議会あいさつ

平成19年第1回相馬市議会3月定例会

2007-03-05

本日、平成19年第1回相馬市議会3月定例会を招集いたしましたところ、議員各位には全員の御出席をいただきましたことに御礼を申し上げます。

◆施政方針

さて、私こと、昨年1月に第14代相馬市長に就任し、早1年が経過いたしました。
私は、市長就任以来、市民が将来ともにこのふるさとで、安心して暮らしてゆける相馬市づくりを目指し、行財政改革をはじめ、高速交通体系の整備や企業誘致など将来に向けての基盤を築くために心血を注いでまいりましたが、今後も、更なる努力を重ねてまいる所存であります。
とりわけ、財政運営に対しては、私たちの郷土づくりの礎となった報徳思想に見られる「分度」や「推譲」という、地に足のついた堅実な考え方をもとに、「うまずたゆまず」しっかりと努力をかさねていく覚悟でございます。
また、政策立案にあたっては、常に将来世代からの検証を意識しつつ、明日の発展の基礎となりうる市政運営を行うため、政策提言である私のマニフェストを反映した新長期総合計画・マスタープラン2007に基づく施策を展開してまいります。そして市民が安心して、ふるさとで暮らしてゆける「未来に向かって伸びゆく・福祉と文化の都市そうま」の実現に、全精力を傾注してまいりたいと決意しております。

◆市政の諸課題と主なる事業等

続いて、新年度に向けて当面する市政の諸課題と主な事業について申し上げます。
はじめに、平成19年度相馬市一般会計当初予算の概要について申し上げます。
わが国の経済情勢は、三大都市圏など中央においては戦後最長の好景気などと言われているものの、地方における現実としては、給与所得者の平均年収の低下に歯止めがかからず、また非正規労働者の比率も上昇を続けるなど、景気回復をいまだに実感できない状況にあります。さらに、国で策定した平成19年度地方財政計画では、景気回復の動きを背景に地方税の収入増加を見込んだものの、反面、地方交付税においては、総額で対前年度比4.4%の縮減となっております。
本市における状況としては、歳入面において国からの税源移譲に伴い自主財源の伸びが見込まれるものの、財政制度の改正による所得譲与税の廃止や地方特例交付金の減額、さらに地方交付税の減額などによりトータル面で歳入が減少すること、歳出面において退職手当や返済すべき公債費の大幅な増加が見込まれることなどにより、従来にない厳しい財政運営を余儀なくされています。従って、今後も、行財政改革を強力に推進し、身の丈に合った歳出に努めるという行財政の原点に立ち返り、その中でできるだけ行政サービスの質の低下を招かないため、不断の努力を続けてゆかなければならないものと考えております。
平成19年度相馬市一般会計当初予算の編成にあたりましては、歳入面では、市税及び地方交付税は、現時点での見込額を全額計上するとともに、国・県補助事業の積極的な運用に努めながらも、地方財政対策のひとつである臨時財政対策債などの起債による補てんをし、さらに不足する財源は財政調整基金等を取り崩さざるを得ませんでした。
歳出面では、退職手当、公債費が大幅に増加する中で、新たな施策に伴う経費の捻出は極めて困難でありました。従って、物件費、補助金、維持補修費などにおいて、前年度当初予算の95%以内の予算要求枠を設け、一般経費の抑制に努めました。このような厳しい条件設定のもとに、限られた財源の中で最大限の行政効果を挙げるべく、重点的かつ効率的な配分に努めたところであります。
具体的には、次の7点を重要課題として予算編成にあたりました。

1、私のマニフェストを反映したマスタープラン2007の重点施策について、予算措置を行なうこと。
2、当初の使命を終えた事務事業は、スクラップアンドビルド、サンセット方式等の導入により、見直しを徹底すること。
3、単独補助金は、当該交付団体の運営状況を精査するとともに、公益性、公平性、また、必要性を徹底分析し、終期設定を確実に行い整理合理化すること。
4、市が負担金等を交付している一部事務組合及び第三セクター等の経営健全化を促進するため、経営内容の精査と提言を積極的に行なうこと。
5、公共施設の運営管理にあたっては、指定管理者制度を積極的に活用するなど効率化に努めること。
6、広報そうまやホームページなどの広報媒体を最大限に活用し、市民との情報の共有化をはかること。その際には、専門用語をできるだけ避け、必要に応じて注釈を用いて理解を深めるように努めること。
7、市税等の収納率向上や受益者負担の適正化、遊休市有地の処分などにより自主財源の確保に努めること。

