児童虐待、児童相談、家庭内暴力による相談など(家庭児童相談室)

児童虐待相談ーあなたの身近にあるかもしれません

親から虐待を受け、子どもが犠牲になる事件の報道に、胸を痛めている方が多いと思います。

昔、子どもは大家族や地域の中で、親だけでなく、たくさんの大人に見守られて育っていました。しかし、最近は都市化と核家族化が進み、家庭が孤立していることも多く見られます。

子育ては、母親や父親だけの役割にせず、家族全体・社会全体の問題として捉えなければなりません。子育てを見守るあたたかいまなざしと、地域のサポートが虐待防止につながります。皆さんの協力をお願いします。

虐待かなと思ったら、感じたら、すぐに市の家庭児童相談室か県の児童相談所に迷わず連絡をお願いします。秘密は厳守します。

児童虐待は、地域全体で取り組むことで発生予防や早期発見につながります。あなたの一報で救える子どもがいます。

最初の気づきが重要

親子の態度や行動を見て「親子関係が何か変だな」と思っても、それが虐待によると証拠立てることは困難です。

親に話しかけても「他人は余計な口出しをしないで」、「子どもを叩くのはしつけです」などと否定します。

児童虐待は、周辺が気づき、必要な援助、相談、支援などの手を差し伸べることが必要です。

(補足)令和2年4月1日からはしつけでも体罰は、法律で禁止されています。

児童虐待とは

  • 身体的虐待=殴る、蹴る、叩く、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる など
  • 性的虐待=子どもへの性的行為、性的行為を見せる、ポルノグラフィの被写体にする など
  • ネグレクト= 家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など
  • 心理的虐待= 言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(DV) など
  • 体罰= いたずらをしたので、長時間正座させた、宿題をしなったので夕食を与えなかった など

児童虐待は、家庭内におけるしつけとは明らかに異なり、子どもの心身の成長と人格形成に重大な影響を与えます。

幼少期に虐待を受けて育つと虐待が次の世代に引き継がれるおそれもあり、早期に発見し対応することが大切です。

児童虐待の結果は

虐待への対応策や親への支援などがない限り、虐待は進行し、軽度のものから重度へ、そして最悪では子どもの死亡につながります。
児童虐待は、子どもの生命に危険を及ぼすだけでなく、心にも深い傷を残すことになります。

体罰によらない子育てを広げよう!

令和元年6月に児童福祉法が改正され、親権者の児童へのしつけに際しての体罰の禁止が法定化され、令和2年4月から施行されました。

詳細は下記のこども家庭庁のホームページを確認ください。

要保護児童対策地域協議会とは(家庭児童相談室の虐待への対応)

保護が必要な児童などの早期発見や適切な保護や支援を図るために設置された、子どもを守る地域ネットワークです。この協議会をとおして、各関係機関での情報の共有や役割分担を決め、どのように支援するかを決定します。

地域の関係機関のネットワークには、児童相談所、医師会、弁護士会、警察署、民生児童員、主任児童員、教育委員会、高校、中学校、小学校、幼稚園、保育園、保健センター、福祉事務所、市保健福祉部などが参加します。協議会参加者には守秘義務が課せられます。

相談件数推移 (養護相談のみ)

養護相談数の推移状況
養護相談数の推移状況
年度 身体的 性的 精神的 ネグレクト そのほか
平成27年度 0 1 0 1 72
平成28年度 2 0 8 3 97
平成29年度 2 0 10 0 74
平成30年度 7 0 32 10 79
令和元年度 7 3 28 3 114
令和2年度 16 0 24 16 109
令和3年度 18 1 34 8 109
令和4年度 12 0 34 5 126

(補足)養護相談とは、ネグレクト・子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう心理的虐待、そのほか虐待の疑い、父または母などの保護者の家出、失踪、死亡、離婚、入院などによる養育困難などの相談のことです。

市子ども家庭総合支援拠点の設置

令和2年4月より相馬愛育園(現:こども家庭課)に市子ども家庭総合支援拠点を設置しました。

令和5年度児童虐待防止の標語

あなたしか 気づいてないかも そのサイン

育児相談・家庭内暴力等の相談

18歳未満の全ての子どもたちの健やかな成長を願って、家庭児童相談員が家庭や子どもが抱えている問題の相談に応じています。

また、市民の皆さんに安心できる社会生活を提供するため、家庭内暴力の相談窓口を設置しています。配偶者、恋人など親密な関係にあるパートナーからの暴力にあっている方は、一人で悩みや不安を抱え込まずに相談ください。

主な相談内容

  • お子さんの性格や生活習慣について
  • 学校での過ごし方について
  • お子さんの知能やことばについて
  • 家庭の悩みについて
  • 家庭内暴力問題

相談窓口

相談方法

こども家庭課(相馬愛育園内)への来所、または電話での相談を受け付けています。

受付電話連絡先

市家庭児童相談室(受付時間:平日8時30分~17時15分)

  • 電話番号:0244-37-2173
  • ファクス:0244-36-5592
  • 子どもSOSフリーダイヤル:0120-370-405

県浜児童相談所南相馬相談室(受付時間:平日8時30分~17時15分・児童相談所・18歳未満児童対象)

  • 電話番号:0244-26-1135

児童相談所全国共通ダイヤル(24時間対応・18歳未満児童対象)

  • 電話番号:189「いちはやく」
    (注意)お近くの児童相談所につながります。

所在地(相馬愛育園内)

子どもを虐待から守るための5か条

  • 「おかしい」と感じたら迷わず連絡を(通告は義務です)
  • 「しつけのつもり」は言い訳(子どもの立場で判断)
  • ひとりで抱え込まない(あなたにできることから即実行)
  • 親の立場より子どもの立場(子どもの命が最優先)
  • 虐待はあなたの周りでも起こりうる(特別なことではない)
この記事に関するお問い合わせ先

こども家庭課 こども家庭相談係


〒976-0037
福島県相馬市中野字清水172-2 相馬愛育園内
電話番号:0244-36-5591

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更新日:2023年12月13日