感染症に注意しましょう
お知らせ
県内のインフルエンザは定点あたり報告数が警報解除の目安である10.0を下回り、警報が解除となりました。
体調に留意しながら、引き続き基本的な感染対策の継続をお願いします。
感染症とは
ウイルスや細菌などの病原体が体内に侵入して増殖し、発熱や下痢、咳などの症状が出ることをいいます。
感染症は人から人にうつる伝染性の感染症のほか、動物や昆虫などから感染する非伝染性の感染症も含まれます。
感染症は原因となる病原体や感染経路が異なりますが、基本的な予防方法は同じです。
伝染性の感染症は、普段から手洗い、うがいを実践し、十分な休養をとること、バランスの良い食事を心がけるほか、人混みに出かける際などはマスクを着用しましょう。
基本的な感染対策
- 咳やくしゃみなどの症状があるときは、マスクの着用や、鼻や口をティッシュなどで覆い、ほかの人への感染拡大防止に努めましょう。
- 流水・石けんによる手洗いは手指など体についたウイルスを除去するために有効な方法です。小まめな手洗いに努めましょう。
- 室内では小まめに換気をしましょう。窓開けによる換気は、対角線上にあるドアや窓を2カ所開放すると効果的に換気できます。
インフルエンザウイルス(季節性)の予防
インフルエンザウイルスに感染すると、一般的に発症前から発症後3~7日間は鼻やのどからウイルスを排出すると言われています。インフルエンザ陽性の場合は、発症後5日間を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)まで外出を控えることが推奨されています。小まめな手洗い、咳エチケットなど、基本的な感染対策を行って感染予防に取り組みましょう。
感染経路を断つ
帰宅時や調理の前後、食事前など、こまめに手を洗いましょう。アルコール消毒液で手を消毒することも効果的です。
予防接種を受ける
予防接種を受けましょう。発症の可能性を減らし、重い症状になるのを防ぎます。
免疫力を高める
普段から十分な睡眠とバランスのよい食事を心がけ、免疫力を高めましょう。
新型コロナウイルスの予防
新型コロナワクチンを接種した方でも感染しないわけではありませんので、基本的な感染対策や新しい生活様式に沿った行動をとり、特に、家庭・職場・学校での感染対策の徹底を継続ください。
新型コロナウイルスの対策もインフルエンザウイルスやノロウイルスの対策と基本的に同じです。
咳エチケットを守りましょう
インフルエンザや新型コロナウイルスなど、咳やくしゃみで感染する感染症は多くあります。
感染症を他人に感染させないために、咳エチケットを守りましょう。
- マスクを着用する。
- マスクがない場合、ティッシュやハンカチなどで口や鼻を覆って咳をする。
- ティッシュやハンカチもない場合、上着の内側や袖で口や鼻を覆って咳をする。
(注意)手で口をおさえると、手にウィルスが付着して、ドアノブや周囲の物を介して、他人に感染させる恐れがありますので、注意しましょう。

詳しくは、下記の厚生労働省ホームページを確認ください。
ノロウィルスの予防
しっかり手洗いする
食事前、トイレの後、調理前後は石けんでよく手を洗いましょう。
人からの感染を防ぐ
- 手洗いの後のタオルは清潔なものを使用し、感染者と同じタオルは使わない。
- 感染者の便や嘔吐物を処理する際は、使い捨てできるエプロン、マスク、ビニール手袋を着用する。
- 便や嘔吐(おうと)物をふいただけではウイルスが残ります。塩素系の消毒液で消毒しましょう。
食品からの感染を防ぐ
- 加熱して食べる食材は、中心部までしっかり火を通しましょう。
- 調理器具や調理台は「消毒」して、いつも清潔にしておきましょう。(85度以上の熱湯で1分以上の加熱消毒が有効です)
手足口病
手足口病は、夏季に流行のピークを迎える小児に多い感染症です。予防のために手洗いを徹底して、接触感染を防ぐためにタオルの共有をしないなど、感染を広げないようにしましょう。
症状
口腔粘膜と手や足などに2~3ミリメートルの水疱性の発疹、発熱、食欲不振などがみられます。
基本的には3~7日で治癒しますが、まれに重い合併症を引き起こす場合があります。
感染経路
- 飛沫感染=咳やくしゃみで飛散した飛沫の中のウイルスが口に入ることにより感染します
- 接触感染=ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることにより感染します
治療方法
症状を緩和する対症療法が行われます。
留意事項
上記の症状がみられる場合には早めに医療機関を受診しましょう。特に乳幼児同士の濃厚な接触が起こりやすい保育施設などでは感染が広がりやすいため、子供の体調の変化に気をつけましょう。
手足口病の予防
- 食事の前や排泄後、赤ちゃんのおむつ交換など、小まめに石けんと流水による十分な手洗いを徹底しましょう。