以上のことを基本に予算編成を行い、平成19年度相馬市一般会計予算案の総額は、前年度対比約0.9%増の129億8千9百万円となりました。
主なる重点施策のうち、ソフト事業については、新規事業の「ISO9001認証取得事業、後期高齢者医療事業、子どもと親の相談事業、放課後子ども教室推進事業、光陽パークゴルフ大会事業、生活情報掲示板事業、継続事業の職員人事交流事業、介護予防検診事業、相馬東高との中・高一貫教育推進事業、障がい者支援事業、高齢者の地域子ども預かり事業、企業立地対策事業、チャレンジショップ事業、相馬野馬追騎馬出場奨励事業、外国人教師招致事業、学力向上推進事業、相馬市史編纂事業、ふるさと相馬ブランド化推進事業、音楽の郷づくり推進事業などのほか、ハード事業では、新規事業の高速道路関連河川改修事業、継続事業の飯豊小学校屋内運動場改築事業、市道日下石・石上線及び市道日下石・坪田線等の地方道路整備臨時交付金事業、地方特定道路整備事業、消防施設整備事業などについて措置いたしました。
なお、平成19年度の予算編成において、2億6千万円の退職手当債を起債せざるを得なかったことについては、従来予想されていた団塊世代の退職の準備を怠ったことに対する緊急避難の措置であります。一般的な公共事業の起債は、将来世代もその恩恵を受けるので、償還に対する負担を次世代まで繰り延べするという考え方によるものですが、退職金充当のための起債についてはこの考え方が成り立たず、将来世代に負担を先送りするだけの行政行為でしかないという無念を禁じ得ないのであります。数年続けざるを得ないと思料されるこのような状態を、我々は、償還を背負わされる次世代に対し、申し訳ないという気持ちを忘れず出来るだけ早期にその対処ができるよう地域振興と行財政改革に励まなければならないと考えております。

◆相馬市国民保護計画

続いて、防災行政について申し上げます。
外部からの武力攻撃やテロなどの有事の際に、市民の生命、身体及び財産を守り、市民の安全・安心を確保するための相馬市国民保護計画は、去る2月14日に開催された相馬市国民保護協議会において審議のうえ、協議会長より原案を了とする答申を受け、2月28日付けで県との協議を終了したので、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律第35条第6項の規定に基づき、本定例会にご報告いたすものであります。
今後は、避難マニュアル等に基づく実践的な訓練をはじめ、関係機関、団体等との連携体制を整備するなど、国民保護計画の実効性を高めてまいりたいと考えております。

◆裾野市との災害時相互応援に関する協定

次に、裾野市と協議を重ねてまいりました災害時相互応援については、去る2月7日、大橋裾野市長、星野裾野市議会議長にご来相いただき、協定調印式を執り行いましたのでご報告いたします。

◆企業立地

続いて、企業立地関係について申し上げます。
相馬中核工業団地西地区の日本コンベヤ株式会社相馬工場の操業休止に伴う同社の工場建屋及び工場用地について、去る12月6日、書面にて売却斡旋の要請をうけたところであり、市として検討を重ねた結果、西地区で操業中の石川島播磨重工業株式会社に対し、当該用地等の取得を提案することといたしました。
また、石川島播磨重工業株式会社においては、航空旅客需要が順調に増加しているなど、将来的には航空エンジンの更なる増産が見込まれることから、生産方式の改善又は増産に伴う生産面積を拡張することについて、前向きな姿勢を示されたところであります。
このような経過により、両社の間で調整をさせていただき、取得金額等について合意に達したことから、去る1月30日、市役所庁議室において当該用地等の売買契約が取り交わされました。同用地取得により石川島播磨重工業株式会社の本市における用地面積は、全体で37.4ヘクタールとなりました。
また、石川島播磨重工業株式会社の協力会社である立川精密工業株式会社が、本市に事業所を開設いたしましたので併せてご報告いたします。

