議会あいさつ

平成18年第5回相馬市議会12月定例会

2006-12-04

本日、平成18年第5回相馬市議会12月定例会を招集いたしましたところ、議員各位には全員の御出席をいただきましたことに御礼を申し上げます。
ここに諸議案の提案に先立ち、その後の市政の経過等についてご説明申し上げ、議員各位のご理解とご協力をいただきたいと存じます。

◇「相馬市マスタープラン2007」

はじめに、新長期総合計画「相馬市マスタープラン2007」について申し上げます。
「第三次相馬市総合計画」は、「活力あふれる創造的な交流・循環都市」を将来像とし平成13年に策定されましたが、その後の地方交付税制度や補助金制度の変化、さらには財政状況の分析が進んだことなど、本市を取り巻く情勢や経済環境に対応できないものとなっております。
このため、21世紀の社会情勢に適切に対応し、「自らのまちは自らの知恵と努力で創り、育む」という決意のもと、手作りの「相馬市マスタープラン2007」を定め、総合的かつ計画的な行政の運営を図る基本構想としてお示しするものであります。
新たな計画は「基本構想」「基本計画」「重点施策実行計画」で構成し、平成19年度から平成28年度までの10年間の計画書としております。基本構想では、市民の生活を取り巻く多種多様な課題に対処するために、長期的・総合的な視点に立った本市の将来像と、その実現に向けた施策の主要テーマで構成しております。また、将来ともに安心して暮らしてゆけるまちづくりを実現するための具体的な施策の体系と内容を基本計画として定めるとともに、当該年度において特に重点的に取組む必要性が高い個々の施策を重点施策実行計画として定めました。さらに、計画の進捗状況や社会経済情勢の変化を踏まえ、概ね5年後に大幅な見直しを行なうことを基本とするとともにホームページで公開し、また、年度ごとの実績と反省及び市内外を取り巻く情勢を踏まえ、アップデートを毎年行なうことにしております。
去る9月26日に開催された総合計画審議会において、審議いただき、審議会会長より原案を了とする答申をいただきましたので、本定例会にご提案いたすものであります。

◇奨学資金の貸与事業

続いて、奨学資金の貸与事業について申し上げます。
当市における企業誘致の促進と人材の育成という地域的な課題を実現するとともに、能力と意欲があるにもかかわらず経済的理由により高等教育修学を断念せざるを得ない当市の若者たちに学資を貸与し、意欲と努力が報われる人生を歩むチャンスを与えることを目的とするための相馬市奨学資金制度を新たに制定するものであります。
ついては、関係条例並びにその原資となる基金を補正予算に計上いたしておりますので、議員各位のご理解を頂きたいと存じます。

◇大雨による洪水・高潮災害

続いて、9月27日と10月6日から7日にかけて発生した大雨による洪水・高潮災害関係についてご報告いたします。
今回の大雨は、いずれも低気圧の発達による大雨でありましたが、大雨・洪水警報の発令と同時に市災害対策本部を設置し、消防団、消防署、警察署など関係機関との連携のもと万全を期したところであります。
9月27日の大雨では、総雨量が156ミリに達し、中野地区をはじめ駅前や北町の一部において、道路等への冠水が発生したことから、消防団、市職員による排水作業と土のう設置作業により被害の拡大防止に努めました。また、10月6日から7日にかけての大雨では、総雨量が414ミリに達し、沖ノ内地区の小泉川堤防の決壊が危ぶまれたことから、59世帯120名が、「スポーツアリーナそうま」に避難されました。
一方で、高潮の発生に加え、満潮と大潮により2世帯が床上浸水、103世帯が床下浸水の被害を受けました。これら2度の大雨で、和田地区の苺や、日本梨などの農作物をはじめ、農用地54箇所、市道等175路線、粟津川の堤防法面決壊などの被害総額は約1億4540万円に達しております。
なお、災害復旧にあたっては、特に緊急性のあるものについては専決処分により対応し、河川及び市道5路線を「公共土木施設災害復旧事業」として、また、農用地等15箇所を「農用地等災害復旧事業」として国に対し申請いたしており、本議会補正予算案に係る経費を計上いたしております。また、松川浦地区湖岸堤防及び松川浦漁港の防波堤等の破損被害については、県の災害復旧事業により対応することになっておりますので、ご報告申し上げます。

◇「災害時相互応援協定」

続いて、静岡県裾野市との「災害時相互応援協定」について申し上げます。
東海沖地震の発生など災害時における相互の応援体制を確立するための「災害時相互応援協定」の締結について、去る9月、裾野市長からご提案をいただきました。宮城県沖を震源とする大規模な地震の影響による災害の発生が予測される本市との同時被災の確立が低い裾野市との相互応援は、安全で安心して暮らせる相馬市を実現するため有意義であると考え、現在、年度内の協定締結に向け、鋭意準備を進めております。
今後は、人的な交流はもとより観光や特産物など地域間交流を進めることにより、両市の発展を図ってまいりたいと考えております。

