議会あいさつ(令和7年第4回)

令和7年第4回相馬市議会定例会開会(令和7年9月1日)

千葉県君津市との災害時相互応援協定の締結について

市は、去る6月30日、君津市生涯学習交流センターにおいて、君津市議会議員や同市職員、ならびに防災関連団体などの多くの関係者が出席する中、相馬市からは、門馬副議長にもご出席をいただき立会いのもと、協定を締結いたしました。

君津市との交流は、令和元年房総半島台風の際、災害対応に追われていた石井宏子君津市長に対し、全国市長会会長として、これまでの経験をもとに首長としての心構えや災害対応における指示系統のあり方など、さらには国土交通省関東地方整備局長とのつなぎ役および全国の中でも災害対応の経験にとても深い熊本市への応援要請など少しでもお役に立てればという思いで助言と支援をさせていただいたことをきっかけにはじまりました。

その後、令和元年東日本台風の際には、君津市から水2,400リットルという大量の支援を受け、令和4年3月16日に発生した福島県沖地震の際にも、職員2名の応援派遣をいただいております。

そのようなことで、お互いの交流を深めてまいりましたが、実は、君津市と相馬市は、歴史的にも非常に関係があります。1651年(慶安4年)、相馬中村藩二代藩主相馬義胤(よしたね)公の後継として、上総久留里藩二代藩主土屋利直(としなお)公の二男、土屋直方(なおかた)公が義胤公の養子となり、相馬中村藩三代藩主相馬忠胤(ただたね)公として御即位されています。忠胤公は、相馬中村藩における中興の祖と大変尊敬される君主であり、財政再建に尽力し、その後の相馬市の財政基盤をつくったほか、数々の功績を残し、諸大名の「十善人」に選ばれるほどの名君でありました。また、土屋流砲術いわゆる関流砲術を相馬藩に導入し、現在は、相馬外天会という団体が関流砲術として継承しております。

忠胤公が、もしも居なかったならば、現在の相馬市が存在したのかと思うと君津市への感謝の念はたえません。このような歴史的ご縁とこれまでの協力関係を踏まえ、今回の災害時相互応援協定の締結に至っており、今後のさらなる交流と協力体制の強化を進めてまいりたいと考えております。歴史に学び先代の苦労に思いを馳せながら君津市との交流関係を深めてまいりたいそれが今後の相馬市にとってまた君津市にとっても大きな力になるものと確信しております。

公立相馬総合病院の婦人科診療体制について

本年10月、婦人科診療体制をこれまでの週2回から週4回に拡充し、加えてこれまで行っていなかった妊婦健診を開始します。これは、長きにわたり市内で開業していた産婦人科医院が、去る7月をもって閉業したことによる産婦人科医療への不安の解消に繋がるものと期待しております。

市といたしましては、今後も引き続き市民の皆さまが安心して医療を受けられる環境の整備に努めてまいります。

姉妹都市・友好都市との交流について

本年で41回目となる大樹町、豊頃町との子ども親善使節団派遣は、去る7月26日から28日まで市内の小学生18名と引率者6名が両町を訪問しました。まず、大樹町において、大樹町と豊頃町の児童と一緒に模型ロケットの製作から打ち上げまでを体験しながら交流を深め、その後、豊頃町において、酪農体験やジュエリーアイスキャンドルづくりにより、友好を深め合いました。

また、毎年実施しております流山市とのスポーツ交流のうち、少年サッカーは、本市に流山市のチームと友好都市である稲城市のチームをお迎えし、3市による交流親善試合等を行っております。

そのほか少年剣道・少年野球は流山市にて開催され、親善試合やレクリエーションを行い、親善と友好の輪を広げてまいりました。

原釜尾浜海水浴場の利用状況について

去る7月19日から8月17日まで同海水浴場を開設し、11,202名の方々にご来場いただきました。

本年は天候に恵まれる日が比較的多く、家族連れや若い世代を中心に多くの方々にご来場いただき、大きな事故等もなく楽しいひとときをお過ごしいただけたものと感じております。

令和7年産米の放射性物質モニタリング検査の実施について

令和7年産の米においては、市内1カ所でモニタリング検査を行い、基準値超過の無いことが確認されてから出荷、販売されることになります。

この記事に関するお問い合わせ先
秘書課 秘書係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎3階
電話番号:0244-37-2115
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更新日:2025年09月08日