◆雇用情勢

次に、雇用情勢について申し上げます。
相馬公共職業安定所管内の平成18年の月間有効求人倍率の平均は、前年より0.08ポイント高い、0.82倍となっております。また、平成19年1月末現在の新規高校卒業予定者の就職内定率は、前年より12ポイント高い、94.6%となり求人意欲の高揚が見られます。
市といたしましては、引き続き相馬公共職業安定所をはじめ市内企業との連携を強化するとともに、Uターン窓口等を活用し、雇用情報の収集、周知を行いながら雇用の拡大に取り組んでまいりたいと考えております。

◆ふくしま塩の道観光物産展

続いて、観光物産行政について申し上げます。
南東北圏内の産業経済の発展の核となる重要港湾相馬港のアクセス道路となる阿武隈東道路や霊山道路の整備を促進するとともに、その沿線市町村の観光振興を図るため、福島市、伊達市、相馬市が連携し、観光・物産事業実行委員会を設立し、去る3月2日から3日間、仙台市において、3市連携によるふくしま塩の道観光物産展を開催いたしました。
今後は、物産展等を通じてそれぞれの地域の魅力を広くPRするとともに、阿武隈東道路の早期開通、霊山道路の事業化に向け、3市が連携し各種事業を展開してまいりたいと考えております。

◆松葉ガニ相馬鍋

次に、去る1月14日天童市で開催された冬の味覚である鍋料理を競い合う平成鍋合戦において、当市観光協会が出品した「松葉ガニ相馬鍋」が2年連続で最高位の「鍋将軍」を獲得しましたのでご報告いたします。

◆災害時における清涼飲料水の調達

次に、震度6弱以上の地震が発生した際や同規模程度の災害の発生が予測される場合に、被災者等に対する飲料水を確保するため、去る12月20日、仙台コカコーラボトリング株式会社と本市の間で、災害時における清涼飲料水供給に関する協定を締結させていただきました。
また、災害時等には、最大で800本の清涼飲料水が無償で提供される同社の地域貢献型自動販売機を、去る1月22日、道の駅そうま物産館に設置いたしましたので併せてご報告いたします。

◆農政

続いて、農政関係について申し上げます。
農業従事者の高齢化や減少等による農業の生産構造のぜい弱化を改善し、効率的で安定的な農業経営を推進するための品目横断的経営安定対策については、昨年11月に、転作水田への秋まき麦を作付けしている市内2つの生産団体と7戸の農家が加入申請を済ませており、また、大豆作付け農家及び4ヘクタール以上の経営規模を有する水稲作付け農家については、本年4月2日から7月2日までが加入の申請期間となっております。
市といたしましては、県・農協などの関係機関と連携を蜜にしながら、経営安定対策の利用促進による農業の生産構造の健全化に資してまいりたいと考えております。
なお、市町村に代わり農協等の集荷業者が生産調整方針を作成し、生産者に対し数量目標を配分する「新たな需給調整システム」による本市の19年産米の配分量は11,280トンとなっております。

◆高規格幹線自動車道

続いて、高規格幹線自動車道関係について申し上げます。
急峻な阿武隈高地を横断する一般国道115号を高規格幹線自動車道として整備する霊山道路の事業採択が喫緊の課題であることから、去る2月16日、仁志田伊達市長はじめ伊達市議会の有志の皆様とともに「霊山道路プロジェクトチーム」を設立するとともに、元国土交通省技監大石久和氏をお迎えし、「女性と地域のフォーラム」を市総合福祉センターにおいて開催いたしました。
当日は、霊山道路の重要性はもとより、福島・相馬間の道路環境の改善による地域経済活性効果を期待する女性の方々から多くの意見・提案が示されました。
今後は、伊達市との連携を強化するとともに、平成19年度中の霊山道路の事業採択に向け、関係機関への働きかけなど、各種活動を積極的に展開してまいりたいと考えております。
一方、国からの委託を受け、用地買収を進めている一般国道115号阿武隈東道路は、埋蔵文化財の試掘後、平成19年度中の着工が予定されております。

