絹本著色涅槃図
けんぽんちゃくしょくねはんず
製作年代は、室町時代と考えられています。涅槃図の図柄は、釈迦如来の涅槃、すなわち入滅(にゅうめつ=死)の情景を表しています。
中央には沙羅双樹(さらそうじゅ)の下で頭を北に向け右脇にして牀座(しょうざ)に横たわる釈迦を、その周囲には嘆き悲しむ諸菩薩や仏弟子、下方には俗衆、その下に動物たち、釈迦の頭の上方の沙羅双樹の一樹には、釈迦の生前使用した錫杖(しゃくじょう)と、赤い布で包まれた鉢、左上方には、とう利天から急ぎ降ってくる生母の摩耶夫人(まやぶにん)を配し描かれています。
沙羅双樹は向かって左より右に葉の色があせ白くなり、釈迦の入滅の悲しみを表しています。
(補足)涅槃図は、涅槃に入った釈迦をしのび毎年2月15日の釈迦入滅の忌日に行われる涅槃会(ねはんえ)で掛けられます。
指定の区別
市 有形文化財(絵画)
所有者/管理者
相馬妙見歓喜寺
所在地
見学不可
指定年月日
平成12年3月23日
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生涯学習課 文化係
〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎1階
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更新日:2019年12月24日