生活排水対策

排水の写真

本市は、松川浦県立自然公園をはじめとする、海、山、川など、恵み豊かな自然に恵まれており、現代を生きる私たち市民は、これらの自然を次世代に引き継いでいかなければなりません。

市では、この豊かな自然環境を守り、快適な生活を営むために、公共下水道事業、合併浄化槽事業、農業集落排水事業の生活排水対策を実施しています。

生活排水は、川や海などの水質汚濁の主な原因となるものです。地域特性や整備コストを考慮し、最適な下水処理方法を選択しながら生活排水対策を進めていきます。

生活排水とは

生活排水とは、私たちの日常生活にともなって出される排水のことで、台所・風呂・洗濯などの生活雑排水とトイレからの排水を合わせたものです。 私たちは、1人1日あたり約200リットルから300リットルの水を使用しています。これらの生活排水に含まれる汚れの量は、BOD(注釈)の量で1人1日約40グラム(生活雑排水27グラム・トイレ13グラム)といわれています。

(注釈)BOD(=生物化学的酸素要求量)
微生物が水中の有機物を分解するために必要な酸素量のことで、水質汚濁の指標の一つ。水中の有機物が多くなるほど、分解するために必要な酸素量が多くなる。

一日一人あたりの生活排水の内訳の図表

1人1日あたりの生活排水の内訳

  • 台所 30リットル
  • 風呂 50リットル
  • 洗濯 40リットル
  • 洗面など 30リットル
  • 水洗トイレ 50リットル

(注意)1人1日あたりの生活排水量を200リットルとしています。

1日1人あたりのBODの内訳の図表

1人1日あたりのBODの内訳

  • 生活雑排水 27グラム
    (注意)内訳 台所18グラム、
    風呂、洗濯、洗面など9グラム
  • 水洗トイレ 13グラム

生活排水をきれいにするために必要な水の量

しょう油15ミリリットルを捨てた場合、魚が住める程度にきれいにするためには、風呂おけ1杯を約300リットルとして、1.5杯分の水が必要となります。

生活排水をきれいにするための水の量
汚れのもと しょう油 日本酒 ラーメンの汁 米のとぎ汁 みそ汁 牛乳
捨てた量 15ミリリットル 20ミリリットル 200ミリリットル 2リットル 200ミリリットル 20ミリリットル
必要な水の量 1.5杯分 2.7杯分 3.3杯分 4.0杯分 4.7杯分 10.0杯分

生活排水対策

市では、地域特性や整備コストを考慮しながら、次の3つの事業を効率的に実施し、生活排水対策を進めています。

詳細は各ページを確認ください。

公共下水道

家庭からの生活排水や工場などからの産業活動による排水を処理する施設です。

合併浄化槽

微生物の働きを利用して水中の汚れをきれいにするものです。

農業集落排水

農家庭からの生活排水を処理する施設です。公共下水道とは異なり、生活排水のみを処理します。

公共下水道・農業集落排水施設への接続のお願い

公共下水道や農業集落排水施設は、汚れた水を集めきれいに処理してから川にもどすことで、自然環境と生活環境を守っています。一戸でも多くこれらの施設に接続することで、川や海に流れ込む生活排水が大幅に削減されます。

恵み豊かな自然を将来に引き継いでいくために、これらの施設の整備が完了した地区のみなさんは、早期の接続に理解と協力をお願いします。

接続するためには

接続するためには、排水設備工事が必要となります。この設備は、個人の負担で設置し管理するもので、個人の財産となるものです。

問い合わせ先=下水道課

受益者負担金、融資あっせん、マンホールカードに関すること、合併浄化槽に関すること

業務係(電話0244-37-2165)

排水設備工事、農業集落排水

維持係(電話0244-37-2166)

下水道工事に関すること

建設係(電話0244-37-2167)

この記事に関するお問い合わせ先
下水道課 業務係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎2階
電話番号:0244-37-2165
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更新日:2020年01月16日