【2016年12月27日】福島県市長会議 知事との意見交換会での市長発言式

本内容は、重複した言葉遣いや表現などを整理した上で掲載しています。

福島県市長会議 知事との意見交換会での市長発言

2016年12月27日

一点目にイノシシ等の鳥獣被害対策について申し上げます。原発事故により、イノシシが南相馬や相馬に流れてきており、多くの被害が発生しております。この解決策としては、捕獲という方法しかありません。これは、広域的な対応が必要とされます。福島県に対しても、これまでもお話をさせて頂きましたが、なかなか県としても広域的な対応が難しいという問題があります。さらには、狩猟者の平均年齢が高齢化してきているという問題もあります。まずは、狩猟者を育成しなければならないので、県にはその補助をお願いしたい。

二点目に、今年の10月に相馬で「お魚フェスタ」というイベントを県主催で開催しました。風評被害に苦しむ相馬の魚のイベントに、なんと8,000人の方がお越しくださいました。無料で浜汁やしらすをお配りしたということもあって、多くの方にご参加いただきました。用意したものすべて売り切れるほどの人気でした。
そこで感じたことですが、まず何よりも福島県の方々に福島の魚を食べていただかないとならない。それが風評払拭の一つの方法だと思います。そういった意味で、お魚フェスタをこれからもやっていただきたいというのが県へのお願いです。
また、相馬市としては、農水産物直売センターの整備やそれを運営する組織を作ろうと考えております。そのためには、ある程度お金を投入しないといけませんので、風評払拭の一つの手段として、県には財政面での支援をしていただきたいと考えております。

三点目に、福島医大に災害医療支援講座というものがあります。これは、福島医大の医師達を市内の各病院に派遣するのではなく、福島医大以外の病院から派遣する講座です。南相馬市やいわき市には派遣されており、国の方からも非常に支持されています。この災害医療支援講座をあと10年程続けていただきたい。
また、医師を地方の病院に配置するのに、大学の医局だけではなく、今ではいわゆる民間医局という斡旋会社があります。ただし、斡旋手数料が高額という問題があります。県にはこの部分を支援していただきたい。

四点目として、広野町にある高野病院ですが、このままいくとあと数年で閉院せざるを得ない状況となります。双葉に病院がなくなると全体的に非常に大きな問題となりますので、その現状をご認識いただきたいと思います。

五点目に、相馬野馬追を世界遺産にするためのご支援をいただきたいと思っております。これまでも南相馬市長と一緒に取り組んできたことで、県の教育委員会の方にもお願いしてまいりましたが、地域のためにも強力に支援していただきたい。世界遺産に登録されれば、大変な盛り上がりとなると思います。資料整理などに取り組んでおりますので、これを知事としてご認識いただいて、ご支援をお願いします。

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更新日:2020年01月10日