議会あいさつ

平成23年第6回相馬市議会臨時会

2011-09-12

本日、平成23年第6回相馬市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には全員の御出席をいただきましたことに厚く御礼を申し上げます。
また、議員各位におかれましては、連日、震災対応に御尽力をいただいていることに重ねて御礼を申し上げます。
議案の提出に先立ち、東日本大震災に関し、まず、現在まで把握している本市の主な被害状況を御報告いたします。

昨日までに判明した人的被害は、犠牲者454名、行方不明者5名であります。
住宅被害は、全壊1,049棟、大規模半壊206棟、半壊437七棟、一部損壊3,092棟の合計4,784四棟であります。
市道の被害は、364路線594箇所であり、そのうち特に大きな被害を受けた50箇所につきましては、去る8月26日に国の災害査定調査が終了し、今後、国の補助事業を利用して復旧工事に着手してまいります。
震災によるガレキにつきましては、その約8割を撤去いたしました。
現在、残りのガレキの撤去と並行して、中間処理を行うための整地等の工事を進めており、準備が整い次第処理を開始いたします。

続いて、去る9月10日、「相馬市東日本大震災慰霊祭」を、御遺族、佐藤 雄平福島県知事はじめ、多くの御来賓並びに市民の参列のもと、スポーツアリーナ相馬で執り行いました。
参列者一同、この度の震災により犠牲になられた方々の御冥福をお祈りするとともに、亡くなった方の無念に改めて想いを致し、相馬の復興を心に誓いました。
また、同日夕刻、犠牲者の慰霊・鎮魂行事として「天灯」が相馬原釜新港で実施されました。
世界的なトランペット奏者、近藤 等則様が奏でるトランペットの調べに乗せ、御遺族らの手であげられた相馬の空に昇る灯を見送りました。
この席をお借りしまして、「天灯」の企画実行にあたられた山本 寛斎様に御礼を申し上げます。

相馬市復興計画の策定に関して申し上げます。
市内各団体の代表者と市関係者の委員で構成する「相馬市復興会議」では「高齢者、子供、青壮年層がそれぞれの人生のステージで、生活再建・生活設計ができるようになること」を基本理念とした復興策について、これまで9回の会議を開催し検討を進めてまいりました。
また、元三重県知事 北川 正恭 早稲田大学大学院教授を座長とする「顧問会議」からは、復興策について種々ご助言をいただき、去る8月29日開催の第10回復興会議において、計画期間を平成27年度までの5年間とし、ソフト事業7項目、ハード事業11項目を基本計画とする「相馬市復興計画バージョン1の1」を策定いたしました。
今後は、国や県が策定する復興計画・指針との整合性を図るとともに、的確な財政分析のもと計画を見直しするなど、バージョンアップを重ねてまいりたいと考えております。

続いて、除染対策プロジェクトチームに関して申し上げます。
市は、去る9月1日、庁内横断的な組織として「除染対策プロジェクトチーム」をつくり、8月に策定した「放射性物質除染方針」と「放射性物質除染マニュアル」に基づき「除染計画」を作成し、地域での除染活動を支援することにいたしました。
さらに、ISO9001の手法を基に、除染活動を検証し、その結果に基づき「除染方針」、「マニュアル」、「除染計画」の見直しを行ってまいります。
今後、市を挙げて効果的な除染活動を行い、放射能による健康被害から市民の健康を守るとともに、不安の解消に努めてまいります。

続いて、「災害公営集合住宅」の建設に関して申し上げます。
去る9月7日、災害公営集合住宅一棟の着工式が、馬場野地区で執り行われました。この住宅は、本市に工場を立地しているダウ・ケミカル社が整備し、完成後本市に寄贈していただくもので、早期完成を目指すとされております。
市では、他に4棟の「災害公営集合住宅」の建設を予定しており、高齢者が寄り添い、皆で助け合いながら生活できる環境の整備を進めてまいります。

続いて、相馬野馬追祭に関して申し上げます。
今年の「相馬野馬追祭」は、震災で亡くなられた方の鎮魂と相双地方復興のシンボルとして「相馬三社野馬追」と称し、去る7月23日から25日にかけて開催されました。
相馬家第33代当主和胤公の御長男行胤様が率いる、宇多郷騎馬勢の威風堂々とした姿は、相馬の復興に向けた市民の団結心の高揚につながるとともに、本市の健在ぶりを広くアピールできたものと考えております。

