御仕法とは

興国安民仕法概略の写真

中村藩では、天明・天保の飢饉(ききん)で農村が疲弊し、藩財政が窮乏しました。そこで、農村を立て直し、藩財政を再建するために、二宮尊徳の教えに基づく「興国安民法」を導入しました。
「興国安民法」は 、一般には「二宮仕法」あるいは「報徳仕法」などといわれ、相馬では「御仕法」といわれています。

御仕法は、至誠・勤労・分度・推譲を原理とします。このうち、分度とは、各自にふさわしい支出の限度を定めることです。推譲とは、将来にそなえること。また他人のために収入の一部を譲ることをいいます。つまり農民生活の安定のため、質素倹約と備荒貯蓄を目的としています。

御仕法の実施に当たっては、村民たちの投票により働き者を表彰して、お金や鎌・鍬(くわ)などの農具を与えることにより、農業への意欲を高めるとともに、困窮者の救済、家の修理、新築への助成などを行ないました。さらに、堤・用水路の普請・修理も行われました。

写真:興国安民仕法概略

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福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎1階
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更新日:2022年09月20日