【2018年06月06日】全国市長会会長就任挨拶

本内容は、重複した言葉遣いや表現などを整理した上で掲載しています。

2018年06月06日

先ほど会長にご推挙いただいた立谷でございます。このように多くの諸先輩を前にして、大変身の引き締まる思いをいたしております。
今日の決議の中でいろいろ出てまいりましたが、我々市長は地方政府の長として、この国の行政の一番の責任を担っていると考えています。そのような思いでこれまで取り組んで参りました。私は東日本大震災を経験して、まさに地方政府という思いを強くいたしました。あのような事態が起きた時に、やはり市長の自分達が正面に立って責任を負っていかなくてはなりません。そしてその自覚を814(注釈)積み上げ一つになれば、これは日本最大の政策団体として十分大きな力となります。

 私は市長になって16年ですが、特に就任当初は財政難という大きな問題に立ち向かうため行財政改革に追われました。皆さんも同じような状況だったと存じますが、そういう中で自治体経営に励んできました。税収を上げよう、経費を下げようと努力して一生懸命に取り組んできました。先般、そうやって皆で汗を流して蓄えてきた財政調整基金に対して、地方はたくさんの蓄えがあるのだから交付税を下げようなどの発言が聞こえて参りました。そういう話しに対しては戦わないといけないと思っています。我々市長会は、各省庁のいうことを聞く、お願いするということではなくて、省庁と一緒になって地方の為の政策を作っていく、それが我々に課せられた一番の仕事ではないかと思っています。そういう気持ちで微力ですが会長を務めさせていただきたいと覚悟新たにしているところでございます。

 今回の会長選挙にあたって、全国津々浦々の市長の皆様と色々なお話をさせていただきました。全国には、私よりもはるかに優秀な市長さんがきら星のごとくいらっしゃることを実感いたしました。さすがは全国市長会。人材の宝庫です。私といたしましては謙虚な気持ちで、皆さんのお考えやご要望をお聞かせいただきながら、仕事に頑張っていきたいと思っております。皆さんの協力なくしてこの大役が務まるはずもございませんので、どうぞよろしくお願い申しあげまして、私からの挨拶に代えさせていただきます。

(注釈)平成30年6月6日時点での全国市区の数