平成30年度 空間放射線量メッシュ調査結果

市では、平成30年4月23日(月曜日)から平成30年5月7日(月曜日)にかけて、市内全域の放射線量率を把握するためのメッシュ調査を実施しました。結果については下記のとおりです。

測定方法

市内全域を500メートル四方に区切り、地表面が土の場所とアスファルトなどで舗装された場所の2箇所を、地上1メートルの高さで測定。

  • NaI シンチレーション式サーベイメーター(日立アロカメディカル社製 TCS-172B)

調査結果に対するコメント

相馬市健康対策専門部会委員 早野龍五(東京大学名誉教授)

相馬市では、これまでに平成23年6月、平成24年4~5月、平成25年4~5月、平成26年4~5月、平成27年4~5月、平成28年4~5月、平成29年4~5月、平成30年4~5月の8回にわたって市内の地上1メートル高さでの放射線量のメッシュ調査を行ってきました。

平成30年調査における土の測定点564点の平均値は0.13μSv/h(マイクロシーベルト毎時)、舗装の測定点475点の平均値は0.10μSv/h(マイクロシーベルト毎時)で、昨年度と比較して、土の測定点で約13%、舗装の測定点で約9%の低減率となっています。また、平成23年調査から平成30年調査での平均低減率は、土の測定点で約81%、舗装の測定点で約82%となりました。

これに対し、放射性セシウムの物理学的半減期から計算される平成23年から平成30年の低減率は約70%ですので、実際の放射線量はこれよりも速いペースで減っていることになります。この要因は、除染の効果に加え、降雨等の自然環境の影響等(ウェザリング)が大きいとされ、航空機モニタリングなどでも類似の結果が得られています。

相馬市ではすでに平成27年度の外部被ばく線量測定で、全員が、年間追加外部被ばく線量の推定値が1mSv(ミリシーベルト)を下回っておりました。今回の測定では、上に述べたように、空間線量率がさらに下がりましたので、 相馬市全域で年間追加外部被ばく線量の推定値が1mSv(ミリシーベルト)を確実に下回ったと考えられます。  

これまでの測定結果

地表面:土

地表面:土のこれまでの測定結果(平成30年度調査)
地区 【平成30年度調査】
測定地点数
【平成30年度調査】線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
【平成30年度調査】
平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
平成29年度~平成30年度
低減率
平成23年度~平成30年度
低減率
中村 28 0.07〜0.14 0.11 8.33% 80.00%
中村東部 49 0.04〜0.20 0.08 20.00% 80.95%
大野 107 0.06〜0.20 0.11 15.38% 77.08%
飯豊 54 0.04〜0.18 0.08 11.11% 79.49%
八幡 57 0.06〜0.23 0.13 13.33% 81.94%
山上 92 0.06〜0.45 0.18 14.29% 82.52%
日立木 57 0.06〜0.28 0.13 7.14% 76.36%
磯部 64 0.04〜0.14 0.08 20.00% 78.95%
玉野 56 0.07〜0.71 0.31 11.43% 83.51%
564 0.04〜0.71 0.13 13.33% 81.69%
地表面:土のこれまでの測定結果(平成23年度~平成26年度調査)
地区 【平成23年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
【平成24年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
【平成25年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
【平成26年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
中村 0.55 0.36 0.26 0.20
中村東部 0.42 0.28 0.19 0.15
大野 0.48 0.37 0.25 0.18
飯豊 0.39 0.22 0.18 0.14
八幡 0.72 0.51 0.36 0.26
山上 1.03 0.64 0.47 0.33
日立木 0.55 0.37 0.29 0.21
磯部 0.38 0.27 0.20 0.15
玉野 1.88 1.56 0.93 0.69
0.71 0.51 0.35 0.26
地表面:土のこれまでの測定結果(平成27年度~平成29年度調査)
地区 【平成27年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
【平成28年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
【平成29年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
中村 0.17 0.15 0.12
中村東部 0.14 0.11 0.10
大野 0.16 0.14 0.13
飯豊 0.12 0.10 0.09
八幡 0.23 0.19 0.15
山上 0.3 0.23 0.21
日立木 0.19 0.15 0.14
磯部 0.12 0.11 0.10
玉野 0.57 0.44 0.35
0.22 0.18 0.15
地表面:土のこれまでの測定結果の棒グラフのイラスト

地表面:舗装

地表面:舗装のこれまでの測定結果(平成30年度調査)
地区 【平成30年度調査】
測定地点数
【平成30年度調査】
線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
【平成30年度調査】
平均線量(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
平成29年度~平成30年度
低減率
平成23年度~平成30年度
低減率
中村 28 0.05〜0.13 0.09 10.00% 78.05%
中村東部 49 0.03〜0.09 0.05 37.50% 83.33%
大野 93 0.03〜0.12 0.07 22.22% 81.58%
飯豊 41 0.03〜0.11 0.07 12.50% 79.41%
八幡 49 0.05〜0.15 0.10 9.09% 82.46%
山上 64 0.06〜0.29 0.12 7.69% 83.78%
日立木 47 0.06〜0.13 0.09 0.00% 80.43%
磯部 50 0.04〜0.10 0.07 0.00% 75.00%
玉野 54 0.10〜0.63 0.21 16.00% 87.65%
475 0.03〜0.63 0.10 9.09% 82.76%
地表面:舗装のこれまでの測定結果(平成23年度~平成26年度調査)
地区 【平成23年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
【平成24年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
【平成25年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
【平成26年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
中村 0.41 0.26 0.18 0.13
中村東部 0.30 0.20 0.14 0.11
大野 0.38 0.27 0.17 0.12
飯豊 0.34 0.18 0.12 0.11
八幡 0.57 0.34 0.22 0.16
山上 0.74 0.41 0.29 0.20
日立木 0.46 0.27 0.20 0.16
磯部 0.28 0.19 0.14 0.11
玉野 1.70 1.00 0.60 0.46
0.58 0.35 0.23 0.17
地表面:舗装のこれまでの測定結果(平成27年度~平成29年度調査)
地区 【平成27年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
【平成28年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
【平成29年度調査】
平均線量
(μSv/h)(マイクロシーベルト毎時)
中村 0.12 0.11 0.10
中村東部 0.09 0.08 0.08
大野 0.11 0.10 0.09
飯豊 0.11 0.08 0.08
八幡 0.14 0.12 0.11
山上 0.18 0.15 0.13
日立木 0.13 0.10 0.09
磯部 0.09 0.08 0.07
玉野 0.37 0.28 0.25
0.15 0.12 0.11
地表面:舗装のこれまでの測定結果の棒グラフのイラスト

市内全体図による比較

平成30年度 500メートルメッシュ調査結果市内全体図

平成30年度 500メートルメッシュ調査結果詳細

相馬市全域図

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(地図)相馬市全域図
この記事に関するお問い合わせ先
放射能対策室 放射能対策係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎1階
電話番号:0244-37-2270
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更新日:2019年03月29日