議会あいさつ

平成28年第6回相馬市議会定例会開会

2016-12-05

◆新庁舎の議場での初めての定例会にあたり

 震災復興は、各方面からの御支援、そして何よりも市民の団結と努力により概ね計画通り進んで来ております。しかしながら、本市の主要産業でもある農業、水産業が風評被害を払拭して、力強い復興を成し遂げる努力や子供達を放射能から守る取り組みは今後とも続けてゆかなければなりません。さらには、人口減少時代を迎えた地方創生の取り組みや、新しい総合計画に基づく市の将来像の実現など、これまで以上に市民の英知を結集し市政運営、地域経営に取り組んでゆく必要があります。
市役所新庁舎が落成を迎えるなど、市民を挙げて復興に邁進してきた成果が目に見えて現れてくるようになりました。そこで私は、市民の力を結集して震災前よりも良い相馬市になること、そして力強く将来に向けて発展できる相馬市を創ってゆくことが、亡くなった方々への最大の供養になるものと考えるようになりました。
そのためにも、引き続き議会と執行部とが共に汗をかいて、共に切磋琢磨しながら、これからもこの新しい議場において真摯に闊達なる議論、将来を見据えた建設的な議論を積み重ねてゆかなければなりません。
以上、新議場での初めての定例会に臨むにあたり所信の一端を述べさせていただきましたが、御理解の上よろしくお願い申し上げます。

◆相馬市総合計画「相馬市マスタープラン2017」について

 市は、平成29年度から10年間のまちづくりを総合的・計画的に進めるための指針となる新しい総合計画の策定にあたり、市民の意見を反映したものとするため、市内全世帯及び子育て世代、中・高生を対象とした市民アンケートを 実施いたしました。加えて、市民約120名で構成する「相馬市まちづくり協議会」を6月から11月まで全7回にわたり開催し、現行のマスタープランの検証を行うとともに、本市の現状と 将来像、課題に対する対応策等について、議論を深めてまいりました。
これらを踏まえ作成した相馬市総合計画「相馬市マスタープラン2017」は、その基本理念を 次の5つといたしました。
一.市民参画による協働で創る相馬市
一.安全・安心が実感できる相馬市
一.子どもたちが将来に希望をもてる相馬市
一.いきがいをもって働くことのできる相馬市
一.高齢者がいつまでも健やかに暮らせる相馬市
そして、目標とすべき本市の将来像を「たくましく。地域、暮らしをともに創り、誇りをもてる相馬市へ」といたしました。
この将来像の実現に向けて、各種施策を8つの主要テーマに取りまとめたところであり、財政的な見通しを十分に考察しつつ、市民と行政がそれぞれの役割分担を改めて見直しながら相互に協働して取り組んでゆくことが必要不可欠であると考えております。
この「相馬市マスタープラン2017」は、市民の代表20名からなる総合計画審議会において御審議をいただき、去る11月18日に、「基本構想及び 基本計画の内容について了とする」との答申をいただきましたので、本定例会に 御提案いたすものであります。

◆新庁舎の活用について

 去る10月11日に新庁舎での業務を開始して以降、各課の業務はこれまで支障なく行われております。また、残っていた外構工事も11月末をもって全て完了いたしました。
今後は、「市民が集う、相馬の歴史風土と調和した新庁舎」を目指し、市民の皆様の御意見を踏まえながら、利用しやすい、親しみある環境づくりに取り組んでまいりたいと考えております。また、来庁した方が気持ちよく御利用いただけるよう、職員の一層の接遇向上に努めてまいります。

◆JR常磐線の運転再開について

 東日本大震災以降、不通となっていたJR常磐線 相馬〜浜吉田間は、来る12月10日から運転が再開されます。これまで、代行バスを利用していた方、特に通勤通学の方にとって、所要時間の短縮や 乗り換えの不便が解消され移動の快適性が向上するとともに、仙台圏との交流が活性化するものと期待しております。
運転再開 及び 代替輸送に御尽力いただきました関係各位に改めてお礼を申し上げます。

◆地域世代間交流コミュニティ施設について

 黒木地区に整備を進めている「(仮称)西部子ども公民館」は、去る10月6日に 安全祈願祭が執り行われ、施設建設に着手いたしました。 今後は、来年3月末の完成に向け鋭意工事を進めてまいります。

◆本年産米の放射性物質全袋検査の進捗状況について

 11月末現在、全体の99.5パーセントにあたる、約13万8000袋の検査が終了しており、これまで、食品衛生法で定められた基準値である100ベクレルを超えた値が測定されたものはありません。
なお、本年の浜通り地方の水稲作況指数は、102の「やや良」でした。

◆試験操業対象魚種について

福島県漁業協同組合連合会では、去る9月29日、アイナメのほか、エゾイソアイナメ(いわゆるドンコ)、コモンカスベ、マコガレイなど9魚種を試験操業対象魚種に追加決定しました。また、去る11月29日には、同じくババガレイ(いわゆる ナメタガレイ)、アカカマスが追加され、11月末現在、試験操業対象魚種は94魚種に拡大しました。
引き続き、本市で水揚げされた魚介類の安全性について、県をはじめ相馬双葉漁業協同組合などと連携しながら、市内外の消費者へ情報発信してまいりたいと考えております。

