佐藤玄々作 救世観音像光背

佐藤玄々作 救世観音像光背の写真

ぐぜかんのんぞうこうはい

  • 時代 昭和
  • 年代 1950年以降(昭和25年)
  • 大きさ 9.4センチメートル×(掛ける)7.4センチメートル

木彫(もくちょう)

救世観音像は佐藤玄々の彫刻を語る上で重要な題材の一つであります。その像容に関しては、飛鳥時代を代表する作である《法隆寺夢殿 救世観音》に強く感化されていることが指摘されるところです。本館所蔵のこの《救世観音光背》は宝珠形光背と呼ばれる形で、やはり飛鳥時代に多く見られる形態であり、佐藤玄々の当代への傾倒が窺い知れます。宝珠形光背を持つ作例としては、前掲の《法隆寺夢殿 救世観音》をはじめ、《法隆寺 百済観音》、《中宮寺 菩薩半跏像》など日本の仏教美術を代表する作品が挙げられます。

説明:宮坂慎司氏(筑波大学助教)

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更新日:2019年08月29日