- 家族や身近な方が感染した場合は、タオルの共有を避けましょう。
- 乳幼児が良く触れる場所やおもちゃなどの消毒を小まめに行いましょう。
- 熱中症には十分注意した上で、近距離での会話など、場面に応じてマスクを正しく着用しましょう。
詳細は、以下のホームページを確認ください。
アデノウイルスの予防
アデノウイルスに感染すると、咽頭結膜熱と呼ばれる感染症となり、発熱や咽頭痛、結膜炎などの症状が現れます。感染力が非常に強く、咳やくしゃみなどによる飛沫や、患者の触れたタオルなどを介して感染します。小児を中心に流行し、まれに肺炎など重症化する場合もあることが報告されています。
感染対策について
アデノウイルスにはアルコールが効きにくいため、流水・石けんによる小まめな手洗い、うがいなどの基本的な感染対策をお願いします。 また、症状がある方とのタオルの共有は避けてください。
ダニ媒介感染症に注意ください
ダニ媒介感染症とは、病原体を保有するダニにかまれることによって起こる感染症のことです。
人が野外作業や農作業、レジャーなどで、これらのダニの生息場所に立ち入ると、ダニにかまれることがあります。
ダニがウイルスや細菌などを保有している場合、かまれた人が病気を発症することがあります。
ダニにかまれないように注意しましょう
- 草むらややぶなどに入る場合には、長袖・長ズボン、足を完全に覆う靴、帽子、手袋を着用し、シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴や靴下の中に入れ、首にタオルを巻くなど肌の露出を少なくしましょう。
- ダニを目視で確認しやすくするために、明るい色の服を着用しましょう。
- 虫除け剤を使用しましょう。服の上から用いるタイプは補助的な効果があると言われています。
- 屋外活動後は入浴し、ダニにかまれていないか確認してください。
ダニにかまれた場合
ダニにかまれると長時間吸血されますが、かまれたことに気が付かない場合も多いと言われています。吸血中のダニに気が付いた際は、無理に引き抜こうとすると、ダニの一部が皮膚内に残って化膿したり、ダニの体液を逆流させてしまう恐れがあるため、医療機関(皮膚科)で処置をしてもらってください。
また、かまれた後、数週間は体調の変化に注意し、発熱などの症状が認められた場合は医療機関で診察を受けてください。
詳しくは、下記の厚生労働省ホームぺージやリーフレットをご覧ください。
リーフレット「ダニにご注意ください」 (PDFファイル: 894.1KB)
リーフレット「今年もあなたの血を狙って奴らがやってくる」 (PDFファイル: 976.4KB)
オズウイルスについて
オズウイルスとは2018年に国内のマダニから初めて検出されたウイルスで、昨年心筋炎で亡くなられた患者が、本ウイルスに感染していたことが報告されています。オズウイルスのヒト感染例における発症例・死亡例は初めての報告であり、感染マダニの刺咬により感染する可能性が考えられますが、国は引き続き情報収集や調査研究を実施しています。
詳しくは、下記の厚生労働省ホームページをご覧ください。
厚生労働省ホームページ「オズウイルスによる心筋炎と診断された患者の報告について」(外部リンク)
蚊媒介感染症
蚊媒介感染症とは、病原体を保有する蚊に刺されることによって起こる感染症のことです。
主な蚊媒介感染症には、ウイルス疾患であるデング熱、チクングニア熱、ジカウイルス感染症、日本脳炎、ウエストナイル熱、黄熱、原虫疾患であるマラリアなどがあります。日本においては日本脳炎以外ではデング熱が近年国内感染例が報告されています。
予防方法
屋外の蚊が多くいる場所で活動する場合は、できるだけ肌を露出せず、虫除け剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意してください。
詳しくは、下記の厚生労働省ホームページを確認ください。
花粉症の症状にも注意しましょう
花粉症の症状(くしゃみ、鼻水、せきなど)かと思っていたら、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスなどに感染していた、ということがあるため注意が必要です。気になる方は早めに医療機関を受診ください。
花粉症シーズンでも換気は重要です
花粉が気になる方は次の点に気をつけましょう。
- 窓を少しだけあけて常時換気
- レースカーテンや空気清浄機等の活用
- 人がいない部屋の窓を開ける(二段階換気)
- この記事に関するお問い合わせ先
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保健センター 予防係
〒976-0042 福島県相馬市中村字大手先44-3
電話番号:0244-26-9422
更新日:2025年02月07日