◇企業立地関係

続いて、企業立地関係について申し上げます。
相馬中核工業団地東地区に、この度、大阪市に本社を置くハクゾウメディカル株式会社の立地が決定し、去る11月28日、「工場立地に関する基本協定」を締結いたしましたのでご報告いたします。
同社の立地計画では、工場用地19,025平方メートルの土地を取得後、平成19年4月に建築面積約2,000平方メートルの工場建屋を建設着工、平成20年4月の操業開始を目指しております。製造品目は、医薬関連品や介護用品等であり、雇用予定従業員数は約100名である旨の説明がございました。

次に、平成4年に株式会社ケーヒンが相馬中核工業団地西地区に取得していた51,170平方メートルの工場用地につきましては、市として早期の工場立地について要請してまいりましたが、去る10月19日、同社の生産体制を海外展開する方針から、本市への工場立地の見合わせを決定し、当該用地の売却斡旋について、書面にて要請をうけたところであります。
市といたしましては、当該用地の転売による新たな工場進出等による雇用創出効果や地域経済活性効果を図る目的にて検討を重ねた結果、当該用地と隣接する石川島播磨重工業株式会社に対し、当該用地の取得を提案いたしました。また、石川島播磨重工業株式会社においては、航空旅客需要が順調に増加しているなど、将来的には航空エンジンの更なる増産が見込まれることから、生産方式の改善又は増産に伴う生産面積を拡張することについて、前向きな姿勢を示したことから、取得金額等について両社の間で調整をさせていただきました。
このような経過により、両社の間で合意に達し、去る11月3日、市役所庁議室において、当該用地の売買契約が取り交わされました。その結果、石川島播磨重工業株式会社の当団地における用地面積は全体で32.5ヘクタールとなりました。工場用地の面積拡大により、同社の航空事業部門の更なる発展を願うところであります。
また、石川島播磨重工業株式会社の協力会社であるコスモ精機株式会社と丸家工業株式会社が、本市に営業所を開設いたしましたので併せてご報告いたします。

◇児童福祉行政

続いて、児童福祉行政について申し上げます。
虐待を受けている子どもなど要保護児童の早期発見と保護、さらに、家族への適切な支援を図るため、相馬市要保護児童対策地域協議会を、平成19年1月を目途に設置する準備を進めております。
本協議会においては、個別の相談や通報に適切かつ迅速に対応できるよう関係機関が連携を図りながら虐待の防止に努めてまいりたいと考えております。

◇相馬民謡全国大会

続いて、去る10月21日から2日間にわたり開催しました第25回相馬民謡全国大会では、ジュニアの部には15名が、一般の部には和歌山県をはじめ、全国各地から166名が出場いたしました。ジュニアの部では「相馬流れ山」を唄われた会津美里町の松本奈美さんが、一般の部では同じく「相馬流れ山」を唄いあげたいわき市の鈴木しのぶさんがそれぞれ優勝の栄冠に輝きました。
  改めて、関係団体各位のご支援とご協力に深く感謝を申し上げます。

◇市民まつり

次に、去る10月29日に開催した市民参加型のイベントとして誰もが楽しめる「第6回そうま市民まつり」では、幼稚園、桜丘小の鼓笛隊や相馬東、相馬高校生による吹奏楽と太鼓の演奏、ピエロショー、各種サークルや立地企業による製品の展示、JAそうま女性部による「相馬汁の試食コーナー」のほか、恒例となっております北海道大樹町の物産販売なども行なわれ、昨年を上回る約25,000人の人出で賑わいました。
今後とも、本市産業の振興のため、市民まつりの更なる充実を図ってまいりたいと考えております。

◇物産展・美味いもん相馬フェア

次に、「行ってみたい、泊ってみたい、住んでみたいところ ふるさと相馬」を広くアピールしながら特産物の販路拡大を図るため、9月17日には北海道の豊頃町と大樹町で「相馬市物産展」を、9月30日には福島市四季の里で、11月3日には、流山市民まつりにおいて、相馬双葉漁協、JAそうまの協力を得、「美味いもん相馬フェア」を開催いたしました。相馬の特産物であるカレイ、アンコウ、ホッキ、ツブ貝等を食材とした唐揚げ、鉄板焼き、浜焼きコーナーなどの物産展調理実演会を実施するなど、それぞれのイベントにおいて、多くの方々にご来場いただいたことから、相馬の特産物を通して、大いに相馬市をPR出来たものと考えております。

