健やかな成長のために頑張ってまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

この記事に関するお問い合わせ先
秘書課 秘書係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2115
あなたの評価でページをより良くします!
このページの内容は分かりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか

更新日:2020年01月10日