市長のひとこと

このページは、市長がいろいろなところで話した内容をご紹介するページです。

本内容は、重複した言葉遣いや表現などを整理した上で掲載しています。

新庁舎での執務開始に関する市長訓示

2016/10/12

新庁舎での執務開始にあたって、皆さんに私の所信と「何を目標にすべきか」ということについて話をさせていただきたいと思います。

15年前、私が市長に就任した時、当時の市役所の幹部達に「相馬市役所は相馬市株式会社であり、私は株式会社の雇われ社長として就任しました」と申し上げました。今の皆さんであれば、このことに対して納得されていることと思いますが、当時の彼らは非常に違和感をもって聞いていたように思います。当時は、自治体経営ということについてあまり意識のない時代でした。例えば、退職金積立がなくても「どうにかなる」というような風潮がありましたが、このようなのどかな時代が、夕張市の倒産を機に職員の意識が大きく変わっていきました。
もう一度言います。相馬市役所は相馬市株式会社であって株主は市民です。会社というのは、株主のものでありますから、株主である市民のために相馬市という団体が存在するのです。市長は、相馬市株式会社の雇われ社長であり、皆さんは株主である市民に雇われた職員です。我々は、市民の財産を預かり、市民の付託を受け、この会社を安定に経営していくことが基本となるのです。

15年前に比べると、自治体経営、つまり相馬市の財務、あるいは業務の精度は格段によくなってきていると感じています。これは、皆さんの先輩達をはじめ組織全体の努力の結果と、市民の協力の成果だと思っています。職員自身が研修に励みながらスキルアップを図り、ISO9001を取得しました。

そのような中、東日本大震災が起こりました。

この震災対応については、相馬市役所の行政スキルは恐らく被災地の中で一番であったと思います。これは、職員一人ひとりが、強い目的意識をもって働いた成果であると思っています。これはお世辞ではなく、私の衷心からの感想、自信であります。
そのような自信と信念のもとに、震災復興を目標とし復旧にあたったわけですが、「震災前の相馬市よりもいい相馬市にしなくてはならない」とも強く思っておりました。しかし、亡くなった方々に申し訳ないという気持ちがあったため、そのことを口に出せませんでした。
しかし、昨日10月11日の新庁舎での業務開始の日にそのことを申し上げることができました。この庁舎で新しい相馬市として一歩を踏み出すことになった以上、そのことを口にしてもいいのではないかと思えることができました。そして、震災前より良い相馬市にすることが亡くなった方々に対する供養になるのではないかと考えるようになりました。

私たちは、震災復興の目標として世代ごとに目標を掲げました。子ども達には将来に対する希望と夢を、青壮年には生活再建と同時に生きがいを、高齢者には安らかな老後を、そのような目標を掲げました。その為に、復興計画や地方創生総合戦略を策定し、現在では新しい長期総合計画の策定を進めています。これからも、全員で力を合わせ、様々な業務を果たしていかなければなりません。

また、この5年半の私の経験の中で発見したことがあります。市民との協働です。今年の3月から見廻り御用隊を始めました。見廻り御用隊を始めるにあたって、私が職員の皆さんに考えを申し上げたところ、職員だけでなく、市民の皆さんからの反応も早かった。先日も警察署からお褒めの言葉を頂きましたが、犯罪が相対的に減り、さらには交通事故も低下傾向にあるそうです。あの時の市民の不安な気持ちに対して、なんとかしよう、すぐにやろうという職員の対応が結果的に大きな成果を招いてきたものと思っております。
このことを実現したのは、ひとつは皆さんの一歩踏み出そうという気持ちと、もうひとつは市民との協働、市民からの協力だったのではなかろうかと思います。

これから先の10年後、20年後に、相馬市民がこの市役所も含め相馬市民であることに誇りをもてるような相馬市にしていかなければなりません。地方創生の取組については十分な成果が上がってきております。しかしながら、それは方法論であって、やはり一番の目標としては、市民である株主の満足度を満たすことが重要になります。もうひとつ言えば、相馬市の株主であるということに対して、誇りをもっていただけるような相馬市でなくてはならないと思っています。
新しい庁舎になって、市の職員は良いなと言われるだけではなく、「市民にも良いことなんだ、この庁舎になってからみんなよくなった」と、そう言われるように一緒に頑張っていきましょう。


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