市民の皆様、平成24年の年頭のごあいさつを申し上げます。
初めに、昨年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災で犠牲になられた方とご遺族に対し、心からお悔やみを申し上げます。
昨年は震災を通して、人の温かさ、人と人との絆の大切さ、相馬の地域社会の素晴らしさを実感した年でありました。
我が身の危険を顧みず、多くの命を救っていただいた、十名の消防団員と二名の行政区長。不眠不休で救助、捜索活動にあたっていただいた、自衛隊、警察、消防関係の皆様。日本各地から駆けつけ、被災者を励まし、支えていただいた多くのボランティアの皆様。物心両面で温かい御支援をいただいた姉妹都市をはじめ、日本全国さらには海外の皆様。多くの皆様のおかげで、本市は復興・新生に向けて歩み始めることができました。
ここに改めて、ご報告申し上げますとともに、感謝を申し上げます。
さて、昨年8月、市では「相馬市復興計画Ver・1・1」を策定し、目標とする復興の姿を「高齢者、子供、青壮年層がそれぞれの人生ステージで、生活再建を果たすこと」といたしました。具体的には、
●高齢者の方には、今後の人生を不安なく安定して生活できるよう、住居整備、生活支援を行うこと
●子ども達には、PTSD(心的外傷後ストレス障害)対策をはじめ、健やかに成長できるよう支援するとともに、良好な教育環境を提供すること
●青壮年層には、被災から立ち直り、新たな人生設計ができるように、職業、住居等において環境整備をすること
この目標に向け、市は、産業の復興、教育の振興、放射能対策等、各種施策に全力で取り組んでおります。
私たち相馬市民は、無念にも犠牲となられた方々のため、相馬を支援していただいた方々の真心に報いるため、そして何より、後世の世代に相馬を引き継ぐためにも、この困難を必ず乗りこえなければなりません。
私たちの先達は、尊徳翁の訓えである至誠、勤労、分度、推譲の「御仕法」の精神と強い絆をもって幾多の苦難を乗り越えてきました。
相馬の復興・新生には、長い年月を要し、多くの困難が予想されますが、市民一丸となって平成のこの時代に我々を襲ったこの災害を克服し、素晴らしい相馬を創り上げていきましょう。
平成24年1月1日
相馬市長 立谷秀清