議会あいさつ

平成18年第2回相馬市議会6月定例会

2006-06-12

本日、平成18年第2回相馬市議会6月定例会を招集いたしましたところ、議員各位には全員の御出席をいただきましたことに御礼を申し上げます。
また、このたび市議会議員として15年の永きにわたり市勢の伸展に努めてこられた功績により表彰を受けられた河内幸夫議長並びに佐藤満議員に対しましてお喜びを申し上げ、多年にわたる議員活動に敬意を表し、今後ともご活躍いただけますようお願い申し上げます。

◆(国道115号車輌通行止め)

はじめに、国道115号の通行止めについて申し上げます。
さる6月7日午前7時頃、山上字中井塚地内の国道115号において、6月6日未明からの時間雨量30ミリに上る集中豪雨の影響による道路脇斜面からの落石等で、路面が約20メートル崩落する災害が発生いたしました。
現在、山上字落合地内から山上字中井塚地内を全面通行止めとし、路線バスと普通車輌については、市道落合松ケ房線を迂回路としております。
当市にとりまして、国道115号は重要な路線であることから、一日も早い復旧を国及び管理者である県当局に要請してまいる考えであります。

◆(行財政改革について)

続いて、行財政改革について申し上げます。
「第二次相馬市行財政改革大綱」の実行による平成17年度の成果がまとまりましたのでご報告いたします。
本大綱においては、
一、事務事業、外郭団体等の見直し
二、組織・職員・給与等の見直し
三、行政の情報化・行政情報の透明化
四、財政の健全化
以上の四つを重点目標に掲げ、それぞれの具体的な項目について実施してまいりました。

まず、重点目標の『1、事務事業、外郭団体等の見直し』のうち主な検討課題五項目についてご報告いたします。
1点目の「事務事業の整理合理化・簡素化」については、公共工事コスト縮減等により、1億5,768万1千円の経費削減を達成しております。
2点目の「市民サービスの向上」については、駅前行政サービスコーナーにおいて、平日は午後7時まで、土曜・日曜・祝日は午後5時までの証明書発行業務の実施、市民課・税務課における年末30日までの窓口業務の実施及び年度始め・年度末の窓口業務の時間延長、さらには祝日や年末のごみ収集についても継続実施中であります。
また、去る12月28日より図書館において、利用者自身が図書資料を検索できるシステムを設置いたしております。
3点目の「既に民間委託を行っている事務の見直し」については、維持補修工事の測量、設計業務を直営、または委託内容の見直し等により、1,564万4千円の経費削減を達成しております。
4点目の「補助金等の整理合理化」については、事業内容の精査による補助金交付額の見直し、議員報酬の削減期間の延長等により、766万8千年の経費削減を達成しております。
5点目の「外郭団体の運営管理」については、株式会社相馬市振興公社の経営改善に向けて、11億3千万円の資金貸付を実施いたしております。

次に、重点目標の『2、組織・職員・給与等の見直し』につきましては、職員給料・特別職給料・管理職手当の削減の継続実施、また、退職者不補充による人件費の削減等により、1億7,142万8千円の経費削減を達成しております。

次に、重点目標の『3、行政の情報化・行政情報の透明化』につきましては、市ホームページに携帯電話用広報サイトを新設するとともに、迅速な内容更新などにより広報広聴の充実を図っております。

最後に、重点目標の『4、財政の健全化』につきましては、「自主財源の確保」といたしまして、管理職員等による市税収納率特別対策事業の実施により778万円、下水道受益者負担金未納者に対する戸別訪問等による納付勧奨の実施により249万2千円、未活用市有地の処分等により6,742万7千円の収入効果を見ております。
また、「債務負担行為額の軽減」といたしまして、カネボウ跡地の購入資金借入金利率の見直しを行い150万7千円の経費削減を達成しております。

その成果といたしまして、以上の行財政改革の諸努力を合計しますと、平成17年度の経費削減総額は、3億5,392万8千円、自主財源の収入増として7,769万9千円であります。

しかしながら、三位一体の改革に伴う地方交付税の改革が、地方の実情を全く無視した中央の歳入歳出一体改革のもとに進められていることから、大幅な地方交付税の削減が懸念されております。
私は、全国市長会の一員として、地方交付税削減を伴う財政改革については、強く反対の意思を表明して参りましたが、残念ながら、構造改革の名のもとに地方の実情を無視した歳出削減一体改革が推進されようとしていることは、誠に遺憾であります。
今後は、これらの不合理な地方財政改革に対して、地方の声が政府方針に反映されるよう、さらに努力してまいる所存でありますが、我々地方の現場としても強い危機意識を持って、更なる行財政改革に取り組む必要があると考えておりますので、市民の皆様のご理解とご協力を申し上げるところであります。