 

◆スポーツ関係について

 はじめに、市町村対抗福島県ソフトボール大会について申し上げます。
去る10月15日から29日までの土日の5日間開催した同大会は、今年で第3回を迎え、昨年より2チーム多い県内55市町村の代表チームが、相馬光陽ソフトボール場で熱戦を繰り広げ、相馬市チームは、ベスト8の好成績を収めました。
期間中は天候にも恵まれ、選手や応援団の交流が深まるなど、スポーツを通した交流人口の拡大につながったものと考えております。
開催に御協力いただいた福島県ソフトボール協会はじめ関係各位にこの場をお借りして感謝を申し上げます。
次に、市町村対抗 福島県 軟式野球大会、及びふくしま駅伝について申し上げます。
今年で第10回目を迎えた軟式野球大会は、去る9月11日から10月9日まで県内全59市町村が参加して福島市や郡山市などで開催され、相馬市チームは、第3位という過去最高の素晴らしい成績を収めました。
また、去る11月20日に行われた、第28回ふくしま駅伝では、選手一人ひとりが持てる力を十分に発揮し、総合24位の成績を収めることができました。
これらの大会に出場された相馬市チームの選手の皆さんは、チーム結成時から合同練習を積み重ね、郷土の代表としての誇りを胸に大いにご奮闘いただきました。選手の皆さんの御努力と御健闘に心から敬意を表するものであります。

◆去る10月25日に本市で開催された第169回東北市長会について

 当日は、東北地方77市の市長など173名が出席し、各市が共有する課題をはじめ、東日本大震災からの復旧・復興、福島第一原子力発電所事故への対応など、国に対する提言内容を協議しました。
また、市役所新庁舎や原釜荷捌き施設、災害市営住宅団地など、復興関係施設を視察するとともに、懇談会では相馬市産の魚や野菜を使った料理を提供するなど、本市の復興状況を お伝え申し上げました。

◆モンゴル馬頭琴国立交響楽団による相馬公演について

 去る10月28日、市民会館大ホールにて開催した公演には、無料招待した市内小・中学生をはじめ、市内外から約六百名が来場し、モンゴルの歴史と風土に培われた美しい音色や歌声に耳を傾けました。
この度の公演は、全国十か所で開催された日本ツアーの一つとして企画されたもので、楽団員が東日本大震災の犠牲者への鎮魂の思いを捧げたいとの強い希望から、本市が最初の公演地となりました。前日には、原釜地区の慰霊碑及び荷捌き施設で献奏をいただきました。また、復興状況の御案内や、相馬市産海産物を使用した昼食、歓迎レセプションでの市民との交流などで、おもてなしをいたしました。
今回の公演にあたり、御尽力いただいた実行委員会はじめ関係各位に改めて感謝を申し上げます。

◆レソト王国国王・王妃両陛下の御訪問について

 去る11月26日、レツィエ三世国王陛下とマセナテ王妃陛下が、レソト王国と日本の友好、そして被災地視察と慰問のため本市を御訪問されました。
当日は、市役所で内堀県知事とともにお出迎えし、私から今回の御訪問と 震災以降の被災者への激励に対し感謝を申し上げました。また、国王陛下からは「相馬の人々の頑張りに感銘を受けた」とのお言葉を賜りました。
その後、両陛下は原釜地区慰霊碑に献花され、松川浦環境公園では市民とともに今回の訪問を記念して桐の苗木を植樹されました。
両陛下の温かい御心遣いに改めて感謝を申し上げる次第であります。

「水素を活用したCO2フリーの循環型社会創り」の検討状況について

 市は、株式会社IHIと共同で、再生可能エネルギーを地産地消型で有効利用する仕組みと、先端水素研究の実践モデルの構築に向けて、研究・検討を行ってまいりました。その内容は、国・県の補助金獲得を前提として、

▽市が所有する中核工業団地東地区内の土地の一部に、IHIが太陽光パネル、蓄電池、水電解による水素製造装置及び燃料電池等を設置する、

▽発電した電気を、市下水処理場の汚泥の減量化等で利用する、

▽災害発生等の非常時には、市復興交流支援センターに電気を供給する、

▽最新エネルギーマネジメントシステムを活用し、他の市関連施設の電力料金節減を図る、

▽発電した電気の一部を利用して水素を効率的に製造する技術や、水素を輸送、貯蔵に適した物質に変換し利用する技術などの 実証研究の場を置く、

▽そして、将来的には同地区に水素関連産業を誘致し雇用機会の拡大を実現してゆく、

これらを一連のプロジェクトとして、実現を目指しております。
市といたしましては、将来の水素関連産業の集積や視察見学、研究者らによる交流人口拡大などの地方創生につながることや、防災機能の向上等が期待できることから、来年度早期の施設着工をめざし、株式会社IHIとともに、仕様の確定や運営方法等の協議を進め、国・県補助金の獲得に取り組んでまいります。


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