続いて、物産の振興に関して申し上げます。
震災以来、流山市、大樹町、裾野市、日光市、米原市等が、「被災地応援物産市」を積極的に開催し、物産品の販売を通じて本市の情報発信に努めていただいております。
御支援をいただいている皆様に、この場をお借りして、改めて感謝を申し上げます。
また、原釜地区の漁業関係者などが中心となって設立したNPО法人「相馬はらがま朝市クラブ」は、毎週土、日曜日に「はらがま朝市」を開催し、生鮮物や魚介加工品の販売を行っており、市内外から多くのお客様が訪れ好評を博しております。

続いて、企業立地に関して申し上げます。   
去る8月29日、「フジモールド工業株式会社」と「工場立地に関する基本協定」を締結いたしました。
同社は、精密プラスティック製品成形用金型等を製造するための工場として、富双合成株式会社より、塚部地内の約46,000uの用地と延べ床面積約6,700uの建物を既に取得しており、9月29日からの操業開始を目指して準備が進められております。
なお、新しい工場での雇用予定人員数は約100名とのことであります。
続いて、農業支援に関して申し上げます。
市では、市内の多くの農家が安定的に経営でき、相馬の農業が継続できるよう農業法人の設立を推進しており、この度岩子地区で一法人が設立されました。
今後、農業法人へ被災農地のガレキの撤去や塩分除去作業等の復旧事業を発注することで、農業法人の経営を支援し、市内の農業振興につなげてまいります。

続いて、東北中央自動車道の整備について申し上げます。
去る8月9日、福島市、伊達市、米沢市との共催で「東日本大震災後の福島・伊達・相馬地方の幹線道路整備を考える緊急フォーラム」を開催いたしました。
当日は、福島県選出の国会議員並びに各種団体、一般の方々等、400名を超えるご参加をいただきました。
本市の震災対応に関する基調講演やパネルディスカッションをとおして、早急な東北中央道整備の必要性を確認し、大会の最後に、相馬・福島間の未事業化区間の早期事業着手と財源確保、事業区間の早期完成を訴える決議文を採択いたしました。 
翌8月10日には、大会決議を持参し国道交通大臣等に要望活動を行いました。
なお、8月31日には未事業化区間の一部のルートが決定され、今年度より事業に着手することになっております。

続いて、教育行政に関して申し上げます。
初めに、市立幼稚園、小学校、中学校の放射線量の低減化対策について申し上げます。
これまで、保護者の方々のご協力もいただいて、高圧洗浄機による校舎の除染や、側溝の土砂等の除去を実施いたしました。
加えて、校庭の表土剥ぎ取り工事を全校で行っており、施工を終了した校庭では放射線数値が3分の1程度まで低減していることを確認しております。

次に、中村第一小学校の旧校舎の解体工事は、去8月15日に発注し、11月末に解体が終了する予定であります。

続いて、生涯学習関係を申し上げます。
初めに、震災により被害を受けた、スポーツアリーナそうま及び松川浦スポーツセンターの復旧工事に関して申し上げます。
9月10日現在の進捗率は、スポーツアリーナそうまが85%、松川浦スポーツセンターが70%であり、10月からの利用再開に向けて、鋭意工事を進めております。

続いて、市民会館建設事業に関して申し上げます。
市では、東日本大震災への対応に集中するため、一時中断していた市民会館建設事業を、『震災からの相馬市復興のシンボル』として進めることといたしました。
今後は、去る8月10日、コミュニティセンターで開催した、建設予定地周辺の皆様を対象とした「市民会館建設説明会」でいただいたご意見等も踏まえながら、今年度中の工事着工を目指し取り組んでまいります。

続いて、震災の影響によりオープンを延期しておりました相馬光陽サッカー場の開場式を去る7月17日に行いました。
当日は、式典に合わせ静岡県清水商業高校と同校サッカー部OB会の協力を得て、「取り戻せ!元気な相馬サッカー大会」を開催し、高校生の交流試合や元日本代表や現役プロ選手によるサッカー教室や交流会を通し、復興に向けた相馬市の活力をアピールいたしました。

続いて、姉妹都市交流事業を申し上げます。
大樹・豊頃両町への少年親善団派遣事業を、7月30日から2泊3日の日程で実施いたしました。
小畑教育委員長を団長とした総勢47名の使節団は、両町関係者並びにホストファミリーの皆様より、温かい歓迎を受け、両町の文化と歴史に触れ友好の絆を深めてまいりました。

最後に、相馬中村開府400年記念事業については4月16日に予定しておりました各種行事は、震災の影響により中止いたしましたが、来る11月27日に、相馬市総合福祉センターで「記念シンポジウム」を開催することにいたしました。

歴史に学び、今後の相馬市づくりを考える契機にしたいと考えておりますので、議員各位にもぜひ御出席いただきますようお願い申し上げます。

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