◆(ISOについて)

続いて、ISOに関する取り組みについて申し上げます。
「ISO14001」の取り組みにつきましては、平成15年9月に市役所本庁舎において、平成16年10月に幼稚園・学校を除くすべての職場において認証を取得し、ISO規格に基づく、計画・実施・点検評価・見直しのいわゆる「PDCAサイクル」による環境保護に対するマネジメントシステムを実施してまいりました。
今般、取り組み開始から3年が経過し、相馬市役所の事務に伴う環境負荷の低減に大きな効果が見られたこと、また、庁内に「PDCAサイクル」が定着してきたことから「ISO14001」の認証登録を取り下げ、内部評価によるレベルの維持をはかり、認証に伴うコストを削減することといたしました。
今後は、行政サービスの質のさらなる向上と事務事業の精度を上げるため、品質管理・品質保障の国際標準である「ISO9001」の認証取得に向けた取り組みと、いままでの取り組みの成果である環境マネジメントシステムを活用しながら、職員の能力開発と行政の資質向上を図ってまいりたいと考えております。

◆(高齢福祉行政について)

続いて、高齢福祉行政について申し上げます。
高齢者保健福祉施策につきましては、平成15年策定の第二期高齢者保健福祉計画を基本とした介護予防、生活支援事業などの諸施策を展開し、特に高齢者の自立と社会参加の促進に努めて参りました。
本年4月1日、新予防給付など、介護予防を重視し地域の特性に応じた多様で柔軟なサービスを提供するための改正介護保険法が施行されたことに伴い、ボランティアやNPOの育成支援等も含めた「第三期相馬市高齢者保健福祉計画」並びに「第三期相馬市介護保険事業計画」を策定するとともに、介護予防ケアマネジメントを行なうための地域包括支援センターを市総合福祉センター内に開設いたしました。
今後は、地域包括支援センターを新たな拠点として、関係機関との制度横断的な支援調整をはじめ、総合的な相談支援業務や高齢者の権利擁護業務を行なうなど、高齢者の保健福祉の増進に鋭意努めてまいりたいと考えております。

◆(相馬市・新地町平日夜間救急支援プラン)

続いて、相馬市・新地町平日夜間救急支援プランについて申し上げます。
地域住民が安心して暮らせるまちづくりを進める上で、地域の夜間救急医療体制の整備が重要な課題となっていることから、これまで相馬市医師会に対し夜間救急診療所設置のための医師の派遣等について支援を要請し協議を重ねてまいりました。
去る4月19日開催の相馬市医師会総会において、夜間救急診療所設置について同意を得たことから、来る6月19日より公立相馬総合病院において、土曜・日曜日等を除く平日の午後7時から午後10時まで、相馬市医師会からの医師の派遣をはじめとする全面的な支援を受け「相馬市・新地町平日夜間救急支援プラン」を実施する予定であります。

◆(農林水産関係について)

続いて、農林水産関係について申し上げます。
農作物を対象とした防霜対策につきましては、4月5日に、相馬市防霜対策本部を設置し、果樹を中心に広報活動を行いましたが、霜による被害が皆無であったため、5月31日に解散しておりますのでご報告いたします。
次に、水稲の作付け状況につきましては、水田面積3,083ヘクタールのうち、約2,200ヘクタールの田植えが終了し、現在まで順調な生育を示しておりますが、引き続き、天候の推移と生育状況を見守ってまいりたいと考えております。
次に、農業用ビニールハウスや苗箱、畦シートなど農業用使用済みプラスチック類の産業廃棄物につきましては、適正処理が義務付けられており、野焼きや不法投棄などによる環境破壊を阻止するため、本年度も年2回の回収を実施いたしたいと考えております。

◆(観光物産関係について)

