議会あいさつ(令和7年第5回)

令和7年第5回相馬市議会定例会開会(令和7年11月25日)

おでかけミニバスの利便性向上について

市は、近年の「おでかけミニバス」利用者の減少を受け、事業効果を高めるべく改善案を検討してまいりました。

この検討にあたり、市民の皆さまや関係団体から寄せられたご意見、利用者のアンケート結果、近隣市町村の事例などを参考にするとともに、相馬市タクシー利用促進協議会との調整を重ねながら、総合的な判断を行ってまりました。

その結果、これまでの「定時・定路線型」による20ルートの運行を廃止し、予約に応じて利用者の自宅まで送迎する「デマンド型」にリニューアルいたします。

運行回数は週2回から3回に増やし、1日あたりの便数を2便から5便に増便します。さらには利用可能な地区を拡大するなど利便性を向上させた新たな運行方式で、来年1月から開始いたします。

市は、新しく生まれ変わった「おでかけミニバス」の市民への周知徹底と利用希望者への丁寧な説明により、利用者の増加を促進し事業効果はこれまで以上に高まるものと期待しております。

ふるさと納税返礼品の拡充について

市は、ふるさと納税を通じて寄付をいただいた方々に感謝の意を表すとともに、返礼品を活用した本市特産品のPRを行い、地元経済の活性化や関係人口の拡大を図るため、去る10月1日より、返礼品を大幅に拡充いたしました。

本年6月に大手ポータルサイト「さとふる」を活用した当初の返礼品は10品でありましたが、現在では100品以上となり、協力事業者も約30社まで登録が増加しております。

また、市内の旅館・ホテルでの宿泊や飲食等のサービスを返礼品として受けることができるよう、「ふるさと応援納税電子クーポン」の取り扱いを開始しております。

今後もより多くの方々に、ふるさと納税を通じた本市に対する継続的な応援をいただけるよう、返礼品のさらなる拡充と、寄付者とのご縁を広げる取り組みに鋭意努めてまいります。

「相馬市空家等対策計画」の策定について

去る9月26日、倒壊のおそれがある危険な空家の対応や、空家の再利用の推進を目的に「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づく「空家等対策計画」を策定いたしました。

計画の策定にあたりましては、市内全域を対象に空家の実態調査を実施し、詳細な情報を把握するため現地調査や所有者への意向調査、各行政区の区長にもご協力をいただきながら、市内の空家を「特定空家」や「管理不全空家」などの候補として分類しました。

また、弁護士などの専門家や行政区長を委員とする「空家等対策協議会」を設置し、計画の内容を審議の上、策定いたしております。

なお本議会において、関連した空家等対策協議会設置要綱の条例化を提案しております。

常磐自動車道4車線化について

去る10月1日から、東日本高速道路株式会社は、常磐自動車道の相馬インターチェンジから新地インターチェンジの約6キロメートルの区間において、4車線化工事に着手しました。引き続き、国土交通省や東日本高速道路株式会社などの関係機関に対し、平時においてはもとより災害時の円滑な交通の確保および人命救助や物資輸送などのため、常磐自動車道全線4車線化の早期事業化を求めてまいります。

各種スポーツ大会の結果について

去る9月13日から10月5日まで、県営あづま球場を中心に第19回市町村対抗福島県軟式野球大会が開催され、県内59すべての市町村が参加し、相馬市チームは惜しくも3回戦で本宮市に敗れております。

去る10月4日から19日までの延べ6日間、相馬光陽ソフトボール場で第12回市町村対抗福島県ソフトボール大会が開催され、県内54市町村が参加し、相馬市チームは惜しくも初戦で只見町に敗れております。大会期間中、競技運営にご尽力いただいた関係各位に御礼申し上げます。

去る11月16日、第37回ふくしま駅伝が開催され、相馬市チームは選手一人一人が練習した力を十分に発揮いただけたものと感じております。

これら各種大会に出場された相馬市チームの皆さんは、郷土の代表としての誇りを胸に大いにご健闘いただいたものと、心から敬意を表します。

生涯学習関係について

去る9月26日から28日の3日間、スポーツアリーナそうまにおいて第21回相馬市総合美術展を開催いたしました。一般および高校生は、絵画、工芸、書などの各部門に504点、幼児・児童・生徒の部には、習字、絵画、合わせて746点と数多くの出品があり、一目見ようと市内外から多くの方にご来場いただきました。

去る10月4日、スポーツアリーナそうまにおいて体験型の科学イベント「2025相馬市子ども科学フェステイバル」を開催し、市内外の企業など22団体の出展がありました。当日は、市民などの多くの親子連れらが来場し、実験や体験を通して科学の楽しさと魅力に触れました。本フェスティバルの開催にあたり、ご協力いただいた関係各位に感謝を申し上げます。

去る10月31日および11月1日、第30回全国報徳サミット秦野市大会が開催され、本市からは一般公募の市民10名が参加しました。同サミットは報徳仕法を通じてこれからのまちづくりやひとづくりに必要な取組への意見や情報を交換する場であり、参加者は有意義な時間を過ごすとともに二宮尊徳ゆかりの関係者らとの交流を深められたものと思っております。

相馬民謡全国大会について

去る11月9日、市民会館において第40回相馬民謡全国大会が開催され、出場者は、長い歴史に育まれ伝承されてきた26曲の相馬民謡の中から思い思いの曲を選び自慢ののどを披露しました。一般の部65名、ジュニアの部15名、合計80名が出場し、一般の部は、千葉県浦安市の高木愛(注釈:高ははしごだか)さん、ジュニアの部は、楢葉町の新田倖芽さんが優勝いたしました。

市といたしましては、引き続き、子ども民謡教室を開催するなど、子どもたちや市民が相馬民謡に親しむ機会を少しでも多く設け、相馬民謡の保存・継承に取り組んでまいりたいと考えております。

令和7年産米の放射性物質モニタリングの結果と作況単収指数について

市内(1カ所)において、モニタリング検査を行った結果、今年度も放射性セシウムについては、国が定める基準値超過が認められないことから、市内全域の米を出荷・販売しております。なお、今年から新たに導入された米の収量を示す「作況単収指数」は、浜通り地方で基準値を上回る、103を見込んでおります。

市長としての進退について

2002年1月の市長就任以来、6期24年、この間にわたり市長として市政運営に当たってまいりましたが、来月の市長選挙には出馬せず、来年1月18日をもって引退させていただくことといたしました。

市長就任以来、市民の方々、議会の皆さま、その他、国・県など関係する方々、あるいはこれまでの市政運営における困難や苦境においてご支援をいただいた方々のおかげで、何とか今日までこれたものと、私の気持ちとしては感謝の言葉しかございません。誠にありがとうございました。

私は、来年の1月18日をもって引退となりますが、その後は、一市民として皆さまと一緒に相馬市を見守ってまいりたい、そのように考えているところでございます。しかしながら、任期満了の1月18日までは市長でございますので、その間はしっかりと責任を果たしたく存じますし、何かあれば皆さまへのご協力もお願いしたいということを、申し上げさせていただきます。

また、議会の場において、本年3月議会あるいは9月議会にて、私の進退についてのご質問をいただき、まだ調整ができていない、そのように申し上げてきたところでございますが、各方面からのご理解をいただきましたので、この場において、引退を表明させていただきたいと思います。

まだまだ任期はありますが、今日までお世話になったことを心から感謝を申し上げまして、私の皆さんに対する思いとさせていただきます。ありがとうございました。

この記事に関するお問い合わせ先
秘書課 秘書係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2115
あなたの評価でページをより良くします!
このページの内容は分かりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか

更新日:2025年11月26日