◆下水道関係

続いて、下水道関係事業について申し上げます。
平成19年度の公共下水道事業については、新田地区準幹線、馬場野地区準幹線、高池地区準幹線に加え、新田、高池、水沢、刈敷田地区の枝線の工事を重点的に進めるとともに、既に供用されている地域の接続率向上対策を実施してまいりたいと考えております。
なお、18年度末での全体汚水処理普及率は約73%を見込んでおりますが、今後とも浄化槽設置整備事業を活用しながら快適な生活環境と良質な水環境づくりに取り組んでまいります。

◆学校教育

続いて教育行政について申し上げます。
初めに、学校教育について申し上げます。
国においては、教育基本法が60年ぶりに改正され、さらに、本年1月には政府の教育再生会議の第1次報告において、ゆとり教育の見直し等、7つの提言が明示されるなど、教育改革が積極的に推し進められております。
このような状況で、本市では、「確かな学力の向上」が子供たちの将来を育み、豊かに生きる大きな力になるという認識のもとに、新年度においても学習指導の質的改善を図るための各種研修会や教育委員会独自の学校訪問等を実施するとともに、小・中学校教員の相互の授業参観、ティーム・ティーチングの実施などにより、指導者である教職員の資質と指導力の向上を図ってまいります。
また、学力向上対策については、国際化に対応できる国際理解教育の充実のため、英語活動支援事業等を継続実施するとともに、児童生徒の学習意欲と主体的な学習態度を奨励するため、相馬市小・中学生学力コンテスト等を実施してまいりたいと考えております。
なお、高校T期試験合格内定後の中学生の学力低下を改善するため、相馬市中高学力向上対策協議会を設置するとともに、相馬高校、相馬東高校の支援を受け、高校教諭による学習指導を行っておりますのでご報告いたします。

◆飯豊小学校屋内運動場改築事業

次に、平成18・19年度の2ヶ年継続事業で施工中の飯豊小学校屋内運動場は、現在、建設主体工事の四割程度が進捗しております。

◆男女共同参画プラン

続いて、生涯学習関係について申し上げます。
はじめに、男女共同参画プランについて申し上げます。
男女が性別にかかわりなく自己の能力を自らの意志で発揮するとともに、あらゆる分野に対等な立場で参画でき、ともに責任を担える社会づくりのための「そうま男女共生プラン21」は、平成19年度が最終年度となることから、積極的に事業を展開するとともに、社会情勢等の変化に適切に対応できる新プランの策定に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

◆相馬市史編さん事業

次に、相馬市史編さん事業について申し上げます。
本市の文化遺産を市民の貴重な財産として後世に引き継ぎ、市民が郷土の歴史や文化を学ぶとともに現状を正しく理解し、将来に向けた市勢発展の精神的基盤づくりのための新しい市史編さん事業は、新年度においても、原始・古代・中世、近世、近代・現代、自然、民俗の各分野の編さん委員会・専門委員会・専門部会を中心に本格的な資料収集・執筆にあたるとともに、資料集の作成、本刊の発刊へ向けて計画的に推進してまいりたいと考えております。
なお、市史資料集特別編として発行している相馬家家臣の系図をまとめた「衆臣家譜」は、「巻五」以降の発行を予定しております。

◆相馬の歴史講座・デジタルミュージアム

次に、相馬の歴史講座並びにデジタルミュージアムについて申し上げます。
市民をはじめ企業の工場移転等に伴い移住される方々が相馬の歴史を正しく理解するとともに、融和を図るための相馬の歴史講座を、本年4月から市ホームページに開設するべく、現在、準備を進めております。
また、市内に点在する文化財や市教育文化センターに収蔵されている歴史資料等をインターネット環境にあるパソコン等で視聴できるデジタルミュージアムについては、平成19年中の開設を予定しております。

◆相馬光陽パークゴルフ場

続いて、国の電源地域振興・産業基盤整備事業助成金を活用した補助率3分の2の相双地域広域観光拠点整備事業の採択を受け、光陽地区に整備を進めてまいりました6コース54ホールの相馬光陽パークゴルフ場がこのほど完成いたしました。
来る4月1日には、相馬光陽ソフトボール場とともにオープニングセレモニーを、また、4月7日には、相馬光陽パークゴルフ場開設記念大会を開催するべく、現在、準備を進めております。
今後は、通年型の観光拠点として地域振興を図ることはもとより、市民の健康づくりや生きがいづくりなど、誰でもが気軽に楽しめる生涯スポーツ施設として活用してまいりたいと考えております。

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