続いて、観光物産関係について申し上げます。
和田の観光イチゴ狩り、松川浦の潮干狩り、馬陵公園の桜まつり等の春の観光事業は、天候にも恵まれ順調に推移しております。
1月から5月末まで実施された和田観光イチゴ園の総入園者数は34,761人であり、3月に解禁された潮干狩りでは、5月末現在22,375人の来場者がありました。相馬野馬追、海水浴、七夕まつり、盆踊りなど、これからの夏の観光についても期待をいたしております。
また、5月3日には、道の駅そうま「体験実習館」において、ゴールデンウィークイベント「ふれあい体験広場」を開催し、こども乗馬体験・親子スポーツチャンバラ教室・むかし遊び体験等を実施したほか、どんこのつくね汁・あさりご飯の試食では、市民をはじめ多くの来場者の皆様に相馬の海の幸を堪能していただきました。
さらに、6月4日に東京都足立区で開催された「しょうぶまつり」では、玉ノ井部屋力士による相馬産コガネモチの餅つきと試食会、魚介類の浜焼きなどの「美味いもん相馬フェア」を実施し、相馬の物産と観光のPRのほか、相馬民謡同好会による歌と踊りの披露などを通じ、地域間の交流が大いに深められました。

◆(教育行政)

続いて教育行政について申し上げます。
はじめに、学校教育について申し上げます。
「基礎学力の向上」については、各校共通の最重要課題とし、特に学力テストでは偏差値目標を設定し、鋭意取り組んでおります。
昨年度末の学力テストでは、市内小学校の全学年全教科の偏差値が全国平均を上回るとともに、昨年に比べ0.3ポイント上昇したところであります。
また、市内中学校の八割の教科の偏差値が全国平均を上回るとともに、昨年に比べ0.7ポイント上昇しておりますので併せてご報告いたします。

◆(子どもの安全確保) 

次に、子どもの安全確保について申し上げます。
全国的に、児童生徒の安全を脅かす犯罪や事故等が多発しておりますが、本市においても、今年度もすでに小・中学生に対する声かけや、幼稚園へ脅迫文書が送りつけられるなどの事案が発生しております。 
市といたしましては、相馬警察署をはじめ消防団や区長会等との連携を強化するとともに、福島県教育委員会の協力を得てスクールガードリーダーを2名配置し、学校周辺を巡回するなど、被害の未然防止に鋭意取り組んでおります。

◆(教職員の資質の向上策について)

次に、教職員の資質の向上策について申し上げます。
教育改革の成果を上げるためには、教職員の研修活動の拠点である相馬市教育研究実践センターの機能の充実が極めて重要であります。
このため本年度は、諸検査実技研修会や郷土学習研修会を新たな研修カリキュラムとして実施するなど、教職員の資質の向上に資するとともに教育課題の解決を図り、もって子どもたちの学力向上、並びに学校教育の充実に努めてまいりたいと考えております。
また、福島県では、教職員が自ら目標を設定するとともに、達成状況を自己評価しながら職務遂行能力の向上を図る「教職員目標管理制度」を今年度新たに導入したところであります。
市といたしましては、教職員の指導力・授業力向上のため、これを支援してまいりたいと考えております。

◆(生涯学習関係について)

続いて、生涯学習関係について申し上げます。
はじめに、子どもの居場所づくり事業について申し上げます。
昨年度は、桜丘小学校児童を対象とした「さくら子ども教室」、八幡小学校児童を対象とした「みどりのふれあい広場」、中村第一小学校児童を対象とした「プレイスポットそうま」の3箇所の活動拠点で事業を実施して参りましたが、さらに本年度は、新たに日立木小学校児童を対象とした「日立木ポプラっ子クラブ」を加え、4箇所の活動拠点において、子どもたちに安全で安心して過ごせる居場所を提供するとともに、地域との交流や様々な体験活動などを通して豊かな心を育み、人間性・社会性を身につけさせるなど事業を展開し、地域教育力の向上とさらなる充実に努めてまいりたいと考えております。

◆(相馬市史編さん事業)

次に、相馬市史編さん事業について申し上げます。
本市の文化遺産を市民の貴重な財産として後世に引き継ぎ、市民が郷土の歴史や文化を学ぶとともに現状を正しく理解し、将来に向けた市勢発展の精神的基盤づくりのための新しい市史編さん事業につきましては、生涯学習会館内に「市史編さん室」を設置するとともに、職員2名、嘱託職員3名の計5名を配置し、編さん体制を整えたところであります。
今後は、編さん委員会・専門委員会・専門部会を中心に本格的な資料収集・執筆にあたるとともに、資料集の作成、本刊の発刊へ向けて計画的に推進してまいりたいと考えております。

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