◇学校でのいじめに関する実態調査

続いて、教育関係について申し上げます。
はじめに、学校教育について申し上げます。
学校でのいじめによる児童生徒の自殺に関する問題が全国的な広がりを見せておりますが、本市では、定期的、又は必要に応じ全小中学校の児童生徒を対象に、いじめに関する実態調査を行ない、その把握に努めております。10月末に実施した実態調査では、いじめに当たるか否かの判断を表面的、形式的に捉えることなく、いじめを受けた児童生徒の立場に立ち、悩みを積極的に受けとめるなど、危険信号を見逃さないよう細心の注意を払いながら実施いたしました。
なお、調査結果と対応等については、過日開催の市連P常任委員会において説明をさせていただきましたが、「いじめを起こさない学校」「いじめを許さない学校」をテーマとし、今後も、教育委員会をはじめ、学校、保護者の連携を緊密にしながら、児童生徒の健全育成に努めてまいりたいと考えております。

◇森林環境教育

次に、森林環境教育への取り組み状況について申し上げます。
山地災害の防止や地球温暖化防止など森林・林業の持つ様々な役割を理解し、森林づくりへの参画を促すための森林環境学習を、小学校4校並びに中学校2校において実施しております。
今後も、県の森林環境学習事業交付金の交付を受けながら、市内全小・中学校において実施してまいりたいと考えております。

◇相馬市史編さん事業

次に、相馬市史編さん事業について申し上げます。
現在、編さんに向けて、原始・古代・中世部会、近世部会、近代・現代部会、自然部会、民俗部会、資料集特別編部会の六部会による資料収集のための調査と執筆活動を行っておりますが、近世部会においては、8月に山上地区44軒、11月には八幡地区41軒の訪問調査を行なうとともに古文書等の資料発掘のための所在確認調査を進めております。
  また、相馬家家臣の系図をまとめた「衆臣家譜」は、相馬市史資料集特別編として昨年度1冊目を発行し、今年度はさらに3冊を発行する予定であります。
今後とも、市民の皆様方のご理解、ご協力を得ながら資料集の作成、本巻の発刊へ向けて事業を計画的に推進してまいりたいと考えております。
 
◇松川浦大橋ふれあいマラソン大会

次に、スポーツ振興関係について申し上げます。
初めに、去る10月1日に開催した「2006松川浦大橋ふれあいマラソン大会」では、体力の向上や健康の維持増進のため、誰もが気軽に参加できるウォーキングの部を新たに加え、市民をはじめマラソン愛好者など全国から1,998名の参加をいただきました。今大会は天候にも恵まれ、ボランティアスタッフ505名の献身的な活動により、無事終了することができました。ここにご支援、ご協力をいただきました各関係団体等の皆様方に対しまして深く感謝を申し上げます。

◇相馬光陽パークゴルフ場について

次に、平成17、18年度の2ヵ年事業として、国の電源地域振興・産業
基盤整備支援事業助成金を活用した相双地域広域観光拠点整備事業の採択を受け、光陽地区に整備を進めてまいりましたパークゴルフ場が、一部進入路を除きこのほど工事が完了いたしました。
去る11月23日、通年型の広域観光資源として広くPRするための完成披露会を開催するとともに、4コース36ホールを終日無料にて解放したところ、市民をはじめ県内外から400名を超えるプレーヤーで賑わいました。平成19年4月のオープンを目指し、芝の養生などの整備を進めるとともに、通年型の体験型観光拠点として地域振興を図ることはもとより、健康づくりや生きがいづくりなど、誰もが気軽に楽しめる生涯スポーツ施設として活用してまいりたいと考えております。

◇県知事選挙における開票時間短縮の取り組み

最後に、議員各位には新聞報道等ですでにご承知のこととは存じますが、去る11月12日執行の県知事選挙における開票時間短縮の取り組みについて申し上げます。
「行政目的に対しできるだけ効率よく、明確な成果を上げる事務処理能力を養う」ことを最大の導入目的とし、開票時間短縮に取り組んだ今回の県知事選では、事前に8回の開票作業シミュレーションを実施する中で、職員自らがディスカッションを行い、ISOでいうPDCAサイクルをまわしながら、試行の結果と方法論を積み上げ、正確性と迅速性の精度を上げるなどの体制を整えました。
開票当日は、担当する職員の機敏な開票作業により、前回の県知事選の開票時間61分を大きく上回る25分33秒で終了いたしました。    
今回の取組みについては、超過勤務手当ての削減をはじめ、有権者に対し、できるだけ早く開票結果を伝えることなど、市民の視点に立った行政サービスの重要性を再認識するとともに、この5年間続けてきた行財政改革のひとつの成果であると考えております。

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