佐藤玄々作 観音

佐藤玄々作観音の写真

かんのん

  • 時代 昭和
  • 年代 1946年(昭和21年)
  • 大きさ 57センチメートル×(掛ける)71センチメートル

紙墨軸

佐藤玄々は昭和20年6月から昭和22年8月まで郷里の相馬に滞在しており、この間に多くの墨画を描きました。詩人である土井晩翠に贈られたこの墨画もその頃に描かれたものです。画中には「南無大慈大悲」と書され、七難の苦厄を救い給う観世音菩薩が描かれています。色彩は多用しておらず簡明な構成ですが、雄渾(ゆうこん)な筆運びによる力強い線は極めて強い存在感を画面に与えています。宝冠部分の蓮華や観音の唇に入れられた朱は自身の指で押されており、筆で描くのとはまた違った温かさを感じさせます。

説明:宮坂慎司氏(筑波大学助教)

この記事に関するお問い合わせ先

生涯学習課 文化係

〒976-8601
福島県相馬市中村字北町63-3 市役所庁舎1階
電話番号:0244-37-2278

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更新日:2019年08月29日